家電レビュー

日本初上陸のケルヒャースティック掃除機がハイコスパ! 小回り利いて扱いやすい

ケルヒャーの家庭用スティッククリーナー「VCS 3」。日本向けに開発された製品です。直販価格は31,800円(税別)

2023年9月15日にケルヒャーから発売された家庭用スティッククリーナー「VCS 3」。ケルヒャーのスティッククリーナーとしては日本初の製品だそうです。

チェックしてみると各所に便利そうなアイデアが盛り込まれたスティッククリーナーでした。なので、実機をお借りして試用してみました。

ここでまず筆者の印象をザックリと言ってしまいますと、「軽くて小回りが利く」「扱いやすい」という感じ。また「コストパフォーマンスが非常に高い」とも思いました。ともあれ以降、ケルヒャー家庭用スティッククリーナー「VCS 3」についてレビューしたいと思います。

軽いけどパワフル、シンプルさと必要最小限の付属品も◎

「VCS 3」は6つのサイクロンを搭載したマルチサイクロンシステムを採用し、パワフルな吸引力を実現しています。またフィルターが詰まりにくく、吸引力がより長く続くそうです。

そんな「VCS 3」を使ってみてまず感じたのはシンプルさ、そしてシンプルさゆえのわかりやすさです。たとえば付属品は専用スタンドと3つのノズル。「これで十分だな」と感じられます。また「余計な付属品がなくていいかも」とも。

フラッフィーローラー(ヘッド)を装着した状態でのサイズは259×236×990mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは1.8kg。「VCS 3」には専用スタンドが付属し、各種付属品をまとめて収納しておけます
パッケージに含まれるのは、パイプとフロアノズルが付いた本体、隙間ノズル、ファブリック用ノズル、ACアダプター、専用スタンドです
隙間ノズル
ファブリック用ノズル

フロアノズル、隙間ノズル、ファブリック用ノズルは、パイプを介さずに本体に直接つないで使うこともできます。なおパイプはアルミ製です。つなぎ方、使い方、外し方などは、見ればわかるというレベル。直感的なわかりやすさとともに使えるスティッククリーナーです。

シンプルさについて、ひとつ残念なのが充電方法。専用スタンドは使いやすいのですが、「VCS 3」は専用スタンドにセットしても充電はされません。充電は付属ACアダプターを掃除機本体右側のコネクターにつなぐタイプです。

「VCS 3」は専用スタンドにセットしただけでは充電されません。このスタンドには充電機能はなく、付属ACアダプターのプラグを掃除機に手を使ってつなぐと充電できます

電池切れ状態の「VCS 3」が満充電にかかる時間は約3.5時間。連続使用時間はエコモードが約40分、標準モードが約18分、強モードが約10分。筆者の感覚では通常はエコモードか標準モードで掃除すればいいかな、強モードはたまに使うかも、という印象です。「VCS 3」はバッテリーが20%を切ると本体前方のインジケーターが赤く光る(と同時に一段弱いモードに切り替わる)ので、そうなったら充電すればいいかなとも思います。

とは言っても、充電のためにプラグを手でつなぐのは一手間。やはり専用スタンドに置くだけで充電されてほしかったと思います。

本体前方にあるLEDインジケーター。使用時も充電時も光り、電池残量や充電状態などを知らせてくれます。LEDインジケーター上部に見える黄色の丸は、電源スイッチとモード変更スイッチです

充電して掃除を開始してみて感じたのは、軽さとパワフルさ。「VCS 3」はケルヒャーのクリーナーとしては最軽量で、重さは1.8kg。ハンドル部が握りやすい形状に作られていることや、フロアノズル内で回転するフラッフィーローラーにより軽い力で前方に押せることもあり、とても軽く掃除機がけできるという印象です。

また、フラッフィーローラーのゴミ掻き出し能力と、意外なほど強い吸引力が相まって、大きめのゴミまでしっかり吸引するという感触です。軽いのに十分なパワーがあるので、ラクに掃除機がけができるという印象になりました。

「VCS 3」のハンドル部分。手にフィットしやすく滑りにくい作りになっています
ハンドルとヘッドで本体の重さ(と言っても1.8kgしかありませんが)をバランスよく支えていることもあり、とても軽い使用感です
ハンドル前方にある電源/動作モードスイッチも扱いやすい。中央にくぼみがあるのでボタンを見なくても操作できます

それからフロアノズルのフラッフィーローラー。ソフトな植毛の回転ローラーですが、髪の毛が絡まりにくく大小のゴミをしっかり掻き取ってくれて気持ち良く掃除機がけができます。

またヘッド前方には4つの白色LEDランプがあり、掃除中にヘッド前方のゴミを照らしてくれます。ゴミを見つけやすく、フラッフィーローラーによりそれらゴミを効率良く除去できるという使い勝手です。

回転するフラッフィーローラーを備えたフロアノズル
黄色の縞があるのがフラッフィーローラーです
フロアノズル前方に見える4つの小さな四角が白色LEDランプです
掃除中はこのように白色LEDランプが光り、前方の床面を照らします。小さなゴミもよく見えて、効率良く掃除機がけできます

なお、掃除中の騒音ですが、静かなほうではありません。やや甲高い騒音が出ますが、エコモードなら「ギリギリ夜でも掃除機がけできるかな」という感じ。 標準モードや強モードだと「近所迷惑になる可能性があるから、明日の昼間にしよう」という印象です。

なんて「デキるコ」! これで31,800円(税別)とはハイコスパ!

「VCS 3」で拙宅をひととおり掃除して思ったのは「これ買おうかな」ということ。直販価格は31,800円(税別)ですが、この価格で「ここまでできる」なら欲しいな、と。たとえば狭い場所の掃除がとても捗ります。拙宅だとトイレ。

拙宅のトイレ。便座の左右の隙間が狭く、拙宅にある掃除機のヘッドはそのままでは進入できません。なので毎回ヘッドを斜めにして無理矢理掃除しているありさま。「VCS 3」はどうかな? ちなみにVCS 3のヘッド幅は約24cmでした(実測値)
あ、入りそう!
問題なく奥まで入りました! しかもLEDランプで奥の方までよく見える!
右側も同様に入りました。いいなー「VCS 3」!

ヘッド幅が広いと、より広い面積を一度に掃除できるというメリットがあります。一方でヘッドが入れるエリアが限定されるというデメリットも。どちらを好むかは人それぞれだと思いますが、筆者にとっては幅約24cmの狭めヘッドはとても魅力的です。

それから「VCS 3」は床面から高さのないところの掃除機がけも大得意。ベッドの下とかソファの下とかですね。実際に拙宅の掃除機ヘッドだと入り込めない低い場所でも、「VCS 3」だと余裕で掃除機がけできました。

「VCS 3」にフロアノズルを装着し、ハンドルをまっすぐに持った状態では、このくらいの角度まで傾けられました(フロアノズルが床面から浮かない)。この状態でも、上下高さのない場所への掃除機がけはそこそこ得意そうです
しかしハンドルを90度傾けて持つと、こんな角度でもフロアノズルが床面から浮きません
ハンドルを逆側に90度傾けても同様。床からの高さが5cmくらいしかない空間にも入り込めるそうです
じゃあココは? 仕事場にあるキャスター付きの台です。その下の空間が6cmくらいしかないので、拙宅の掃除機のヘッドは奥まで入れません(ヘッド左右だけなら入る)。キャスター台なので動かせばいいのですが、いつもはキャスターをロックしています……ロックを外して動かしてまた元にもどすのがメンドクサイので、台の下の掃除機がけはたまにだけ。なので台の下にはホコリがたまりがち……
しかし「VCS 3」だと台の下の空間を全部掃除機がけできました! 素晴らしい

ウチのダイソンくんやパナソニックくんも、高さのない空間の掃除はそこそこ得意なんですが……このケルヒャーくんっていうか「VCS 3」は「入り込める」ことのレベルが違いました。左右幅が狭いところへも上下高が低いところへも、どんどん入って行ってLEDランプとフラッフィーローラーでクリーンアップ! 頼もしい。

それから、もちろんあの利便も。掃除機がけ中にピンポーンと来客などがあっても……テーブルなどに引っ掛けて一時的に置いておくことができます。

こんなふうにテーブルなどにちょっと引っ掛けて置いておくことができます
ハンドル下部端にラバーが埋め込まれていて、これがテーブルなどに引っかかります。なのでズリッと滑るなどしにくく安定感があります

それから「VCS 3」はメンテナンス性もいいです。ダストカップ(ダストコンテナ)部を丸洗いできます。ダストカップ部にはHEPAフィルターやサイクロン機構部も含まれていますが、それらも丸ごと洗ってOKです。

ハンドル下部後方にダストカップを備えています。本体パイプ手前のボタンを押すと、ダストカップが外れます
ダストカップ。白いのはHEPAフィルターを含む5段フィルター。その下にサイクロンを発生させる機構部が内蔵されています
ゴミ捨てはダストカップのボタンを押すだけ。ただしホコリが舞うこともありますので、室外でゴミ袋に向けてパカッとするのがいいでしょう
ダストカップ部はこんなふうに分解できます。これらパーツはすべて洗うことができます。洗ったあとは完全に乾かしてから組み立てて再使用。分解と組み立ては簡単です

洗えるタイプのサイクロン機構。白っぽいホコリが付着したダストカップやサイクロン機構は洗いたいものですよね。そのあたりの希望まで叶えられていて非常に満足度が高い「VCS 3」だと感じられました。

シンプルで使いやすい「VCS 3」ですが、要所要所に日本家庭向けの作り込みがシッカリとなされているように感じます。またここまで「できて」、直販価格が31,800円(税別)って、やはり非常に高いコストパフォーマンスを感じた次第です。

とてもよくできたスティッククリーナーですので、興味があればぜひジックリとチェックしたり、実機に触れてみたりしてください。

スタパ齋藤