家電は共働き家庭を救うか!?
煙と油ハネが気にならない山善の焼き肉グリル、実際に使ってみた
2022年1月18日 08:05
2020年~2021年に売り上げが伸びた代表的な家電がホットプレートです。外食自粛のご時世、用途の広いホットプレートは助かりました。昨年は焼肉のたれの販売も伸びたそうです。我が家も生産者から肉を直送してもらい、おうち焼き肉をするようになりました。ただ、集合住宅暮らしなので、煙やにおい、さらには油汚れが気になって、換気扇をフルに回しながらガスコンロでまとめて焼いています。つまり焼き肉というより肉を焼いて食べているだけです。
そんなご時世に登場したのが、「煙を94%カットする」という山善の焼肉グリル「XGRILL PREMIUM YGMC-FXT130」(価格:21,800円)。CMで見て気になっている人も多いのではないでしょうか。焼き肉につきものの煙や油をどこまで解消してくれるのか、2カ月ほど使ってみました。
煙はほぼ出ない。油跳ねも気にならず
2021年9月に発売された山善の焼き肉グリル。焼き肉専用機とあり、見た目から雰囲気たっぷりです。
グリルにはファンが内蔵され、煙を強力に吸い込みつつ、気流を送り出すことでプレート上に空気の層をつくり、煙をブロックしているとのこと。また、プレート裏面に特殊な加工を施すことで、煙やにおいの元となる油を下に落ちやすくしているそうです。
試しに、牛バラ、もも、肩ロース、豚バラ計500gを焼いてみました。プレートの真上からスマホで撮影しても、煙がないのでクリアに写ります。30分経っても煙は出ませんでした。
プレートは2~4人なら十分なサイズです。火力のムラもなく均一に焼けました。
煙が出ないのもさることながら、嬉しかったのが油跳ねの少なさ。油跳ねゼロとは言えませんが、テーブルはほとんど汚れません。
においについては、煙、油跳ねに比べたらそこそこ感じます。これは個人がどのくらい気にするかにもよるでしょうが。
調子に乗ってホルモンを大量に焼いてみましたが、こちらは多少跳ねました。煙もしばらくすると出てきます。まあ、ホルモンですしね……。
本機にはたこ焼きプレートもついているので、こちらも1度だけ使ってみました。九州出身の私は、家でたこ焼きをしたことがなく、今回が初めてです。なので他のたこ焼きプレートとは比較できず。初めての割にはまずまずのできでした。
お手入れはちょっと大変。けれど外出しづらい時期は活躍
楽しい焼き肉時間の後にやってくるもの、それは後片付け。正直、後片付けは面倒でした。作りが本格的な分、本体がいくつもの部品に分かれており、一つ一つ洗わないといけません。油や煙を受け止めている内部は結構ぎとぎとです。
特にホルモンのときはこびりついて大変でした。
ということで、昨秋使い始めたこの焼き肉グリル。当初は週1ペースで出番があったものの、11~12月は利用頻度が大幅に下がりました。理由はいくつかあります。
緊急事態宣言が明け10月下旬から11月にかけて会食・外食がしやすくなったこと。その後、気温が下がるにつれて焼肉よりすき焼き・鍋ムードが高まってきたこと。スーパーもどんどん鍋押しになってきて、精肉コーナーも野菜コーナーもすき焼きを想定した品ぞろえになるんですよね。
で、鍋を何度かすると洗い物が楽なので、ますます焼き肉から遠ざかるスパイラルに入ります。深鍋がついているホットプレートと焼き肉グリルはスペースを奪い合うし、手軽さ、汎用性を優先すると、多機能ホットプレートに傾いてしまいます。いつのまにか焼き肉グリルは上部の棚に収納され、冬の間は出番なしと思われましたが、2022年に入ると、再び活躍し始めました。
実は我が家は息子が大学受験を控えています。1月15~16日の共通テスト目前でオミクロン株による感染者が急増し、三が日が明けてすぐ、私も息子も外出の予定をほとんどキャンセルし、引きこもり生活に突入しました。
3食を自宅で食べ、1日中受験勉強(私はデスクワーク)する生活が続くと、生活に張りを出したい、気分を変えたいという思いが出てきて、肉が安くなっていると焼き肉をするようになりました。
焼き肉が大好きで、なかなか外で食べられない事情がある家庭にとって、山善の焼き肉グリルはおなかも心も満たし、部屋を汚さない、良い点が多い商品です。