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[始めよう薬膳レシピ36]「ほてりを取るヨーグルトサラダ」潤い肌にも!
2018年 6月 1日 18:00
気温が上昇する時季は、体に不要な熱を溜めないことが大切です。今回は、春から夏の体に良く、熱冷ましになる「ヨーグルト」に「キュウリ」を合わせた、潤い肌も目指せるサラダのレシピをご紹介します。日ごろから、ほてりを感じやすい方におすすめのメニューですよ。手軽でヘルシーなクルトンの作り方もあるので、試してみませんか。
「ほてりを取るヨーグルトサラダ」の食材効果
今回ご紹介するレシピは、「ほてりを取るヨーグルトサラダ」です。
「ヨーグルト」は気温が高くなる時季におすすめの食材で、「キュウリ」とともに、体のほてりや熱を冷ましてくれます。
「ヨーグルト」と「キュウリ」の食べ合わせは、乾燥を和らげるため、スベスベで潤いのあるお肌も目指せますよ。
今回のクルトンは、「油揚げ」で作ったので、「大豆イソフラボン」の更年期症状への効果も期待できます。
「ほてりを取るヨーグルトサラダ」の材料
<材料:2人分>
キュウリ:大1/2本
ヨーグルト:200gくらい(お好みで減量化)
ショウガ:20g(薄切りで3切れ分くらい、なくても可)
ハチミツ:大さじ2
油揚げ:1枚(お好みで増減可)
塩:少々(油揚げを焼くとき使用)
「ほてりを取るヨーグルトサラダ」の作り方
1.油揚げは、横に3分割してから、幅5mmほどに切り分けてアルミホイルに載せ、軽く塩を振り、オーブントースターなどでカリカリになるまで焼きます。フライパンで焼いてもOKです
2.キュウリは斜め薄切りにして、お皿へ盛り付けておきましょう
3.ヨーグルト、おろしショウガ、ハチミツを混ぜ合わせて、2.に回し掛け、1.をトッピングしたら完成です。1.の大きさは、そのままでも、お好みで細かくしても、どちらでも大丈夫ですよ
薬効1「ヨーグルト」
「ヨーグルト」は、体の不要な熱を取り除く食材です。「帰経(きけい・食材がどの臓腑に入り、効いていくかを示した経路のこと)」に「脾」があるので、胃腸の働きを促すうえ、「肺」の機能も高めるため、体内外の乾燥を和らげてくれます。これから気温が上がるので、熱冷ましのほか、エアコンによる乾燥対策にも使えますよ。
薬効2「キュウリ」
「キュウリ」は食べても、顔や体に貼っても、体の熱が取れる夏野菜です。水分が豊富なため、暑い時季におすすめなほか、「水毒」を解消するので、むくみにお困りの方にも有用ですよ。ただし、体を冷やす作用が強めなので、胃が弱かったり、冷えが気になる方は量を加減しましょう。【旬の薬膳4】でご紹介したように、加熱していただくと、冷性を緩和できます。
「キュウリ」は「水」の証(しょう・反応や症状のこと)と関わりが深い食材。そのほか薬膳には、「気」「血」という概念もあります。詳しく知りたい方は、下の記事も参考にしてみてくださいね。
◇【基本の薬膳4】薬膳で「気」「血」「水」のバランスを保って健康に
◇【基本の薬膳17】簡単リストで「体質チェック」~「気」「血」編
◇【基本の薬膳18】簡単リストで「体質チェック」~「水」編
季節により、適する食材が変化する薬膳
一般的に薬膳では、秋から冬にかけては、体を冷やす南国産の野菜やフルーツを避け、寒さから身を守る「辛」味の食材(薬味など)や、【基本の薬膳20】(季節ごとの「身体の変化」に効く薬膳~「秋」「冬」編)でご紹介した、「肺」を潤したり、活力を得やすい食材を摂るようにします。
ただし熱体質で冬でもカッカしてしまうタイプの方は、さほど冷えを気にしなくていい場合もあります。
春~夏は気温が上昇するため、体に余計な熱を溜めないようにするほか、この時季ならではのほてりなどの不快症状を緩和すると過ごしやすくなる場合が多くあり、今回ご紹介した「キュウリ」も役立ちます。今後の[始めよう薬膳レシピ]では、夏野菜のほか、暑い季節に食べたい爽やか葉物もご紹介しますので、また新しいレシピでお会いしましょう!