老師オグチの家電カンフー
なぜか玄米が美味しく炊けるバルミューダの炊飯器
2020年3月4日 06:30
皆さん、玄米って食べてます?
玄米なんて意識の高い健康オタクの食べ物、そんなイメージがあるかもしれません。まあ、実際こだわりや主張が多くめんどくさい人もいるのですが、私が玄米を食べている理由は単純かつ意識低いです。暴飲暴食するため。最近は歳のせいか、豚骨ラーメンなんか食べるとお腹をやられるんですが、昼間に玄米を食べておくと腸が整うのか、夜酒を飲みまくろうとラーメンを食べようと平気なんですよ。もちろん、個人の感想です。
昔から玄米は圧力鍋で炊いていたイメージが強く、圧力IHの炊飯器を使っていたのですが、家電に詳しい人たちから「バルミューダの炊飯器は玄米がめちゃくちゃ美味く炊けるよ」と聞き、試してみることにしました。
圧力もかからないしIHでもない、どちらかというと非力なイメージの「BALMUDA The Gohan」で玄米がちゃんと炊けるんかいな? 半信半疑だったんですが、いや参った。玄米に関しては、これまで使った炊飯器で一番美味いですね。やわらかさがありながら、玄米らしいプチプチした食感が残っている。玄米ふりかけをかけた白米っぽくもあるので、玄米が苦手な人でも食べやすいんじゃないかな。
12時間ほど浸水させておいた玄米でも、浸水時間なしの玄米でも大丈夫。「玄米=白米より固い」ので、圧力でやわらかくすべきってのは思い込みだったんですかね。理屈はわかりませんが、水蒸気の熱を送り込む方式が良いように作用したんでしょうか?
「BALMUDA The Gohan」には、炊飯の前に、外釜に200mlの水を入れる手間がありますが、それも玄米を食べているような層には問題にならなさそうです。意識高い人は手間を面倒くさいとは思わないですから。
いやもう、これ玄米専用の炊飯器として売り出したらどうですかね。どうせなら、発芽玄米にするモードも搭載しましょう。玄米を水に浸けて1日~2日放置すると、より食べやすく栄養価が高まる発芽玄米になります。水温を上げることで短時間で発芽玄米になるので、これに炊飯器の保温機能を使っている人もいるようです。ただ、普通の保温だと温度が高すぎるので、専用にするなら30℃前後に調整する必要はありますが。たぶん技術的には難しくないんじゃないでしょうか。
製品名は、同社のルール(?)だと「BALMUDA The Genmai」になるでしょうか。いや、いっそ社長の名前を冠して、「BALMUDA The Gohan 寺尾玄(米)モデル」でどうでしょう。