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バルミューダ、生まれ変わった炊飯器The Gohan。粒立ちとおいしさ両立
2022年11月9日 10:00
バルミューダは、蒸気の力で炊く炊飯器の新モデル「BALMUDA The Gohan K08A」を12月上旬より発売する。3合炊きで、価格は49,500円。予約は11月9日より受け付ける。
独自の蒸気炊飯方式を採用し、2017年に発売した従来モデルと同じ製品名のThe Gohanを継承。内部構造や温度制御を刷新して、粒立ちの良さとおいしさの両立を実現したという。価格はやや値上がり(従来モデル46,200円)となる。
蒸気炊飯が他の方式と大きく違うのは、内釜と外釜の2つを使う構造。内釜を直接ヒーターで熱するのとは異なり、外釜に入れた180mlの水を加熱することで発生する蒸気の力で炊飯する。制御はIHではなくマイコン式。
蒸気を使うことで釜の側面だけでなく、全方向から均一に熱を伝えられる点を特徴とする。他の方式のように、炊きムラ防止のために釜の水を沸騰させる必要がなく、米が動かないため、米粒どうしがぶつかって傷つくことも防げるという。結果として一粒一粒がしゃっきりと仕上がり、口の中でほぐれる食感を楽しめる。
上記の点が、甘みやモチモチ感を特徴とする圧力IHと異なるところだが、新モデルでは食感だけでなく、おいしさとの両立を図ったのが変更ポイントとなる。
基本的な炊飯方式は従来モデルから継承しつつ、噛んだ時の甘さをより高めるため、効率的に熱を伝えることを追求した。
外釜をより厚くしたほか、中に入れる水の量を変更。蒸気口の形状なども見直したことで、効率よく米に熱を伝え、本来の香りやうまみを引き出せたという。
炊飯モードは、白米/白米早炊/玄米/おかゆ/炊き込みの5種類で、ボタンで切り替えて炊ける。従来モデルでも好評だった「冷めてもおいしい」特徴を引き継ぎ、ベタつかずほぐれも良いことから、おにぎりや弁当にも適しているという。
ごはんのおいしさが落ちることを考慮し、保温機能は引き続き省いている。炊き上がり後1時間以内に食べきらない場合は、おひつへの移し替えや、冷凍保存を推奨している。
本体デザインは「小さなかまど」がコンセプト。キッチンに置かれた時の道具としてのたたずまいを重視し、鋳物のような質感と、曲線をとり入れたデザインで仕上げた。
本体サイズは242×266×219mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約4.6kg。定格消費電力は670W。電源コード長は約1.2m。本体カラーはブラックとホワイトの2種類。
製品への自信の表れとして、全ての販路で30日間の全額保証サービスも実施。3月末までこのサービスを提供するという。バルミューダのオンラインストアまたは東京・青山のBALMUDA The Store Aoyamaで予約購入すると、オリジナルのレシピブックがプレゼントされる。
“ストライクゾーンの広い”仕上がり。シェフのノウハウも味に貢献
バルミューダ マーケティング本部の半澤直子本部長は、従来モデルのThe Gohanについて、粒立ちの良さなど仕上がりに一定の自信は持っていたものの「水の量をしっかり守らないといけないなど、米の量と水の配分がシビアで、誰にでもおいしいものを提供できる状況にはなっていなかった。旨みや香りが不足していたと、今となっては思うところがある」と振り返る。
新モデルについては「より“ストライクゾーンが広くなる”ように品質を改善するため、2回目のプロジェクトが進行した」と説明。会社の規模が拡大したことでエンジニアも各方面から集まるなど、技術力の向上も改善に寄与したという。さらに、同社初の“シェフ”に就任した岡嶋伸忠さんが持つ知見も大きく反映された。