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Ankerのお手頃な体重計はドSだった? 現実は厳しいけど使い続けやすい

家電 Watchの書き手の皆さんと編集部が「よかった」と思えたものやサービスなどを、ゆるめに紹介するコーナーです。日々のちょっとした気づきなども共有します
Eufy Smart Scale P2 Pro

40代も半ばになってくると「ちょっとやそっとの努力ではやせられない」と、常々感じてきます。

もちろん運動や少しの食事の我慢などで、体重や体脂肪率は減るものの、その後、特に気が緩んでいなくても、いつの間にか同じような状態に戻ってしまいます。維持できればまだいいですが、ちょっとずつ上昇傾向が続いています。

健康診断でも良くない数値が目立つようになり、自分の意識だけでがんばるのには限界があることも実感。少しでも状況を改善できればと、体重などを形に残るように記録して変化をチェックしようと思っていました。

Anker(アンカー)のEufy(ユーフィ)ブランドから、スマートフォンと連携してデータ管理できる体組成計「Eufy Smart Scale P2 Pro」が8月に発売されたので、少しでも習慣を変えられるかどうか、使ってみました。

体組成計本体で数値を見るだけでなく、後からアプリで管理できます

16項目を測れて7千円以下。評価はかなり厳しめ?

Eufy Smart Scale P2 Proは、体重や体脂肪率、内臓脂肪だけでなく、筋肉量や水分量、骨量、タンパク質、心拍数などを含む合計16項目も測定できて、価格は6,990円。国内メーカー製でスマホ連携に対応する高機能な製品に比べると手頃に感じます。

のるだけで16項目を測れます

Amazonを見ると、低価格な体組成計は多く売られています。Ankerはもともとモバイルバッテリーや、最近ではイヤホンなどオーディオ製品でも知られていますが、Eufyブランドでロボット掃除機などの生活家電も展開。コストパフォーマンスが高い製品が多いイメージもあり、使ってみることにしました。

「プレミアムモデル」という位置づけながら外観はシンプルで、つなぎ目の少ないフラットなデザイン。IPX5の防水仕様で、脱衣所などにも置けそうです
横から見た厚さ。本体サイズは約28×28×2.6cm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.2kg

スマホでデータ管理するには、アプリの「EufyLife」をスマホにインストールします。Eufy Smart Scale P2 ProはWi-FiとBluetoothに対応しており、Bluetoothで接続しました。生年月日や身長などのデータを入れて使用を開始。特に迷わず設定できました。

EufyLifeアプリ

そして最初の測定をすると……「あれ、設定の仕方を間違えたかな?」と思いました。あまりにも自分の想像していた結果と違い過ぎたのです。体重は以前測っていたものと同等でしたが、皮下脂肪や内臓脂肪の数値が高く、体内年齢は実年齢をしっかり上回っていました。

メーカーによって測定の仕方や評価方法に違いはあるようですが、これまでタニタの体組成計(5年以上前に購入)で測っていた結果では、実年齢を7~8歳ほど下回っていたことから「年の割にはギリ大丈夫」と安心しきっていました。今回の結果はかなりショック。

体重や体脂肪、心拍数などを測定。データ転送までの時間は平均17秒前後でした
皮下脂肪や内臓脂肪など「高」という評価も目立つ

それでも、まずは続けるのが大事だと思って、毎朝測定を継続。アプリはあらかじめ指定しておいた時間に「体重測定の時間です!」とプッシュ通知が届き、忘れずに測定できます。測る際に毎回アプリを起動したり接続する必要はなく、勝手に記録されます。

何度測っても高い体内年齢を突き付けられるうち、気分はへこみながらも「今夜は少し間食を我慢するか」「今日は運動サボろうと思ったけどやっぱりやろう」というように、少しずつ気持ちが改善に向かうようになってきました。

人によっては、厳しすぎる結果を毎日出されるとつらいかもしれませんが、私の場合は「(良くはないけど)まだ大丈夫」と優しめの評価をされるよりは「今のままでは全然ダメ!」と指摘された方がいいのかもしれません。

アプリは機能豊富……でも実用性はこれからに期待

アプリには、カロリー消費量を記録できる項目もあり、iPhoneなどの「ヘルスケア」アプリや、「Fitbit」「Google Fit」とデータ連携ができます。Apple Watchは使っておらず、(在宅勤務が多くスマホを常時持ち歩いてはいないため)データはざっくりですが、手で入力するよりは楽です。いまスマートウォッチはGarminを使っているので、Garminのアプリとも連携できると、もっとありがたいです。

一方でカロリー摂取量を記録できる機能もあって、朝食/昼食/夕食/間食の欄に、食材や料理名を入力すると、自動でカロリーの合計が出ます。検索結果に中国語が混ざっていたり、入力したデータがなぜか消せないなど、今後の改善に期待ですが、使いやすくなっていけば、食事のメニューや使う食材に気をつかうきっかけになりそう。

測定を促すリマインド機能は、1日1回しか指定できないのですが、調べたところ体重は1日2回(朝起きた後と、夜寝る前または入浴前に)測ると良いとのこと。今後アプリがアップデートされたら、リマインドを朝と夜など2回設定できて、それぞれの変化をグラフで見られるようになってほしいと思いました。

測定テープ(メジャー)も同梱。腹囲や手足の太さなどを測って記録できます(150cmまで)。入力すると、それらの太さに合わせて3Dのアバターの体型が変わり、自分の体型のイメージが視覚化されます。お腹が太めに表示されて「このままではダメだ」と実感
お腹周りなどを測ると、その数値が3Dアバターに反映されました

がんばりすぎずに使い続けたい

外で飲んだ翌日など「おそらく体重が増えていそう」という日は、測定中の体重計の表示をちゃんと見なくても、アプリには勝手に記録されているので、「後で推移だけ見ればいいや」と少しだけ楽観的に考えられました。体重を毎日測り続けていると、測る時間や状態など少しのことで増減するのを実感し、あまり一喜一憂しなくなりました。

体重などの数値そのものではなく変動を見るようにしました

現状ではまだ数値が大きくは改善されていませんが、設定した目標体重になった時は「おめでとうございます」と表示されて、もう少しがんばろうという気持ちになれました。

まずは理想を高く持ちすぎず、小さい目標をクリアし続けたいところです。どういう生活をすれば無理なくお腹の出方を抑えられるようになるか、探っていければと思っています。

中林 暁