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コンロキャンセル界隈にもうれしい? 2025年上半期、注目の調理家電5選
2025年9月11日 09:05
毎日の料理作りや温め直しに活躍する調理家電が、今年は大豊作の兆しです。2025年7月までに発売された調理家電の中から、ガスコンロを使わないでなるべくほったらかしで食生活を送りたい人にもぴったりの注目の5アイテムをピックアップしてお届けします。
絶品トーストから温め、解凍、リベイクまで。普段使いに万能!
わずか0.2秒で発熱する速暖性と快適性にすぐれた電気暖房で高い評価を得ていた技術を調理家電に応用し、予熱不要で極上のトーストを焼き上げる一台として名を上げたのは2015年のこと。その後、構想から7年かかって実現できたのが、アラジンの「グラファイトオーブンレンジ」です。
独自技術の「グラファイトヒータ」によるヒーター加熱とマイクロ波によるレンジ加熱で、外カリ中モチのトースト、ひっくり返さずおまかせで仕上がるジューシーハンバーグ、サクッカリッのお惣菜の温め、ムラのない解凍――と、日常使いにぴったりの機能が満載。それを可能にしているのは、レンジ加熱で発熱するヒートトレイと、レンジ加熱でも使えるマジックラックという2つの“魔法の道具”です。
ヒートトレイは、マイクロ波によるレンジ加熱で発熱するため、トレイの下から食材を加熱し、上面はグラファイトヒータで加熱するため、ひっくり返すことなく、しかも短時間でトーストが焼き上がったり、ジューシーなハンバーグが焼けたりするのですね。一方、マジックラックではレンジによって直接食材を加熱しながら、同時にグラファイトヒータでも加熱できるため、揚げ物などのお惣菜を短時間で中心部から温めつつカリッと焼き上げて揚げたてのようにしてくれるというわけです。
高性能赤外線センサーで食品の温度を検知するので、冷凍ごはんも常温のごはんも「あたため」メニューを選んでスタートするだけでOKという便利さだけでなく、その仕上がりのよさにもびっくり。そのほか、冷凍ひき肉の解凍もグラファイトヒータで表面の氷を素早く溶かすことでマイクロ波の吸収力を高め、効率的に解凍するという、ほかにはないやり方を採用。実際に試してみても、約200gのひき肉が5分半ほどでほぐしやすい硬さに上手に解凍できて、「低出力のマイクロ波を制御することでムラを抑えた解凍ができる」という同社の説明のとおりだと納得しています。
コンパクトなのにプロの火入れが可能な“ラクして本格”の一台
2019年に発売されたレコルトのエアーオーブンは、コンパクトで使いやすく、1万円を切る価格なのにノンフライ調理がおいしくできると人気のキッチン家電でしたが、今回発売された「ハイスチームエアーオーブン」は水タンクが付いている点が異なります。500mlとたっぷりの水をボイラーで沸かし、バスケットに入れた食材に“うるおい熱風”を送り込むことができるので、熱風だけでは乾燥してしまいがちな食材の水分を保ちながら、表面はカリッと香ばしく焼き上げることができるのです。
スチーム量や温度を調節することで、蒸し料理や低温調理もできるほか、今まで通りのノンフライ調理も可能。さらにはハイスチームとエアーオーブンを自動で切り替えて調理するモードも備えているので、鯛めしやパエリアのようなごはんものやグラタンなども、これ一台で作れます。
ハイスチームモード「160℃/30分」でしっかりとした焦げめがつく本格チャーシューのほか、肉汁がパンパンのハンバーグ、材料を次々に入れるだけで茹でる→焼くまでノンストップで仕上げるパスタグラタンなど、わが家の定番メニューになったものも多く、使いやすい一台です。
圧力調理+かき混ぜ機能が叶える理想的なほったらかし家電
クックフォーミーやラクラ・クッカーなどの電気圧力鍋シリーズを展開してきたティファールから、その進化版となる「自動調理鍋」として7月に発売されたばかりなのが「ラクラ・クッカー プロ」。自動で鍋底から食材を返しながらかき混ぜてくれる「かきまぜパドル」が搭載され、圧力調理機能との合わせ技でできる調理モードはなんと13種類。しかも4万円を切るというお手頃価格が素晴らしいではないですか。
フタを開けたままで調理できる「炒め」モードでは、1~2分の予熱時間は必要なものの、焼きそばやチャーハン、チキンライスといったお馴染みのメニューが調理時間10分でほったらかしで仕上がります。フライパンで作る場合、つきっきりでかき混ぜないといけないことを考えると、本当にラクで失敗なく作れます。しかも途中で味見をして好みの味付けにするのも簡単です。
豚の角煮に活躍する「圧力調理」のほか、肉まんやシュウマイなどにうれしい「蒸す」、ラタトゥイユを作りたくなる「無水調理」、ポテトサラダやマッシュポテトが簡単に作れる「つぶす」、「ごはん」や「カレー」「肉じゃが」など圧力調理モードが7種。さらには「炒め」「煮る」「ベイク」「おみそ汁」「麺類」に加えて「煮つめ仕上げ」まで、通常調理モードも充実しています。全13種類のうち8種類はかき混ぜ調理に対応。柔らかくなるものの、味の染み込みが今一つと言われる圧力調理も、かき混ぜ機能との合わせ技でビーフシチューや煮物も納得のおいしさです。
圧力調理後の蒸気の排出が1ボタンで済むことや、かき混ぜながら好みの味にできる「煮つめ仕上げ」の便利さなど、今のところ2025年ナンバー1になりそうな勢いのアイテムです。
切らずに丸ごと&お手入れ簡単なコールドプレスジューサー
2024年に使い始めて、仕事場であるアトリエと自宅の2台持ちで愛用しているヒューロムの「コールドプレスジューサーH70ST」は、大きな投入口と大容量のカップに下ごしらえのためのオートカッティング機能がついたメガホッパー搭載で、小さめのリンゴなら丸ごと、ニンジンやキャベツなどの野菜もざく切りでOKという、手軽さが魅力。それでいて、なめらかで酵素やビタミンたっぷりのおいしいコールドプレスジュースができるのですから、美容と健康のためになくてはならないアイテムになっています。
そんな「H70ST」の姉妹版として今年5月に登場したのが「H70FT」です。見た目がそっくりなこちらのコールドプレスジューサーの特徴は、前者が細かい網目のストレーナーを採用しているのに対して、スクリューと複数のフィルターが一体化した新構造マルチスクリューを採用していること。そのため、使用後のお手入れが格段にラクになっただけでなく、果実味の残る舌ざわりと味わいになっていて、フローズンなどもアタッチメントを使うことなくそのまま作ることができます。
とことんなめらかなシルキーな舌触りのジュースがお好みの方なら「H70ST」を、ラクにジュース生活をしたいなら「H70FT」をというように選択肢が広がったのはうれしいことだと思います。
温めもお惣菜のリベイクも得意なトースターレンジ
日立グローバルライフソリューションズから発売された「2 in1 トースターレンジ」は、2台置きしなくても、1台でトースターとしても、単機能レンジとしても便利に使えるものを……という発想で生まれた“スぺパ(=スペースパフォーマンス)家電”。見た目はコンパクトなレンジなのに、「トースト」「アレンジトースト」「パンのリベイク」「ピザ」と4種類のパン専用モードを搭載していて、パンに合わせた火加減でおいしく加熱してくれます。
裏返さなくてもトースト1枚が約4分でこんがり焼けるのは、庫内上部についている赤外線を放射する「管ヒーター」で食材(パン)の上面を、マイクロ波で発熱する「グリルプレート」で食材裏面を加熱するためです。
ユニークなのは、独自のセットメニュー提案をしていて、グリルプレートにパン以外の食材も一緒にのせて焼くだけでカフェのようなメニューができる点でしょう。例えば、バンズとバーガー用のパティをアレンジトーストモードで6~7分焼いて、野菜と一緒にはさめば本格バーガーの出来上がり。食パン、卵、ウィンナーをトーストモードで4~5分焼けば、手間なしでワンプレートの朝ごはんが出来上がります。
グリルモードもあり、グリル弱なら焼き芋やスコーンづくりに、グリル強ではグラタンに焦げ目をつけたり、揚げ物のお惣菜の温め直しにも。レンジは1,000W/600W/500W/200Wと用意されていて、出力や時間設定をダイヤルで操作する仕組み。これで一発温めの「オートモード」が付いていたらバッチリなんですけれどね。でも、これは慣れの問題かもしれません。






























