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レコルト、スチームでしっとり蒸し鶏も作れるノンフライヤー
2025年2月25日 14:08
レコルトは、「ハイスチームエアーオーブン RAO-3」を3月21日に発売する。価格は29,700円。記事後半では実際に試食した感想を紹介する。
新たにスチーム機能が備わったユニークなノンフライヤー。スチームを使って食材の乾燥を防ぎながら、熱風調理で表面にパリッとした焦げをつけるなど、多彩な調理に活用できる。ノンフライ調理として、油で揚げない唐揚げや、冷凍ポテトの温め、総菜の温め直しなどにも使える。
“スチーム調理”といえば、一般的には箱型のスチームオーブンレンジを思い浮かべる人が多いだろう。しかし同社はあえて2019年に発売したノンフライヤー「エアーオーブン」と同様のバスケット式を採用した。バスケット式は気密性が高く、蒸気が漏れにくいのだという。
バスケットを外して中を覗くと、上部に渦状のヒーターが確認できる。本機は食材とヒーターの距離が近いため、業務用調理器具のサラマンダーのように、食材の表面にこんがりと焼き目をつける目的にも使える。
ヒーターの上には大型ファンを搭載。これで庫内に熱風を循環させる。また本体上部に水タンク(容量500ml)を備えており、この水を使用してスチームを発生させる仕組みとなっている。
蒸す×焼くの合わせ技で調理する「ハイスチーム」モード(55℃~200℃)、スチームを使わない「エアーオーブン」モード(80℃~200℃)、その両方を組み合わせた「コンボ」モードの3種類の調理モードを搭載。スチーム機能が備わったことで、ハンバーグやサラダチキン、茶碗蒸しといった幅広い調理法を可能にした。
さらに付属のインナーポットを使えば、パンやケーキを焼いたり、煮物や炊飯といった汁気のある調理にも対応する。
新製品発表会には、ミシュラン一つ星獲得店の「中国菜 エスサワダ」総料理長 澤田州平さんが登場。ハイスチームエアーオーブンを使用し、目の前でよだれ鶏を作る様子を披露した。
使用したのは鶏むね肉。鶏もも肉よりもパサつきやすい部位だが、ハイスチームエアーオーブンを使用し、65℃で50分加熱すると、見るからにブリンとした潤いとハリがある蒸し鶏が完成した。
「鶏むね肉は、70℃になった瞬間パサパサになってしまう。たった5℃で変わってしまう繊細な温度管理もおまかせで調理できるのは、ハイスチームエアーオーブンの凄いところだと思う」と澤田さんはコメント。
これに対し、ウィナーズ 代表取締役 岡野真二さんは「ハイスチームエアーオーブンは、構想から3年以上かかった」「スチーム量の調整には一番苦労した」と、製品化に至るまでの苦労を語った。
実際によだれ鶏、チャーシュー、バスクチーズケーキの3品を試食。まず澤田さんが作ったよだれ鶏は、見た目通りブリンとした食感で、中はしっとり。パサパサのパの字もなく、むしろ潤いを感じるほどだった。
チャーシューは、近くの激安スーパーで購入してきた塊肉を使用したそうだが、こちらもまたしっとりジューシー。焦げ目がつくまでカリッとあぶられた表面の香ばしさがまた食欲をそそる。しっかり内部まで水分がいきわたっているためか脂身が甘く、絶品だ。
期待を裏切らず、バスクチーズケーキもしっとりなめらかな質感。濃厚なチーズの味わいが口いっぱいに広がる。スーパーで手に入るような材料を混ぜて入れるだけで、こんなに本格的なデザートが作れるのか……と驚くクオリティである。
計50種類のレシピが掲載された付属のレシピブックもあるため、いろんな料理に挑戦したくなりそうだ。
本体サイズは約23×37×28.5mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約4.8g。消費電力は1,200W。本体カラーはナチュラルブラック、クリームホワイト。