ぼくらの自由研究室

「モバイルできるアロマ」を試したら、すっかりハマってしまった件

男だけど、「モバイルできるアロマ」を試してみた!

筆者は男なんですけど、アロマにちょっと興味あり。「香り」は記憶と結びつきが強いと思いますし、好きな香りにより気分がほぐれたりする実感もあるからです。アロマとはちょっと違いますが、たとえば白米が炊きあがるにおいとか、畳のにおいとか、お線香のにおいとかって、独特の気分や記憶を呼び起こします。言い方を変えると「香りは記憶や気分を誘発する」ということですよね。そんな観点から、アロマなどの香りに興味があります。

余談ですが、先日クルマを買い替えたら、ディーラーの方が納車記念(?)として香水をプレゼントしてくれました。その香りが筆者的にはツボ! 買ったクルマでドライブに行くときにその香水を使っていたら、いつしか「その香水の香り=楽しいドライブ」と結びついたような気がします。仕事中でもその香りを嗅ぐと、な~んかこう、気分が解放されて晴れやかになり、ゆったりとドライブを楽しんでいるような気持ちに、ちょっとなります。

でもアロマや香水の類って、けっこう扱いにくいのも確か。香りですので、まずその場に漂ってしまうこと。その香りを好まない人にとっては、ちょっと迷惑? みたいな。外出先ではとくにそうですね。

それから同じ香りに支配されがちということ。服などに香りがつくと、意外なほどその香りが残るもの。パルファムやオードパルファムなど濃い香水だと、一度体につくと数時間から半日くらいは「その香りがする人」になってしまいます。

何というか、アロマや香水って扱いやすさにはちょっと欠けると思うんですよね。すぐにおいが漂う、シュッとスプレーして使える、といった手軽さはあるものの、漂ってしまったり染み付いてしまう。「香りの制御が難しい」という意味での「扱いにくさ」があります。

ですが、そんな不便さを克服しているっぽい製品を発見。ソニーから発売されている「AROMASTIC(アロマスティック)」です。

ソニーの「AROMASTIC(アロマスティック)」。本体(パーソナルアロマディフューザー)は約直径2.5cm×長さ8.5cmの筒状で、ボタンを押すと瞬時に好みの香りを射出。鼻の近くで使い、自分だけで香りを楽しめます。USB充電式(microUSB/約2時間で満充電)で、1日10回の使用で約1カ月使用可能。本体カラーはブラックとホワイトがあり、本体のメーカー価格は3,980円(税別)。右に見える小さな円柱は、香り(精油)を収めた「パーソナルアロマカートリッジ」です
パーソナルアロマカートリッジを本体にセットして使います。カートリッジ1本に異なる5種類の香りが収められています。現在発売されているカートリッジは計7種類
アロマスティックの構造
カートリッジをセットし、本体を上から見るとこんな感じ。本体上部を回転させることで、出せる香りを選べます。白い部分(オフポジション)に合わせるとロック状態に
本体横のボタンを押すと、本体上部から香りがシュッと出ます。ボタンをダブルクリックすると香りが約30秒連続で出ます(途中でボタンを押すと止まります)

アロマがカートリッジに詰め込まれており、それを電動の本体で噴出させるというシクミです。ポケットサイズで、操作はダイヤルを回してボタンを押すだけ。携帯していつでもどこでもアロマを利用できるということで、さっそく使ってみました。

アロマスティックを約1カ月間使ってみて

さて、アロマスティックを使い始めて約1カ月。総じて感じたのは「すご~く手軽」ということです。前述のとおり、一度の満充電で1カ月使えます(1日10回香りを出した場合)ので、頻繁に使った場合でも半月に一度充電すれば大丈夫という感じ。

非常に実用的なのが、一般的なアロマや香水と違って、周囲にほとんど香らないということ。筆者の場合は、自分の鼻の近くで数秒シュ~ッと香りを出す程度ですが、自分としては十分に香りを堪能できているものの、その香りが周囲に漂うことはほとんどないという印象です。なので、周囲の人をほとんど気にせず、多くの状況で使用可能。いつでもどこでもアロマを楽しめるというわけです。

アロマ、という観点で考えると、香りのもとがカートリッジ式なので「前準備も後片付けも不要」という点が実用的。何度か一般的なアロマを使いましたが、スポイトとかお皿とか熱源などの道具が要りますし、使用後は洗うなど後片付けの手間があります。

でもアロマスティックだとそういう面倒は一切ナシ。カートリッジを挿した本体から香り(精油)が漏れ出すこともほとんどありません。たま~に充電するくらいなので、ほとんどメンテナンスフリー。本当に楽に使えます。

スマートフォンよりずっとコンパクトなので、常時携帯も現実的。オフポジションに合わせておけば、不意に香りが出てしまうこともありません
筆者は結局2個のアロマスティックを使用中。片方に「癒し系」、もう片方に「やる気出し系」のパーソナルアロマカートリッジをセットして使い分けています
パーソナルアロマカートリッジは指先より小さいサイズ。本体にセットしたカートリッジのほかに、別の香りのカートリッジをビニール袋などに入れて(アロマの揮発を防ぐため)携帯し、気分次第で挿し替えて楽しむことも

筆者が主に使っているパーソナルアロマカートリッジは2種類。本体を2つ使い、それぞれ別のカートリッジを入れています。カートリッジは「AROMASTIC CARTRIDGE for Relax OE-SC206」を「癒し系の香り」として使い、「AROMASTIC CARTRIDGE for Study OE-SC205」を「やる気出し系の香り」として使うパターンが多いです。

これらの香りを使えば必ず癒される・やる気が出るのかと問われれば、そういうわけではないと思います。上のカートリッジのうち「for Relax」は日本の森や木の香りなので、もしかしたら一発で「あ~これ日本の香りだわ~」と癒される人もいるかもしれません。でも、そうそうハマることは多くないと思います。

筆者の場合、好みの香りがあったら、特定の状況下でその香りを嗅ぐようにして「あらかじめ香りに慣れる」ということをしました。たとえば、朝起きて気持ちのよい晴れ空を見たとか、問題なく仕事を終えてホッとしたときなどに、上記の「for Relax」の香りを嗅ぐ。あるいは、さぁこれから集中しなくちゃ・仕事しなくちゃ、というときに上記の「for Study」の香りを嗅ぎつつ集中しつつ仕事に取り組む。

最初はちょっと自己暗示みたいにして「気分・状況と香りを紐付けする」というわけですね。それを何度か繰り返していると、香りを嗅ぐだけでなんとなく気分も追従してくる気がします。「for Relax」の香りを嗅げば、ふっと肩の力が抜けて頭のなかからネガティブな感覚が消えていくような……そんな気がしてくるから、アロマって不思議。まあ筆者独自の使い方かもしれませんが、そんなふうにアロマスティックを使い、意図的に自分の気分をシフトできているように思います。

筆者は基本的に自宅で仕事をしていますので、室内でアロマスティックをシュッとして癒された気分になったり、あるいはシュッシュッシューッとして仕事モードへ切り換えたりしています。たまに外出先でも使いますが、筆者の場合は家で使うより外出先で使ったほうが効果があるように感じています。

とくに「癒し系」のほう。上記の「for Relax」の香りですね。出先での仕事を終えて一息つくとき、この「for Relax」を嗅ぐと、家で使ったときの「ホッとする感じ」よりも「とてもホッとする」という印象です。帰途に向かうとき、クルマに乗って一休みしたときに「for Relax」を使うことが多いですが、ナゼか大きめの癒し効果を感じます。……いつも家でダラダラと仕事している人間なので、出先での仕事では緊張していて、その緊張が一気に解けるからかな? などと想像します。

ともあれ、家で使っても出先で使っても、アロマの香りは何らかの「スイッチの切り換え」に一役買ってくれているように思います。旅行から帰って自宅のにおいを嗅ぐとホッとするようなことと似ているのかも? そういう効果を、意識的・意図的に、しかもいつでもどこでも瞬時に出せるアロマスティックって、「かなり使えるツール」だと思います。

それともうひとつ、外出先などで「あっ、臭っ!」と臭気を感じてしまったときに役立ってくれちゃうアロマスティック。たとえば、電車で移動中、なーんかヘンなにおいが漂ってイヤな気分になることがあります。そんなとき、鼻の近くでアロマスティックをシュッ。癒されたりやる気が出たりするかはさておき、イヤなにおいにより生じたイヤな気分がフッと消えていくような気がします。

こんな香りがある! オプションやセット品も

アロマスティックが発売されたのは、2016年10月5日。1年ちょっと前ですが、じつは当時、本体のお値段がちょっと高かったんです。当時のメーカー価格は8,980円(税別)。これにパーソナルアロマカートリッジを加えると1万円オーバーという初期費用になってしまいました。

しかし、発売から1年後の2017年10月5日、本体が低価格に改定されました。具体的にはメーカー価格が5,000円下がって3,980円(税別)になり、かなり手軽に買えるように。

同時にパーソナルアロマカートリッジもリニューアルされました。2017年10月5日以降に発売された新タイプのパーソナルアロマカートリッジは、香りの立ち方が向上していて、屋外で使っても香りがクッキリと感じられるようになったそうです。また、従来品より香りの持続性が2倍に高まり、平均的な使用で2カ月程度香りが続くようになったそうです。

本体価格が下がり、カートリッジの香り持続が2倍に。より買いやすく、ランニングコストも半分になったということで、「じゃあ試しに買ってみるか」という購入もしやすくなりました。プレゼントとしても贈りやすく受け取りやすい価格ですネ。アロマにちょっと興味あるっぽい人へのクリスマスプレゼントにすると、意外な笑顔が見られるかもしれません♪

ところでこのアロマスティック、使っていて楽しいのが香りのラインナップ。前述のように、ひとつのパーソナルアロマカートリッジに5種類の香りが封入されています。ひとつのパーソナルアロマカートリッジをセットすれば、5種類の香りを使い分けられるというわけです。

で、そのパーソナルアロマカートリッジの種類が、現在7種類あります。それぞれ、毎日のいろいろなシーンで使える「for Basic」、美とリラックスを意識した「for Beauty」、働く人を応援する「for Business」、新しい挑戦を後押しする「for Freshness」、日々の学びを支える「for Study」、日本の森の香りを楽しめる「for Relax」、加藤ミリヤがブレンドした美しい毎日を彩る「by MILIYAH KATO」

現行のパーソナルアロマカートリッジ各種。左上から、「for Basic」「for Beauty」「for Business」「for Freshness」「for Study」「for Relax」「by MILIYAH KATO」です。ひとつのパーソナルアロマカートリッジに5種の香り入り。パーソナルアロマカートリッジ自体の種類が7種類。豊富な種類のなかから好みの香りが選べるという楽しさがあります

ちなみに、これらのパーソナルアロマカートリッジには、ソニーの「細胞分析装置」で使われた「マイクロ流路技術」が応用されているそうです。パーソナルアロマカートリッジには天然の精油が封入されていますが、マイクロ流路技術から着想した独自構造をつくり上げることにより、精油の漏れや混ざりがないカートリッジを実現できたそう。

パーソナルアロマディフューザー本体とパーソナルアロマカートリッジなどがセットになっている「買えばすぐ使い始められるスターターキット」のようなパッケージもあります。ほか、本体を保護しつつボディカラーを変えて楽しめるアクセサリーも。

「AROMASTIC Starter kit for Relax (スターターキット) OE-AS01SK2」。本体+和の香りのセットです。ソニーストア価格は6,760円(税別)
「AROMASTIC PREMIUM kit by MILIYAH KATO OE-AS01MK1」。本体+加藤ミリヤ・ブレンドのカートリッジのセットです。ソニーストア価格は6,860円(税別)
「AROMASTIC All-in-one kit for Business OE-AS01AK2」。本体+シリコンジャケット+カートリッジ「for Business」のセットです。ソニーストア価格は8,240円(税別)
「SILICONE JACKET シリコンジャケット OE-AJ1」。本体用のシリコンジャケットで、3色から選べます。ソニーストア価格は1,480円(税別)

てな感じのソニー「AROMASTIC(アロマスティック)」。手のひらサイズで5種類のアロマを持ち歩けて、いつでもどこでも瞬時に香りを楽しめる、ほかにはちょっとない斬新な製品です。うまく使えば生活の質が向上すると思います。とてもよくできた製品なので「今年一年お疲れ~自分! 自分から自分へ、アロマスティックをプレゼント!」というのもアリですね~♪ アロマスティック取り扱い店舗はコチラから一覧できますが、興味のある方はぜひ一度実機に触れてみてください!

スタパ齋藤