ぼくらの自由研究室

フタが全自動開閉するペット専用の食器

お皿に入るホコリやゴミをシャットアウト

ペットの食器は、いつも床の近くに置いてある。とくにお水は、毎日こまめに新しいものに取り替え、食器汚れもキレイに洗ってあげる毎日。

でも、せっかくキレイにしたのに、部屋で掃除機をかけたり、部屋を片付けたりすると、舞い上がったホコリが水やフードのお皿に入ってしまう。そんなことでペットは怒らないが、ご主人としてはいつもキレイなお水やフードをあげたいもの。

左の輪っかがあるほうがチップ式「シュアーフィーダー マイクロチップ」(メーカー希望小売価格2万3000円・税別)。右は赤外線センサー式「シュアーフィーダー」(メーカー希望小売価格1万2200円・税別)

そんなときにオススメなのが、ペットが近づいたことを検知して自動的にフタを開けるお皿だ。なお、本製品は時間が来ると自動的にご飯を与えられる給餌器ではないことに注意してほしい。

どんなペットでもOK! 近づけば自動的にフタがオープン!

小さなお皿のほうは、お皿の左右と前の3方向にセンサーがあり、お水を飲みにきたペットがそばに寄ると、自動的にフタが開くというハイテクお皿。ペットがいなくなると自動的にフタが閉まるので、掃除機をかけようが、はたきで壁を掃除しようが、布団や洗濯物をドサッと取り込んでも、お皿の中にホコリがゴミが一切入らない。

まわりに誰もいないときはフタが閉まっている。前と左右にある黒いバーがセンサー
ペットが近づくとフタが自動的に静かに開く。ペットじゃなくて人やモノでも反応しちゃう

本体に入れるボウルのフチにはシリコンゴムのパッキンがあり、フタが閉まっている間はボウルとフタが密着するため、非常に密閉性が高い。しかも、通常のお皿より非常に安定しているため、ご主人がつまずいて蹴飛ばしてしまっても、ひっくり返らない。それどころが、水がまったくこぼれないほどの密閉性だ。

グレーのボウルのフチには、シリコンゴムのパッキンがあり、フタが閉まると高い密閉性を保つ
傾けても水が漏れてこないほどしっかり閉まる
ボウルは取り出してキレイに洗える

グレーのボウルの部分は取り外しができるので、毎日キレイに洗って新鮮なお水をあげられる。また、透明なフタ部分も取り外して掃除ができるようになっている。

電源は単2の乾電池4本なのでコードレス。電池寿命は説明書に記載がなかったが、数カ月以上は持つだろう。

単2電池4本で動く。コードレスなので、ペットが引っかかったり、コードをかじったりする心配もない
自動でフタが開いてもまったく動じない定吉くん。それだけ静かに開閉するってことだ

動作音は「まったく」と言っていいほど無音で、静かに開閉する。ギアやモーターの音が一切しないのに、逆に筆者が驚いたほどだ(笑)。

さて、マルチーズの定吉くんの反応は? お皿であることはスグに分かったようで、興味深々でのぞきにく来ると、音もなくスーッとフタが開く。自動で開くことにまったく驚かず、まるで数カ月使っていた愛用のお皿のように、違和感なく使っていた。

ペットの手足では押せないようなボタン。三角マークのボタンは、強制開閉ボタンで、大学帽をかぶった猫のボタンはトレーニングモード

また、怖がりなペットのために、トレーニングモードという機能も搭載され、ペットが近づかなくてもしばらく開いた状態をキープするモードもある。なお、お水の入れ替えをする場合などは、開閉ボタンで自由にできる。ただし、少し奥まった部分にボタンがあるので、ペットが誤って押してしまうことはない。

ペットを認識するゲート付きは、多頭飼いに便利

チョット大きめのゲートがついているタイプは、体内に埋め込まれたマイクロチップ(デジタル鑑札)や、付属の鑑札に反応してフタを開けるタイプ。チップや専用鑑札は32個まで登録できる。

定吉くんはマイクロチップを埋め込んでいないので、付属の鑑札を首輪につけた。追加の鑑札は2個で7000円程度で購入できる
本製品は、登録した付属の鑑札や体内のマイクロチップのみに反応してフタが開閉する

家の中で使う場合は、ワンちゃんやニャンコ、それぞれに専用のお皿にできるというワケ。多頭飼いの場合は、ダイエットフードを入れたお皿は、ダイエット中のワンちゃんが来たときにしかフタが開かないといった使い方もできる。

ゲートの部分がセンサーになっており、チップを認識して開閉する。定吉くんはフタの開閉中でも鼻先を突っ込んでいる……
本製品は、登録した付属の鑑札や体内のマイクロチップのみに反応してフタが開閉する

最近では室内飼いが主流だが、外でワンちゃんを飼っている場合は、野良が来ても開かないので便利に使えるだろう。

なお、こちらには、中央に仕切りがついたボウルと、仕切りのないボウルの2種類がついてくるほか、手前のステップはペットが滑らないようにシリコンゴムシートがついている。

基本的な機能は小さいほうのシュアーフィーダーと変わらない。付属のボウルが仕切りありと、仕切りなしの2つがついてくるのと、前足を乗せる台に敷くシリコンゴム製のマットがついている
スイッチもシュアーフィーダーと同じ。Fnはチップを本体に登録するボタン

密閉の具合や動作音は、シュア―フィーダーとまったく同じで、多少の揺れでは水もこぼれないほどで、動作音も無音だ。また、こちらにもペットを慣らすトレーニングモードを搭載している。

※この記事はペトハピの記事(2016年10月14日掲載)を転載したものです。

ペトハピ

2015年4月にImpress Watch ペット特集としてスタート。同年10月に「ペトハピ」創刊。2017年5月にインプレスから独立し、ペトハピ株式会社として運営中。ペットとオーナーが、どのように共生し、お互いに幸せになっていくかを提案するWebメディア。

https://pet-happy.jp/

藤山 哲人