2018年1月12日 06:00
この季節で心配になるのは、風邪やインフルエンザ。居間で具合が悪くて横になっている子どもやご主人がいると、犬は喜んで顔をペロペロ。子どもたちの顔に、自分のニオイをマーキングする子もいれば、喜んでお腹や胸に飛び乗ってくるワンちゃんもいるだろう。
そんなときに心配なるのが、ヒトの風邪やインフルエンザってワンちゃんにうつらないの? という疑問だ。答えは「うつらない」なのだが、ヒトと同じで空気が乾燥していたり、気温が低かったりすると、ワンちゃんもウィルス性の病気にかかりやすくなるし、風邪もひきやすくなる。
そこで手元に置いておきたいのが、ペット用の体温計だ。
ヒトと同じでグッタリしていたら要注意! 体温を知ると病気の重さが分かる!
ヒトは風邪をひくと、グッタリ疲れて横になったり、咳や鼻水の症状が現れたり、食欲がなかったり、といろいろなサインを出す。ワンちゃんも同じで、咳というかくしゃみをしたり、鼻水をたらしたり、ご飯をぜんぜん食べなかったりする。いちばんわかりやすいのは、グッタリしている姿だろう。いつもはご主人の顔を見ると、ソファーから飛び降りてくるのに、ソファーで寝転がったまま、しっぽだけブンブン振っているなんてこともよくある。
ヒトなら風邪の諸症状が出たら、まずは体温を測るだろう。その結果を見て、「あー、やっぱり」となって、病院へ向かうはずだ。お話できないワンちゃんの状態を把握するなら、何はともあれ体温を測りたい。
うちの定吉は、タレ耳のマルチーズなので耳の中に指を突っ込むと、熱があるかどうかが分かる。だが、定吉は耳に綿棒や指を入れられるのが大嫌い(笑)。かといって、ヒト用の体温計で体温を測るには、お尻の穴から体温計を数cm突っ込んでやらねばならず、もっと嫌がる。
しかし、この体温計は、ワンちゃんの瞳の奥の温度を測るので、衛生的だし一瞬で測り終えるので、飼い主さんにもワンちゃんにもやさしい。熱があるかどうかは平熱を知っておく必要があるため、この体温計なら普段から気軽に使えるので便利だ。
チョット首を押さえて、目に赤いガイドの光を当てれば、すぐに測定完了!
体温計の使い方はすごく簡単。まずは、ペン先のキャップを開いてセンサーを露出させる。デリケートなセンサーなので、測定後には必ずキャップをしてからしまうこと。
次に犬のアイコンのボタンを押すと、赤いガイドラインが表示される。犬の瞳だとチョットわかりにくいので、紙の上でやってみたのが次の写真。
目から遠すぎると、半円が交差した形になる。逆に近すぎると、半円が分かれてしまう。ちょうどいい距離のときだけ、赤いガイドラインが丸く映し出される。最初はこうして紙の上で、距離感と目に対してまっすぐセンサーを当てられるように練習するといいだろう。
この要領で赤く丸いガイドラインを犬の瞳に合わせて、ピタリと合ったところでスイッチから指を離す。これで体温の測定は終わり。測定時間は1秒とかからない。ガイドラインを目に合わせる時間を入れても、5秒程度で終わるだろう。あとは「よしよし」して、おやつでもあげれば、体温計を怖がらなくなるはずだ。
ちなみに犬の平熱は、小型犬か大型犬かでも若干異なるが、だいたい38~39℃が目安だという。定吉も38.1℃とバッチリ平熱! まあ、部屋の中を駆けずり回っていたから、病気の「び」の字もないのは明らかだ。
もし40℃近い熱がある場合は、獣医さんのところへ行こう。自分の症状を伝えられないワンちゃんなので、今日に至るまでの病状に加えて、微熱が長く続いていたのか? 急に発熱したのか? なども獣医さんに伝えると、診断材料の手助けになる。
お湯の温度などを測るのにも使える
家のアイコンのボタンを使うと、モノの表面温度を測れる。例えば、お湯や飲み物の温度などは、このボタンを押して、調べたい部分に赤いガイドの光を当てれば、非接触でも温度を測ることが可能だ。
測れる温度は1.0~55℃(体温計のときは34.0~43.5℃)。ワンちゃん用のお風呂の温度などを測るのにも都合がいい。
なお、赤いガイドラインは、ごく微弱な光なので眼を傷めてしまうことはなく、動物用医療機器としての認可を受けている製品だ。ここでは犬の定吉に使ったが、犬猫兼用なので、もちろんニャンコにもOK。
価格は2万9800円とチョットお高いが、ペットの健康管理をして末永く一緒に暮らすことを考えたら安い買い物だろう。
※この記事はペトハピの記事(2016年2月12日掲載)を転載したものです。