2017年11月14日 06:00
筆者はいつも奥さんに「早食いはやめなさい!太るわよっ!っつーかデブでしょ!」と怒られる。早食いが太るのにはワケがある。脳の満腹中枢が「おなか一杯!」と感じるには時間がかかるため、早食いしてしまうと、必要以上に食べてしまうのだ。
とはいえ、早食いは癖になっているのでなかなか直せない。筆者の場合は男子高校だったので、弁当を午前中の中休みに、しかも早食いしないと人に取られてしまうので、3年間で超早食いの癖がついてしまった。しかも、お弁当のフタを盾のように立てて食べる(敵からおかずを守るため)のも癖になってしまい、これも奥さんに怒られる(最近はフタが立たない丸いお弁当箱に買い替えられた!)。
そして、マルチーズの定吉くんも筆者と同じ雄なので、ものスゴい早食い(笑)。定吉の場合は、敵からおかずを守るのではなく、自分のご飯を早く食べて、家族の元に走り寄り、最高の愛嬌を振りまいて、大好物のキャベツやもやしをもらうためだ。そんなワケで、一般的なマルチーズの標準体重は3kgなのだが、定吉は4kgになってしまい、もはやデブ吉。
最近は、ダイエットのためにいろいろ手を尽くしているが、早食いを矯正できる食器というものを見つけたので、さっそく買ってみた。
いつもの食器では1分30秒で完食! って早すぎるだろ!
定吉くん愛用のお皿がこれ。
さて、このお皿に軽量カップでご飯の量を量って入れてあげる。もちろん、その間は「マテ」。「ヨシ」してから完食するまでの時間をストップウォッチで計ったところ、その時間1分30秒。いやいや、小型犬だからご飯は少ないけど、早すぎるでしょ。
絵柄がかわいいドギーマンの「ゆっくりデコボコ食器」
まず試してみたのが、ドギーマンから発売されている「ゆっくりデコボコ食器」。サイズは小型犬向けのSサイズ(1000円程度)~中型犬向けのMサイズ(1400円程度)がある。
食器の底から突起が3つ出ているので、ひと口でカブっと一気に食べられないようになっている。食べるときは、舌を上手に使って水を飲むようにして、少しずつ口に入れるので、早食いを防止できるというものだ。
同じ量のご飯をこの食器に入れて、定吉に食べてもらったところ、2分30秒かかった。つまり、ふだん使っている食器より、1分遅く改善されたというワケ。
食事中の様子を見ていたが「食べにくいな!」というストレスもなさそうで、お皿もキッチリ安定していた。
これだけ食べるのに時間がかかれば、ご飯の量を少し減らしても定吉は気づかないだろう。これで徐々にダイエットしていこう!
無地ですっきり! コノコの「ゆっくり食べれる食器」
早食い防止のお皿にもいろいろ種類があり、ドギーマンと大きさも外見もそっくりだが、中の凸凹のパターンが違うコノコ (KONOKO) の「ゆっくり食べれる食器」も試してみた。写真はSサイズ(1400円程度)で、少し大きな中型犬用のMサイズ(1200円程度)もある。
お皿に入れたご飯の量は、これまでと同じ。同様にストップウォッチで食事時間を計ってみると、この食器の場合は約2分。
だいたい凸凹の感じを見て比較するだけで、各社の早食い防止食器が、どのぐらい効果があるかがわかるだろう。本記事に掲載した食器を選んでもいいし、もっと時間のかかりそうなものを選んでもいい。
継続とかわいさに負けない屈強なご主人精神も必要
さて、2週間ほど早食い防止のお皿を使って定吉にご飯をあげてきたが、まだダイエットの効果は現れない。その原因のひとつは、家族がご飯をあげるとき「おなかが空くとかわいそう」と、以前と同じ量だけあげている点だ(笑)。家族で意思疎通しておかなければ、食器を変えても意味がないようだ。
また、当たり前だが、オヤツを欲しがってもたくさんあげないこと。「最近ダイエット頑張ってるもんな~」とか、「そのかわいいしぐさに免じてちょっとだけあげよう!」なんてやってると、いつまで経っても効果が現れない。ここはご主人&家族で、心を鬼にしてダイエットする必要がありそうだ。
※この記事はペトハピの記事(2017年2月24日掲載)を転載したものです。