やじうまミニレビュー

サーモスのボトル専用の洗浄器で、水筒の内側をピッカピカに!

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
サーモスの「電池式ステンレスボトル類洗浄器」

 子どもが生まれてから、水や麦茶を入れた水筒を持って出かけることが多くなった。特に家内は、自分で飲むためのカフェインレスのコーヒーをよく持ち歩いている。

 水筒を使い続けていると、こまめに洗っているつもりでも、知らず知らずのうちに内部に茶渋やコーヒーがこびりついてしまうことがある。特にボトルの底の方は洗いづらいため、汚れが残りやすい。

 そんな汚れを一網打尽にできるというサーモスの「電池式ステンレスボトル類洗浄器 APA-800」を使って、家にある水筒を洗ってみた。結果的には、短時間で驚くほどキレイにすることができた。

メーカー名サーモス
製品名電池式ステンレスボトル類洗浄器 APA-800
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,840円

 「電池式ステンレスボトル類洗浄器」は、漂白剤を使うとはいえ、約3分でボトル内をピッカピカに洗ってしまう洗浄器。同社サイトによれば、漂白剤に浸けておく洗浄では、漂白剤が汚れに浸透していくのを、じっくりと待つため時間がかかるという。一方で、同機による洗浄では、電流をボトル内に流し、ボトルと汚れとの間に化学反応を起こすため、汚れを根本から剥がし取れる。

汚れを落とす仕組み。赤円内の左側が電流が流れるボトルの壁。真ん中の黄色い丸が汚れで、右の白い丸が水の中を漂う漂白剤をイメージしたもの
ボトル内に電流を流すことで、ボトルと汚れの間に化学反応を起こして汚れを分解。汚れを根本から浮かせて剥がすという

 正直、説明を聞いても、いまひとつ原理は分からなかった。だが、効果はテキメンで、短時間で新品同様の輝きを復活させたのは間違いない。

とにかく使ってみたら、すごくキレイになった

「電池式ステンレスボトル類洗浄器」の同梱品(乾電池は別売)

 まず購入時に注意したいのが、本体の電源である単四形のアルカリ乾電池を、3つ準備しておくこと。お試し用などの乾電池は付属されていない。

 使い方はシンプル。洗浄器の本体(写真の円筒形の部品)に、電極棒と呼ばれる棒を、本体中央部に空いた穴に突き刺す。あとは、漂白剤と適量の水を入れたボトルに、本体をかぶせるように置いて電源ボタンを押すだけ。

本体内の所定の位置に単四形アルカリ乾電池をセッティングする
乾電池をセットしたら、本体上の「◯」と「×」マークがそれぞれ合致するようにフタを閉める
投入する漂白剤を用意。付属の計量スプーンを使って適量を測る
計量スプーンには、350/500/800mlの目盛りが付いている。今回は350mlの水筒を洗うので、「350ml用」の分量(6g)に合わせる
漂白剤を水筒に入れたら、ボトルの口元から2cmくらい下の位置まで水を入れる
電極棒をボトル内に入れながら、本体をボトルの口に置くように設置する。その際に、本体から露出している針金が、ボトルの口に密着していることを確認
洗浄器本体の上面にある電源ボタンを押す。「洗浄中」の赤いランプが点いたら洗い始めている。この状態で本体が動かないよう3分間待っていればOK
3分が経過すると、ランプが消えた。洗浄器をボトルから外し、中身を台所などで捨てて水ですすげば、洗浄完了だ

 電源を入れると、本体上面の赤いランプが点灯する。ランプが点くだけで、何か変化が起こっているようには見えない。が、ボトルに耳を近づけると、かすかに「シュルシュルシュル」という音が聞こえてくる。もっとグツグツと煮立つように洗ってくれると期待していたので、拍子抜け。

 そのまま3分間が経過すると、本体上面の赤いランプが消えた。洗浄が終わった合図だ。洗浄器の本体を電極棒と一緒に外すと、細かい泡が水面に薄く出ている。水自体も茶渋の色が浮き出ているように汚い。

 ボトル内の水をキッチンで捨てて、少しすすぐと、中が驚くほどにピカピカに光っている。大げさではなく、新品同様の輝き。

ボトル洗浄の2本目

 1本目がキレイになると、次々にキレイにしたくなるもの。2本目はコーヒーをよく入れている水筒。ボトル内には、コーヒーの汚れがこびりついている。前回同様に、漂白剤や洗浄器をセットして3分間待つ。

 3分後に洗浄器を外すと、中身がコーヒー色に染まっている。水面には泡が漂い、興奮冷めやらぬ、という感じでシュワシュワと音を立てている。台所で水を抜き、汚れの残っている口元をササッと洗う。これでボトル内は新品同様!

洗浄前。コーヒーで、壁面や底がまだらに汚れているのが分かる
漂白剤などを入れて、前回同様に洗浄
3分後に洗浄器を外して中を見ると、水がコーヒー色に変色している
中の水を抜き、口元をササッと洗うと、ピッカピカに

コーティングされているボトルなどには非対応

コーティングされたボトルは非対応

 同製品を販売するサーモスのホームページには、対応するボトルの型番が一覧で確認できる。だが、我が家では象印の水筒も使っている。もちろん正式には非対応だが、はたして洗浄できるのか?

 結果、電源は入らなかった。洗浄できなかった理由は、他社製だから、というわけではなく、ボトル内がコーティングされているからだと推察。もともと説明書には、同様のボトルには対応していない旨が書いてあった。おそらくコーティングされていると、電気がうまく流れないのだと思う。

 一部、非対応の製品はあるものの、金属製のボトルで口元が7cm以下、容量が800ml以下であれば、基本的には洗浄できる(800ml以上で1,500ml以下は、別モデル「APA-1500」で対応)。

たった3分で、ボトルを新品同様にキレイで清潔に!

 最近は、小学生なども水筒を使っているし、ビジネスパーソンもマイボトルを使っている人をよく見かける。だが、水筒を底までしっかりと洗っている人は少ないのでは?

 もちろん水筒を洗うのに便利なスポンジなども売っているが、ボトルの底の方は力を入れて洗えないだろう。もし水筒を使う頻度が多いなら、普段はそうしたスポンジで洗いつつも、定期的には「電池式ステンレスボトル類洗浄器」を使って、しっかりと洗浄することをおすすめしたい。

河原塚 英信