家電製品ミニレビュー

蒸気で炊くバルミューダの炊飯器の糖度や香りまで徹底レビュー! 味は一体どうなの?

ふっくらおいしく焼けるトースターに続くのは蒸気で炊くおいしいご飯

 お洒落な扇風機のメーカーとして一躍名を馳せたベンチャー家電メーカーのバルミューダ。その後も数々のヒット製品を生み出し、もはやベンチャーという冠は似合わず、世界を代表するデザイナーズ家電メーカーとなった。そんな同社が2015年に発売した「BALMUDA The Toaster(バルミューダ ザ トースター)」は、水蒸気を使うオーブントースターという新しいパンの焼き方を提案し、一大ブームを巻き起こした。

 そして2年を経た今、来るべくして来たのは「BALMUDA The Gohan(バルミューダ ザ ゴハン)」。つまり炊飯器だ。もちろんバルミューダの製品なので、僕らを驚かせるギミックとデザイン満載の炊飯器となっている。

「BALMUDA The Gohan(バルミューダ ザ ゴハン)」
メーカー名バルミューダ
製品名BALMUDA The Gohan
実売価格44,820円

※本製品は原稿執筆時点で試作品となっており、量産型に近い試作品を利用しています。機能などに差分があった場合は、製品版が正式仕様となります。

「あえて」で5つの常識と定石を破ったおいしさ

 IH炊飯ジャーが登場してもう何十年にもなる。電熱線式の炊飯器からとなれば、もう半世紀近くなるだろう。ゆえに炊飯器は、かなり成熟した家電と言ってもいい。しかしそれでも炊飯器メーカーは火力を上げたり、内釜をあれこれ工夫したり、お米の銘柄などを炊き分けたりと、去年より今年は「よりおいしいご飯を炊ける」炊飯器を開発し続けている。

炊飯器メーカーは、美味しいご飯を求めて続々と新製品を投入する

 その結果、高級炊飯器と呼ばれるジャンルが確立される。加熱はIHヒーター方式で、圧力可変式、内釜はより発熱する素材や形状にして、炊き上がりから数時間してもおいしいご飯が食べられる10万円近くする炊飯器だ。

 しかしバルミューダの炊飯器は、「あえて」昔ながらの電熱線式のヒーターで圧力をかけずにご飯を炊く。家電量販店のジャンルで言ってしまうと、「マイコン式炊飯器(少人数用)」ということになる(最近「マイコン」って響きは耳にしないが……、笑)。

 価格はおよそ45,000円と、高級炊飯器の半額で、炊飯器の中でも一番売れ筋の価格帯となっている。つまり価格としては、一般的な炊飯器と変わらない値段だ。24,000円の「BALMUDA The Toaster」は、一般的なトースターの数倍高かったことを考えると、安い価格帯に殴りこんできたかのように見えるが、Gohanは「あえて」やらなかったことが5つある。

・あえて圧力をかけない
・あえて電熱方式
・あえて蒸気で炊く
・あえて3.5合炊き
・あえて保温機能なし

 すでに説明した「圧力をかけない」「電熱線方式」のマイコンジャーだが、実は3つ目の「蒸気で炊く」につながっている。IHヒーター式の炊飯器は、内釜の底や周囲などに仕込んだIHヒーターで加熱する。昔ながらのマイコンジャーは、内釜の底の電熱線で加熱する。すると直接ヒーターのあたっている場所は超熱く、そうでない場所はそれなりに熱くなっている。つまり内釜にはどうしても温度ムラができてしまうのだ。

IH炊飯器の内部。側面に電熱線のヒーター、底面にはIHヒーターが設けられている
底面のIHヒーター。電磁石のように銅線がぐるぐる巻きになったコイルが入っている※破棄する炊飯器を分解した写真です。高圧電流が流れるため、分解は非常に危険です

 そのため炊き始めに圧力をかけて、途中で一気に圧を抜き、お米を攪拌してムラなく炊いたり、内釜を工夫してムラを少なく、ヒーターを多数搭載してムラを少なくしている。

 しかしバルミューダの炊飯器は、内釜をヒーターで加熱するのではなく、沸騰させた水蒸気で過熱する。実は本製品の内釜は、ヒーターに乗っているのではなく、中に浮いた状態になっているのだ。

イラスト中央の青い線が内釜。その外側が外釜。内釜は完全に宙に浮いていて、水蒸気の熱が均等に伝わるようになっている

 蒸気は炊飯器内にくまなく回り込むので、内釜に温度ムラがなくは均一に温まる。実に理屈っぽいのだが、既存のメーカーにはなかった発想だ。つまり加熱方法がこれまでのどの炊飯器とも違う蒸気方式なので、圧力をかけてお米の温度ムラをなくしたり、ヒーターをいくつも搭載する必要もない。ん~、実に合理的。だから部品数も少なく、性能的には高級炊飯器に負けない味のご飯が炊けるのに、炊飯器の価格を安くできたというわけ。

 2017年2月現在3合炊きしか発売されていないのは、それ以上炊くと、おいしいご飯が炊けないから。保温機能がないのは、余熱でしばらく暖かいご飯が食べられる上、長時間保温したご飯はおいしくないから。実に簡潔・明瞭!

 他社の炊飯器メーカーのエンジニアが聞いたら「基本仕様があっての開発で、順番が逆だろ!」と怒り出しそうだ。とはいえ、結局は「おいしいご飯を炊くための機械を開発している」ので、ベクトルは同じなのだ。バルミューダは、「おいしくなければ、やめればいいじゃん!」と切り捨て、他のメーカーは「なんとかおいしくする工夫を凝らして製品化する」だけの話しなのだ。

蒸気で炊くご飯はおかずがおいしくなる!

 調理家電はまず使って食べてみるのが常識だが、常識を破るバルミューダの炊飯器はそのコンセプトを理解しないと「マイコン式炊飯ジャーと変わらないんじゃね?」という結論になりがちなので、まず理屈を説明させてもらった。

 いうなれば、ここまで番組オープニング前の趣旨説明のアバンタイトルってやつ。ここからが本編の始まりだ。

 最近の炊飯器には、ご飯のしゃっきり具合を決めるモードボタンが搭載されているものが多いが、本製品にはない(笑)。固めがよければ水を少なく、ふっくらがお好みなら水を増やせばいいという考えだ。実に合理的! そこまで機能をカットしてくると、すがすがしい!

一般的な炊飯器に比べると、液晶表示部分も小さい。炊き分けモードが少ないからだ。スイッチ類もたった6個に集約している
計量カップは2つ。丸いほうがスチーム用に外釜の水を計るもので、四角いほうが米の量を計るもの

 そんなわけで、白米の炊き分けは「標準」と「早炊き」だけ。まずは、「標準」で2合炊いてみた。

 使ったお米は近所のスーパーで買ってきたコシヒカリ。ただバルミューダの炊き方は、ちょっと変わっているので、軽く使い方を紹介しておこう。

 まず、軽量カップが四角い枡形ってのがもうバルミューダ(笑)。すり切りいっぱいで1合となる。無洗米を使う場合も同じ枡を使うが、水の量を白米と変えるようになっている。

スーパーで買ってきたコシヒカリを利用して食べ比べ。ボールの下にあるのが四角い枡で、お米1合が計れる。こういうデザインがいちいちカッコイイのがバルミューダ
無洗米だと軽量カップを変える炊飯器もあるが、本製品はカップは同じで水の量を変えるタイプなので使いやすい

 お米を研ぎ終えたら内釜に入れるのだが、最近の炊飯器に見慣れていると、何じゃこりゃ! というぐらい薄くて軽い内釜だ。フライパンや片手鍋よりも薄く、言い方は悪いがクッキーの缶のよう。ここで常識にとらわれ「安っぽいな」と感じてしまったら負け。敗北。大負けだ(大事なので3回いいましたヨ!)。

 冒頭の理屈で述べたとおり、蒸気で内釜を温めるので、薄い缶のような内釜の方がムラなく早く温まるのだ。「あえて安っぽくなっている」という点を、汲み取らなければならない。いやー、説明が面倒臭い炊飯器だなー。

まずは炊飯器本体に外釜をセット。ここには水200ccを入れるだけ
白米でも無洗米でも、早炊きでもおかゆでも水200cc。この炊飯器の燃料だと思えばいい。水を入れ忘れると、ご飯は炊けない

 普通の炊飯器なら、この内釜を炊飯器にセットするが、バルミューダの場合は、その前に外釜を炊飯器にセットする。この外釜は、炊飯器の下部のヒーターに接していて、外釜に加熱用の水を入れるのだ。ここに入れる水は、お米を炊く水ではないので、白米だろうが無洗米だろうが、入れる水は200cc。これは丸い軽量カップが付いてくる。

 最後に外釜の中に内釜をセット。内釜は外釜のつっかえでちょうど炊飯器の中で浮いた状態になる。

高級炊飯器は、片手で持てないような重い内釜だが、バルミューダならホイ! と持ち上げられる

 ここから先は、普通の炊飯器と同じ。白米、早炊き、玄米、炊き込みご飯、おかゆのモードを切り替えて炊飯ボタンを押すだけだ。もちろん炊き上がり時間を指定した予約炊飯も可能。最近の炊飯器は朝と夜のタイマーを2つ持っているのが主流だが、バルミューダは、タイマーが1つなのでちょっと面倒。

 タイマーの2つ化は簡単なプログラム修正で可能なので、次のモデルには期待したい。

だいたい30分ぐらいで蒸気が出はじめる。後述する炊飯器内の温度グラフと見比べると、だいたい内部は60℃ぐらいになっている

 そして炊き上がったご飯は、以下の写真だ。

「白米 標準」で炊いたごはん。圧力IH炊飯器で美味しさの指標とされる「かに穴」がない。かに穴はお米をうまく攪拌できたときに、砂浜のかに棲家のような穴ができるためこういわれる。またよく「お米が立っている」と美味しいと言われるが、これも攪拌しないのでお米は立たない。なのに美味しい

糖度チェック! お米の甘さは感じられる?

 ごはんのおいしさを表すひとつとして、アルファ化というものがある。生米を食べてもまったく甘さを感じないが、これは主成分がでんぷんのため。しかしご飯を炊く過程で、でんぷんが糖に変わる。これをアルファ化という。炊き上がったご飯をよくかむと甘いのは、でんぷんが糖に変わったその甘さだ。

 そこで、でんぷんに反応して紫にかわるヨウ素液を使って実験。今回は、バルミューダのほかに、普段自宅で使っている「三洋」のおどり炊き(なつかしー!)と比較してみた。気に入って長く使っているが、もう8年近くなるので買い替えを検討中だ。炊飯モードは、一番おいしく炊けるという熟成モードを使った。

 米はいずれも先程と同様に、スーパーで買ったコシヒカリを使用。それぞれ2合炊いてみた。ヨウ素液を垂らした米は、紫が濃く出ればでんぷんが多く、薄ければでんぷんが少なくて糖に変わったことになる。

三洋 おどりだき(熟成モード)
お米十分に水を吸ってふっくら。やや柔らかめ。攪拌するので、お米の形も少し崩れている感じだ
でんぷんに反応して紫にかわるヨウ素液をたらしてみると、お米の中心部はほぼ糖にアルファ化され、甘いご飯が炊き上がった
バルミューダ(標準)
元のお米の形がしっかり残った。お米の表面にひび割れもできていないので、しゃっきり系のご飯が炊き上がった
ヨウ素液をたらして見ると、表面のでんぷん層が薄く残るが、中はアルファ化され糖分に変わり甘いお米になった
バルミューダ(早炊き)
お米の形がそのまま残っている。芯はないが、標準よりやや固め。スパゲティのアルデンテみたいな感じ
周りのでんぷん層が厚く、あまりアルファ化が進んでいない

 また、炊き上がったご飯を定量取り、定量の水を加えてペースト状にしたご飯の糖度を糖時計で測ってみた。

一定量のご飯を取って、注射器で一定の水を入れすり鉢でペースト状に。光学式の糖時計にセットして覗き込むと、甘さが数値化できる
炊飯器(モード)炊飯時間糖度かたさ香り
三洋(熟成モード)90分14度やや柔らかめフタを空けた瞬間に広がる香り
バルミューダ(標準)60分14度しゃっきりあまり香りはしない
バルミューダ(早炊き)40分12.5度やや固め香りなし。カレーやどんぶり向け

 上記の結果から、一般的な炊飯器との違いは、主にご飯の香りにありそうだ。炊き上がりにフタを空けた瞬間に香りの違いがメインになるだろう。また高級炊飯器は、おいしいご飯モードは、ややもっちり~柔らかめに設定されている。でもしゃっきり系にすると甘さが落ちるのが難点。本製品は、甘いご飯が好みでもしゃっきり系が好きという人にオススメしたい。

 イメージは個々で異なるかもしれないが、筆者が思うには、炊き立てご飯をしばらくおひつに入れて、水分を飛ばした感じという印象だ。ご飯の香りこそ少ないが、甘いご飯なので鮭の切り身やお漬物、ソースをかけたフライなど、おかずがよりおいしくなるご飯という印象だ。

旅館の朝ごはんで、こんなのが好きな人にオススメ!

保温機能がなくても本当にごはんが冷めない?

 「ご飯が冷えないから不要!」と省略してしまった保温機能。本当にご飯が冷えないのか、真偽を確かめてみた。

 次のグラフは炊飯器のご飯の中に、内釜に触れないようにして設置した温度計の推移を示している。グラフの一番左は、お米を研ぎ終わって炊飯器にセットしたとき。1時間12分あたりで、炊き上がりに気がついてご飯をかき混ぜたので、一時的に温度が50℃近くまで下がっている。

内釜内のご飯の温度変化。炊き上がって1時間半しても、まだ熱々のご飯が食べられる

 以降はフタをしたままの状態で、炊き立てのご飯がどのように冷えていくかを調べたものだ。一時的に炊き上がりで下がった温度だが、ヒーターはアルミの塊で覆われており、ここに蓄熱された温度で、ご飯が冷えにくくなっているようだ。

 いうなれば、炊飯器本体のヒーターで暖められたアルミの塊が、サウナ風呂の焼けた石のように熱を保っているため、炊き上がりから1時間半たっても、まだ熱々と感じる70℃をキープできるようだ。

 3合炊きなのでファミリーで食事をするわけではないので、保温時間が1.5~2時間もあれば、十分暖かいご飯が食べられるだろう。逆に言うと、それを越してしまうような場合は、すでにご飯のおいしさが失われているので、暖かいうちに冷凍ご飯にしておくといい。

本体底にある丸いアルミ(中心の凸はセンサー)が、ヒーターの温度を蓄熱している。一般的な炊飯器は内釜に蓄熱するが、本製品はヒーター側に蓄熱する。これも逆転の考え

炊き込みご飯やピラフも! 水分ちょっと多めがいい感じ

 炊き込みご飯のモードもあったので、これも試してみた。鶏とごぼうと、油揚げとにんじんというド定番の炊き込みご飯をレシピどおりに作ってみたところ、ご覧のような垂涎の一品が炊き上がった。

 一般的な炊飯器だと、野菜などから出る水分を見込んで、だしは少し少なめに入れるのが定番だが、バルミューダの炊飯器の場合ややや固めに仕上がる感じだ。なので炊く合数の線より1,2mmぐらい多めに水を入れてやるといいようだ。

炊き込みご飯の具。鉄板の中の鉄板!モリブデン鋼か?
野菜から水分が出ると思いちょっと水分を少なめにしてみた
少し固めの仕上がりだったけど、美味しい炊き込みご飯のできあがり

 またオリジナルレシピのシーチキンのトマトピラフも炊いてみた。やはりこれも水を少なめに入れると、固めの炊き上がりになってしまうので、水位線より数mm水を多めに入れてやるといいようだ。

 おそらくたくさん具材を入れると、蒸気で温める際にお米までなかなか熱が回らず、火力不足になっているように思われる。

 とはいえ水の具合さえ分かってしまえば、とてもおいしい炊き込みご飯やピラフも作れる。

缶トマトとチキンスープ、マッシュルームにシーチキンを入れて、塩コショウとバターで風味を加える。水はちょっと(水位線より1~2mmぐらい)多め
あまったトマトとマッシュルームでスープも作った。炊飯時間は60分なので余裕でもう1品作れる
ランチに食べてもよし、肉を一品追加してディナーにしてもいい

おかゆは5分がゆ(全がゆ)でお腹にやさしく

 最後に試してみたのはおかゆモード。炊き上がりから見ると、5分がゆ(全がゆ)ぐらいで、少し水分が残るお腹に優しく食べやすいおかゆができた。

おかゆも60分。鍋で作ったほうが早いから、この機能はなくてもいいかも(笑)
だいたい五分がゆぐらいの仕上がり
たらこと三つ葉を加えただけで、料理屋さんのおかゆにグレードアップ!おいしかったっす!

 家では中華粥のように水分が多いおかゆが人気なので、普段は1合のお米を研がずにごま油でいためて炊飯器にいれ、7合分の水を入れる感じにしている(お米を油でいためるので、柔らかくなりづらく、水分が多めのオジヤのようになる)。

 何しろ蒸気で炊くという新しいアプローチなので、オリジナルレシピを作る場合は、マニュアルどおりのレシピで1回作ってみて、感覚を探るのがいいだろう。

取り外せる部品は全部で3つ。洗うのも簡単

 毎日使う炊飯器なので、お手入れも簡単にできるか? もポイントになる。

 本製品は圧力調整や安全弁など不要なので、構造はとても簡単、内釜と外釜、そして内ぶたを引っ張るだけで外せる。蒸気の出口がフタにあるが、レバーを外せば中も簡単に洗える。また圧力がかからないため、内釜のお米を炊いている液(オネバ)がフタに上がってくることもなく、お手入れは炊飯器の中でも一番簡単な部類に入るだろう。

上ぶたは引っ張ると外せる
圧力IHに比べるとシンプルな構造で洗いやすい。画面置くの四角いボックスが蒸気の出口。手前のゴムは圧力弁ではなく、ゴムでできたロック機構(笑)。普通のロック機構は切り欠きがあって洗いづらいけど、本製品は簡単に洗える
蒸気の出口のボックスはレバーを外して中まで洗える。オネバが上がってこないので、そんなに汚れることもない
内釜、外釜、ふたを洗えば片付けおしまい

 使っているうちに汚れてくる炊飯器本体の底面は、ずっしり重いアルミ製になっているので、ここは中央の温度センサーと一緒にぬれ雑巾で拭くといい。底部分の掃除は、美味しいご飯を炊くための最重要箇所になるので、これまでの炊飯器以上にきれいにしておくと、美味しいご飯が長く食べられるだろう。

この炊飯器の肝は、ドーナル畳のアルミ部分。ここにご飯粒などが挟まると、炊飯性能が悪くなるので、ここはピカピカに磨いておくこと!

夫婦二人の世帯や独身世帯にオススメしたい炊飯器

 2017年現在は、3合炊きのみの販売になっているため、3人家族が限界だ。ただし炊き込みご飯などをすると、具材などが入るため実質最大2人向けの炊飯器と言える。

 蒸気で炊く炊飯器なので、やや炊飯時間が長くなるも、およそ10分程度。炊き上がりのご飯は、香りこそ立たないが、甘さはしっかりある。美味しいご飯を食べたい夫婦二人暮らし世帯や、自炊する一人暮らし世帯にオススメしたい。

 カラーはブラックとホワイトの2種類。羽釜を思わせるお洒落なデザインなので、見せる家電としてキッチンに置いてもいいだろう。

炊き上がりにかき混ぜるとき、内釜が固定されていないので、くるくる回ってしまうのが少し使いづらいぐらい。おそらく次のモデルでは突起をつけてロックしてくるはず
「日本人でよかったー」と改めて感じる機会を与えてくれる「BALMUDA The Gohan」

藤山 哲人