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三菱、粒感の良い“かまどごはん”を追求した高級炊飯器「本炭釜 KAMADO」

 三菱電機は、粒感の良い“かまどごはん”を追求した5.5合炊きの高級炊飯器「本炭釜 KAMADO NJ-AW108」を5月21日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は120,000円前後(税抜)。

“かまどごはん”を追求した5.5合炊きの高級炊飯器「本炭釜 KAMADO NJ-AW108」。本体カラーは2色。左から「黒銀蒔」、「白和三盆」
本体上部
フタを開けたところ

 粒感がよくふっくらとした“かまどごはん”の味を追求した高級炊飯器。新モデルでは、更なる大火力炊飯を目指し、沸騰工程での電力量を従来より7%向上、断熱材を約8%アップさせ、構造も見直した。

更なる大火力炊飯を目指し、沸騰工程での電力量を従来より7%向上、断熱材を約8%アップさせた

 また大火力炊飯によって損なわれるごはんの潤いを保つために、蒸気口に密閉弁を新たに搭載。沸騰時は開くことで火力を維持し、蒸らし時には閉じることで蒸気を閉じ込めるという。これにより、ごはんの粒感(かたさ)が向上しつつも、みずみずしさ(含水率)を維持した“かまどごはん”を実現したという。

沸騰時は開き、蒸らし時には閉じる密閉弁を新たに搭載、粒感が向上しつつも、みずみずしいごはんを炊き上げるという

 内釜には、厚さ10mmで業界最厚の本炭釜を採用。金属素材の内釜は、IH加熱に必要な磁力線の浸透が浅いという課題があり、ステンレスの場合約0.25mm程度の薄い表層までしか発熱できないという。一方、純度99.9%の炭を削りだして作った本炭釜は、磁力線の浸透が深く、10mmの厚さまで加熱でき内釜全体を発熱させるという。

純度99.9%の炭を削りだして作った本炭釜
厚さ10mmで、業界最厚となる

 また、かまどに近い炊飯を再現するため、米に無理な負担をかけない1.0気圧で炊き上げることで、米の表面を覆う「保水膜」につつまれたご飯を実現するという。

過度な圧力は米の表面を覆う「保水膜」を崩してしまうという。写真は三菱電機が2009年に発売した圧力炊飯を搭載した炊飯器で炊いたごはん(下)と、1.0気圧、KAMADO NJ-AW108で炊き上げたごはん(上)。着色することで保水膜がわかりやすくなるという。NJ-AW108で炊いたごはん(上)は、米の周囲をみずみずしい膜が覆っているのが分かる

 そのほか、機能として、銘柄に合わせた火力制御でお米の特性を引き出して、最適なおいしさに炊き上げる「銘柄芳潤炊き」機能を搭載。全国35銘柄に対応する。

 本体サイズは285×320×249mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約5.7kg。本体カラーは、ごはんの甘味、温かみのある白をイメージした「白和三盆(しろわさんぼん)」と、蒔絵のような貝や箔のきらめき、深みのある黒をイメージした「黒銀蒔(くろぎんまき)」の2色。

 3.5合の小容量タイプ「本炭釜 NJ-SW068」も同時発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は80,000円前後(税抜)。内釜は、厚さ10mmの「本炭釜」を採用。炭素材ならではの全体発熱を活かすため、釜底中央分の厚みを10mmとし、0.5合から炊きムラを抑えて粒立ちの良いごはんを炊き上げるという。

 本体カラーは「白和三盆」と、「黒銀蒔」の2色。

3.5合の小容量タイプ「本炭釜 NJ-SW068」。「白和三盆」と、「黒銀蒔」の2色