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パナソニック、“業界初”コードありでもなしでも使えるサイクロン式掃除機

~電圧50.4Vの強力バッテリーはスマホの充電も可能

コード式でもコードレス式でも使えるサイクロン式掃除機「ハイブリッド電源掃除機 MC-HS700G」

 パナソニックは、コード式でもコードレス式でも使えるサイクロン式掃除機「ハイブリッド電源掃除機 MC-HS700G」を、10月20日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は108,000円前後。

 コードありでもコードなしでも使える、キャニスター型のサイクロン式掃除機。同社が「掃除機がけで面倒なこと」について調査したところ、「掃除中の電源プラグの差し替え」が1位だったという。一方で、電源プラグの差し替えの必要がないコードレス式の掃除機は、パワーや使用時間、電池寿命などで不安の声があったという。

 そこで新製品では、コード式でもコードレス式でも使える、“業界初”の交流・充電両用の掃除機とした。ゴミが多い場所やしっかり掃除した場所ではコードを接続し、階段や廊下などコードが邪魔になる場所や、コードが届かない場所では、コードレスで使用できる。

コード式はしっかり掃除したい時、コードレス式はコードが届かない場所の掃除に向いているという

パワーと持続力を両立したバッテリーを採用。USBでスマホへの出力も

 コードレス時の吸引力と持続力を両立するために、コードレス用の電源には新開発のバッテリー「ハイパワーリチウムイオン電池」を搭載した。バッテリーは本体のローラー内に格納する。バッテリーの繰り返し使用回数は約1,500回。

コードレス用の電源には新開発のバッテリー「ハイパワーリチウムイオン電池」を搭載
本体のローラー内に格納する

 バッテリーの電圧は、家庭用掃除機の電源としては業界最高となる50.4V(容量は1,950mAh)。パナソニックが2003年に発売したコードレス式掃除機「MC-BF200」に搭載されていたニッケル水素電池と比べ、電池の本数は約1/3に抑えながら、強いパワーと持続量が実現できるという。コードレス時の運転時間は「強」で約15分、「自動」で約20分。

 バッテリーの重さは900gで、バッテリーを含んだ状態の本体重量は4.9kg。これは従来のコード式掃除機「SS320GX」の5.1kgよりも200g軽い数値となる。バッテリーを使わず、コード式で利用する場合は、本体から取り外して、より軽い状態で使用できる。

 開発は、パナソニックの掃除機部門と電池開発部門が共同で行なった。電動工具用バッテリーのようなパワーと、電動アシスト自転車用バッテリーの持続力を両立しているという。

 充電方法は2通り用意されており、同梱される充電台に掃除機本体を載せる方式、電池のみを取り出して充電する方式が選べる。充電時間は約5時間。

 バッテリーには出力用のUSBポートも搭載しており、モバイル機器と接続することで給電も可能。パナソニックのスマートフォン「P-03E」の場合、約60時間の通話ができる容量を備えているという。

充電は本体に格納したままでも、取り出した状態でも可能
写真は本体からバッテリーを取り出し、バッテリーの充電台に設置しているところ
バッテリーにはUSB出力が1口用意されている
スマートフォンも充電できる

自走ノズルやハウスダストを知らせるセンサーなどお馴染みの機能が

ノズルは、同社のキャニスター型掃除機でも採用されているノズル「新パワフル自走ノズル」を採用

 掃除機能では、同社のキャニスター型掃除機でも採用されているノズル「新パワフル自走ノズル」を搭載。過去のコードレス式掃除機では、弱いパワーでも集塵力を確保するために、床ノズルの密閉度を上げる独特の設計を採用していたが、回転数をアップしたモーター「高トルクモーター」の採用することで、コード式でもコードレス式でも、高い集塵力と軽い操作が両立するできるという。

 吸塵機能には、吸い込んだゴミを圧縮し、吸引力を99%以上維持する「パワープレスサイクロン」を採用する。

 このほか、LEDを搭載したノズルが、ゴミが見えにくい場所を照らしてゴミの取り残しを防ぐ「LEDナビライト」、目に見えないハウスダストを検知して赤いランプで知らせる「ハウスダスト発見センサー」など、同社のキャニスター型掃除機ではおなじみの機能が搭載されている。

 本体サイズは286×342×360mm(幅×奥行き×高さ)。運転音はコード式時が約54~57dB、コードレス時が53dB。集塵容積は0.4L。本体カラーはメタリックシルバー。

同じくコードレスでもコードありでも使える「MC-HS500G」

 下位モデルとして、同じくコード式でもコードレスでも使用できるサイクロン式掃除機「MC-HS500G」も、同時に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は100,000円前後。MC-HS700Gでは集塵機構のフィルターがメタルメッシュだが、MC-HS500Gではメッシュフィルターとなる。また、バッテリーの出力用USBポートが省かれている。本体カラーはホワイト。

吸い込んだゴミがパワープレスサイクロンで回転している様子(MC-HS500G)

正藤 慶一