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加湿すると体感温度がアップ? ダイニチが賢い暖房テクニック紹介

ダイニチ工業が賢い暖房テクニックを公開

ダイニチ工業は、冬でも暖かく快適に、お得に過ごすための暖房テクニックを公開した。「なかなか部屋が暖まらない」「暖房を使う時間が長く、電気代が気になる」といった悩みには、部屋を加湿することが有効とし、加湿器の最適な置き場所なども紹介している。

湿度が上がれば体感温度もアップ

体感温度は気温と湿度が関係しているという。気温が高くても湿度が低ければ不快さは減る一方で、気温が低くても湿度が高いと寒さを感じにくいとする。

同社によると、同じ室温でも湿度が30%と60%の場合、60%の方が体感温度は約1.7℃高いという。実際に同社が行なった検証では、室温が一定の環境下で、湿度30%と60%の場合の人体のサーモグラフィーを比較。湿度30%に比べ、60%の方が温度が高く表示される部分が増えたとする。

加湿器で適度な湿度を保つことで暖房の設定温度を下げても寒く感じにくく、省エネにつながる。また、石油ファンヒーターは灯油の燃焼時に空気中の酸素と化合し、水蒸気を放出するため、エアコン暖房に比べて部屋が乾燥しにくく、加湿効果があるとしている。

室温25℃で湿度30%と60%を比較

加湿器の能力を最大限にする置き方

加湿器の置き場所が適切でないと、加湿量が低下することもあるという。同社が推奨する加湿器の置き方には4つのポイントがある。

1.エアコンの風が直接当たらない場所に置く
エアコンの温風が直接加湿器に当たると、加湿器のセンサーが誤作動する可能性があるという。

2.加湿した空気をエアコンの風が運んでくれる位置に置く
エアコンの温風が直接当たらず、それでいてエアコンの風が加湿した空気を運んでくれる場所に置くのが効果的とする。加湿器をエアコンの下に置き、加湿した空気にエアコンの風が当たる位置が適しているとする。

3.直接床に置かない
暖房中は床付近が比較的低温になり、加湿器のセンサーが湿度を高めに判定する場合がある。そうすると加湿器が十分な加湿をしていると誤解し、加湿量を落としてしまうという。きちんと加湿するためには、テーブルや家具の上などに設置することを推奨している。

なお、大風量の機種は部屋の空気を循環させるため、床に置いても温度の影響が少ないという。

4.窓際から離す
窓際は冷たい外気の影響を受けやすく、加湿器のセンサーが誤った判断をしてしまう。また窓に結露ができやすくなることからも、窓から離れた場所に置くことを勧めている。

エアコンの風が本体に当たらず、加湿した空気を運んでくれる位置が最適