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グリルが電子レンジとしても使えて時短調理を実現、三菱のIHクッキングヒーター
2020年10月12日 11:51
三菱電機は、電子レンジ機能を搭載した家庭用ビルトイン型IHクッキングヒーター「レンジグリルIH」を発売する。価格と発売日は、2口IHタイプの「RE-220SR」が32万円で11月1日発売、3口IHタイプの「RE-320SR」が35万円で12月1日発売。据付費は別。
ご飯やおかずの温め、冷凍食品の調理、下ごしらえに使える、レンジ加熱機能を内蔵したIHクッキングヒーター。電子レンジと一体にしたことで、調理時のキッチン内の移動を最小限に減らせるのが特徴。家庭用ビルトイン型IHクッキングヒーターで電子レンジを搭載したのは世界初だという。
肉の解凍や葉菜や根菜の下ゆでに使えるレンジ加熱機能には、自動調理メニューも備えている。そのほか、手動で食材を-10~0℃(2℃刻み)または0~90℃(5℃刻み)の24段階で、好みの温度に温められる。
食材を「レンジ加熱」と「グリル加熱」の両方で一気に加熱する「レンジグリル加熱」機能を搭載。「レンジ加熱」で食材の内側を素早く加熱しつつ、「グリル加熱」(ヒーター)で食材の表面を焼き上げるため、短時間での調理が可能になるという。
この機能は、庫内に16眼の赤外線センサー「レンジグリル光センサー」を搭載することで実現。同センサーが、食材の温度を瞬時にきめ細かく測定。自動で温度を制御するため、食材を入れるだけで調理が完成する。
鶏から揚げを例にすれば、従来機「CS-P316系」ではノンフライ調理で約22分かかっていたが、新製品では約23%時短となる約17分で完成させられる。またコロッケなど、揚げ物の惣菜を「レンジグリル加熱」で温めれば、食材の中に火を通しながら、香ばしい焼き色をつけて仕上げられるという。
そのほか「IH加熱」から「グリル加熱」、「グリル加熱」から「IH加熱」へと食材を移して調理する、連携調理「リレー調理」機能を搭載。メニューに合わせて、時間や火加減、温度を自動で調節。さらに音声と液晶ディスプレイで、次の操作をアシスト。調理が苦手な人でも、生焼けや加熱し過ぎなどで失敗することなく、上手に仕上げられるという。
自動メニューには、ローストビーフ/グラタン/パエリア/ハンバーグ/とんかつ/野菜炒め/からあげ/天ぷらの8種類を用意。
リレー調理により、例えばフライパンを使用したIH加熱での料理では約15分かかっていた調理時間を、リレー料理では約33%時短となる約10分で仕上げられるとする。
グリル庫内は、露出ヒーターのない、全面がフラットな構造。天井や側面など庫内をぐるりと拭き掃除でき、清潔性を保ちやすくしている。
本体のトッププレート幅は60cm。定格電圧と消費電力は、単相200V、5.7kW、30A。IHの火力調整は9段階。火力は、グリルが1.9kW、IHの左右が3.2kW、中央が1.5kW(3口IHタイプ「RE-320SR」のみ)。本体カラーは、2口IHタイプがシルバー/ブラックの2色、3口IHタイプがシルバーのみ。