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パナソニック、水分発生量18倍で“驚きのうるおい”実現の新世代ドライヤー「ナノケア」

 パナソニックは、ナノイー水分発生量18倍を実現し、髪のうるおいが向上したヘアードライヤー「ナノケア EH-NA0B」を、9月1日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は30,000円前後(税抜)。

 水に包まれた独自の微粒子イオン「ナノイー」で、髪を乾かしながらケアできるヘアードライヤー。新モデルでは心臓部である「ナノイー」デバイスを大きく見直し、ナノケア史上最高の水分発生量を実現した、高浸透「ナノイー」デバイスを新開発。髪に驚きのうるおいとなめらかさを与えるという。

 2018年モデルと比較して、ナノケアデバイスの水分発生量は18倍、ドライヤー使用後の毛髪水分増加量は1.9倍になった。ナノケア発売15年目の、美容のために進化した新世代の「ナノイー」とする。

高浸透「ナノイー」デバイスを新開発
髪に驚きのうるおいとなめらかさを与えるという
ナノケアデバイスの水分発生量は18倍、ドライヤー使用後の毛髪水分増加量は1.9倍になった

女性の髪の悩みは依然として“パサつき”

 パナソニック アプライアンス社 コンシューマーマーケティングジャパン本部 ビューティ・パーソナルケア商品課・岡橋 藍氏は、新製品の開発背景について次のように語った。

 「ナノケアは発売以降ずっと、お客様から高い評価を得ています。パナソニックでは日々ヘアードライヤーの研究をしていますが、女性に髪や頭皮についての悩みを調査すると“髪がパサつく”という回答は依然として多いです。お客様にとって深い悩みである髪のパサつきを改善すべく、より潤いを与えられるドライヤーを目指しました」

パナソニック アプライアンス社 コンシューマーマーケティングジャパン本部 ビューティ・パーソナルケア商品課・岡橋 藍氏
日々ドライヤーの研究をする中で、女性の髪への悩みは“パサつき”が依然として多いという

 なおナノイーは、水分子が高電圧を受けてナノサイズにまで分裂を繰り返すもの。従来のナノイーデバイスは、同心円ドーム形状の対極板に放射線状に分散して放電する「コロナ放電」を採用していた。一方、新開発の高浸透「ナノイー」デバイスは針形状の対極板を追加し、針の先端部に向けて集中的に放電する「マルチリーダ放電」を採用。これにより放電エネルギーが高まり、水分発生量アップを実現したという。

 髪の内部を潤わせるには、髪の表面を覆うキューティクルの間にある細胞膜複合体(CMC)にあるデルタ層という薄い層に向けて水分を届ける必要があるという。高浸透「ナノイー」デバイスでは水分発生量がアップしたため、髪の内部がしっかり潤うとしている。

新開発の高浸透「ナノイー」デバイス
ドライヤー上部に備えられている
従来のナノイーデバイスは、「コロナ放電」を採用
高浸透「ナノイー」デバイスは、針の先端部に向けて集中的に放電する「マルチリーダ放電」を採用
たっぷりの水分が髪の内部にまで届き、しっかり潤うという

 水分発生量はアップしたが、速乾性も従来同様に備えているという。最大風量は1.3m3/分。風量設定は「TURBO/DRY/SET」で、温度設定は「HOT(約125℃)/SCALP(約60℃)/COOL」などを備える。このほか、温風と冷風を交互に出す「温冷リズムモード」、毛先を逃がしにくい風量でケアする「毛先集中ケアモード」などを用意。

 本体サイズは、214×92×228mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約575g。消費電力は1,200W。カラーはルージュピンクとピンクゴールドの2色。

 なお製品ラインナップは、今回発表した「EH-NA0B」を最上位モデルとするが、これまでのナノイー搭載シリーズ3モデルも引き続き展開するという。

風量設定は「TURBO/DRY/SET」、温度設定は「HOT(約125℃)/SCALP(約60℃)/COOL」などを用意
カラーはルージュピンクとピンクゴールドの2色

まさに“驚きのうるおい”1分使っただけで毛先がまとまった

 実際に新モデル「EH-NA0B」を体験してみた。髪は乾いた状態だったので、霧吹きで少し濡らしてからドライ→セット。昨晩ドライヤーで乾かしただけの筆者の髪はパサパサで、毛先があちこちに散らかっている。

 使用感は今までのナノケアと変わらないと思ったが、驚いたのは使った後。左側だけドライしたのだが、1分使っただけで毛先がキレイにまとまった。

 何もしていない右側は毛先があちこちにハネたままなので、その差は一目瞭然だろう。先のプレゼンで、ドライヤー使用後の毛髪水分増加量は1.9倍と言われていたが、従来モデルとの違いは確かに感じられた。使用後はドライヤーの風を当てただけなのに髪がツルツルになり、ずっと触っていたくなるような手触りだった。

EH-NA0Bでドライ→セットしてみた
使用前。毛先はパサパサであちこちに散らかっている
左側だけセット。かなりキレイにまとまっている
正面。何もしていない方は毛先があちこちにハネたまま

 会場では、ヘアスタイリストによるブローのデモンストレーションも行なわれた。ブロー前のモデルは、ナノケア非搭載のドライヤーで髪を乾かした後で、髪が広がっており毛先もまとまっていない様子。ここから新モデルEH-NA0Bを使ってブロー開始。

 スタイリストによると、髪をケアしながらセットするコツは、上から下に撫でるように風を当てることだという。これは下から上に風を当てるとキューティクルの流れに反してしまい、キューティクルが逆立ったりはがれてしまったりするためだとする。

 ある程度乾かしたら、「温冷リズムモード」に切り替えるのがオススメだという。効果的に髪をまっすぐにできツヤを生み出せるという。また、温冷リズムモードに設定した状態で、風量を「SET」にすると「毛先集中ケアモード」に切り替わる。弱い風で毛先が逃げにくく、毛先にもツヤを出し、まとまりのある髪に仕上げるとする。

ヘアスタイリストによるブローのデモンストレーションも行なわれた
右側だけナノケアでブロー

 また発売前から新製品を体験できるタッチ&トライも展開予定。シェアリングアプリ「Alice.style」では1週間の無料体験キャンペーンを行なうという。期間は7/23(火)~9/30(月)。このほかランニングステーションやスポーツジム、パナソニックビューティサロン銀座など、各地にタッチポイントを展開するとしている。

発売前から新製品を体験できるタッチ&トライも展開予定