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シャープ、新形状ノズルで風量1.1立方m/分ながら乾燥時間を短縮したスマホ連携ドライヤー
2019年8月29日 16:14
シャープは、2つの吹き出し口から風を届ける新速乾方式を採用した、ヘアードライヤー「プラズマクラスタードレープフロードライヤー IB-WX1」を、9月下旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は33,000円前後(税抜)。
ノズルを短くした新形状のヘアードライヤー。吹き出し口を2つ備え、広範囲に風を届けられる新速乾方式を特徴としている。立体的な風が髪を押し分け、ドレープ状になびかせることで、広範囲に風が届くようになった。風量は1.1m3/分だが、乾燥時間は2019年度モデル(IB-LP9)より約25%短くなったという。
業界初のスマートフォン連携機能も搭載。Bluetooth経由で、専用の「美髪アプリ」と連携でき、自分好みのモードにカスタマイズできるという。アプリの提供は2019年11月を予定している。
シャープ スマートアプライアンス＆ソリューション事業本部 スモールアプライアンス事業部 商品企画部(健康美容)課長・末次 由美子氏は、新製品について次のように語った。
「ヘアードライヤーについてユーザーの声を聞くと、“速くラクに、キレイに乾かしたい”というニーズが根強くあります。シャープではこれまでも速乾ドライヤーを展開してきましたが、新製品の開発にあたり参考にしたのがヘアサロンの乾燥テクニックです。プロの乾かし方を見てみると、ドライヤーを2つ使って乾かすというやり方があり、そこに着目しました。ドレープフロードライヤーでは、1つのドライヤーにその技術を組み込み、左右から風が吹き出す機構にしました」
風量1.1m3/分とは思えないぶわっと広がる風
実際に電源をONにしてみると、ぶわっと勢いよく風が広がった。吹出し口を顔の正面に向けていたが、左右の髪にしっかり風が届いており、広範囲に送風されているのがよくわかった。
風量1.1m3/分というのは、ヘアードライヤーの中ではかなり弱い方だが、弱さはまったく感じず、“ぶわっと広がる”という印象のほうが強い。通常のドライヤーだとヘッドを揺らして髪を掻き分けながら乾かすが、ドレープフロードライヤーではその必要がなさそうだ。
またノズルが短くなったため、持ったときに重さを感じない。本体重量は610gだが、頭部に近い位置で持てるため、ラクに取り回しできた。
ドライヤーが髪に対してどの位置にあっても、温度が55℃以下に調整される「SENSING」モード
風量調整は「強/中/弱」の3段階。運転モードは、高温風の「HOT」、距離に応じて温度が切り替わる「SENSING」、温冷風を交互に切り替える「BEAUTY」、低温風で地肌ケアに適した「SCALP」を備える。冷風ボタンは独立しており、ワンプッシュで切替可能。
距離に応じて温度が切り替わる「SENSING」モードは、距離センサーがドライヤー吹き出し口と髪の距離を測り、風の温度を自動でコントロールする。濡れた髪のケラチン(髪の主成分であるたんぱく質)は、約55℃から変性をはじめ熱ストレスが掛かってしまうが、SENSINGモードではドライヤーが髪に対してどの距離にあっても、髪の表面温度を約55℃以下に保つように調整されるという。
本体サイズは、88×132×233mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約610g。消費電力は1,200W。コード長は約1.7m。セット用ノズル、清掃ブラシが付属する。カラーはピンク系とホワイト系の2色。
このほか独自イオン「プラズマクラスター」により、静電気を抑えてなめらかでまとまりのある髪になるという。さらにプラズマクラスターの水分子は、髪や肌に潤いコートを形成し、髪のうるおい感がアップするとしている。
会場では、プラズマクラスターの静電気抑制効果を実証する比較も行なわれた。ブラシで数回とかして静電気が発生した人毛に、プラズマクラスター非搭載のドライヤーで風を当てながらブローしたときと、プラズマクラスタードライヤーの風を当ててブローしたときで変化が起こるかを実験。
その結果、プラズマクラスター非搭載のドライヤーでは毛先が広がったままだったが、プラズマクラスタードライヤーの風を当てた後は毛先がまとまっていた。
なお同社は本製品を皮切りに、理美容商品の新シリーズ「beaute A(ボーテアー)」を展開することを発表。“あなたらしく、健やかに、美しく。”をテーマに、独自技術を搭載した高付加価値商品を、シリーズとして展開していくという。
