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シャープが猫用スマートトイレを発売、尿量や体重を計測してスマホで健康管理
2018年6月11日 16:04
シャープは、飼い猫の尿の量や体重を計測できるクラウド連携のシステムトイレ「ペットケアモニター HN-PC001」を、7月30日に発売する。価格は24,800円。サービス利用料は月額300円(いずれも税抜)。
尿量や回数、体重を計測。独自アルゴリズムで異変を通知
猫の健康管理をサポートするスマートトイレ。本体下部にスケール(計測器)を備えており、尿の量や回数、体重、滞在時間などを自動的に計測する。
通信機能は無線LAN(2.4GHz)とBluetooth4.0を搭載し、データはクラウド上で記録、スマートフォンで確認可能。AIを用いた独自の「異変検知アルゴリズム」により解析され、「尿量が多い/少ない」「滞在時間が長い」などの異変があった場合は、スマホに通知される。
異変検知アルゴリズムは、鳥取大学 農学部 共同獣医学科・岡本 芳晴教授と共同開発。岡本教授は製品について次のように語った。
「飼い主が猫を病院に連れていくときは、既に病気に罹っているパターンが多くあります。もう少し早く来てくれればと思うこともあり、猫の変化を捉えるには日常的な観察がとても大事です。尿量や回数は健康のバロメーターでもあるので、きちんと見てもらいたいのですが、日中飼い主が家にいない場合はチェックしにくいのも事実です。スマートトイレを導入することで、飼い猫の変化に早めに気付いてもらえればと思います」
個体認識バッジで最大3頭の多頭飼いに対応
本体を設置した場所の周辺温度も計測。猫はトイレの場所が寒すぎるとトイレに行くことを我慢することがあるため、温度を計測することで快適なトイレ環境の維持にも役立つという。
最大3頭の多頭飼いにも対応する。別売りの「個体認識バッジ HN-PM001」(税抜3,980円)を首輪に装着することで、判別可能となる。バッジに搭載される通信機能はBluetooth4.0で、リチウムコイン電池1個で駆動する。
本体はインテリアになじみやすい、シンプルなデザインを採用。猫の入りやすさはもちろん、チップが飛び散りにくい形状を追求したという。尿量の計測はシートへ染み込んだ分量で行なわれるため、チップは尿を吸い込まない構造となっている。チップは月に1回交換する必要があり、糞が付いた部分はその都度取り除く。交換用のチップとシートも用意しており、価格はチップ(2.5L)が600円、シート(20枚)が800円(いずれも税抜)。
本体サイズは、筐体部が380×576×188mm(幅×奥行き×高さ)で、スケール部が263×424×50mm(同)。重量は約4kg。電源はAC100V。チップ(2.5L)とシート1枚が付属する。