カデーニャ

「自分が一番便利」を追求できる学習リモコン「HUIS」

 テレビやレコーダ、エアコンといった家電に加え、最近では照明もリモコンで遠隔操作できる製品が普及しつつあります。離れていても操作できるリモコンは便利な一方、機器ごとにリモコンが増えていくと管理が大変。室内の中で「あれ、テレビのリモコンどこいったっけ?」と探す手間をなんとか省きたい、と思って導入したのが、ソニーがクラウドファンディングを通じて製品化した電子リモコン「HUIS」です。

 複数のリモコンをまとめられる学習リモコン自体はそれほど珍しいものではありませんが、HUISの特徴はディスプレイを備えており、ボタンを自由にカスタマイズできること。一般的な学習リモコンはさまざまな機器に対応するためにボタンがたくさん搭載されているものが多いのですが、ボタンが多すぎるとどれを押していいかわからず、目的のボタンを探すのに迷うことも。その点、HUISは必要なボタンだけに絞り込んで設置できるので、ボタンが多すぎるという悩みから解放されます。

 画面の大きさには限りがあるのですべてのボタンを1画面に表示できるわけではありませんが、画面を上下にフリックすることで別の画面に切り替えることができます。例えばテレビの場合、電源や音量、チャンネルといった基本操作を1画面目に置いておき、録画や再生、dデータといった利用頻度の低いボタン類画面目に置く、というようにテーマをわけて管理することで、ボタンの数を増やしつつもすっきりしたリモコンのインターフェイスを維持できるのです。

 もう1つの特徴が、ディスプレイに電子ペーパーを採用したこと。白黒のシンプルな画面ではありますが消費電力に優れた電子ペーパーは、つねにディスプレイを表示した状態でも1ヶ月以上バッテリーが持ちます。スマートフォンのディスプレイはカラーで色も綺麗ですが、スリープを解除するのも面倒ですし、さすがに1ヶ月もバッテリーは持ちません。充電も汎用的なMicro USBに対応しているので、バッテリーが少なくなってきたときの充電も手軽です。

 操作の登録も簡単で、操作したい機器に対して画面をタップ、対象の機器が反応したら登録するだけ。画面のカスタマイズもPC向けソフトを利用すれば画像を入れてこだわった物も作れるし、リモコン単体でもシンプルなボタン入れ替えは可能。ボタン作成が面倒な人はお任せでボタンを用意してくれる機能もあるので、カスタマイズは想像以上に手軽です。

 ただボタンを置くだけでなく、画像の上にボタンを割り当てることもできるので、こだわると従来のリモコンの概念を超えた使い方もできます。下記のブログはリビングルームのイラストにボタンを割り当てることで、使いやすく見た目も美しいリモコンを実現しており、今度こういうカスタマイズもやってみたいなという気にさせられました。

【レビュー】学習カスタムリモコン「HUIS REMOTE CONTROLLER」でビジュアルリモコンの作り方を紹介! : ソニーで遊ぼう!

 いわゆる家電のリモコンと比べると、画面の反応などはややもたつくものの、電池交換の必要がなく充電できること、使いたいボタンだけに集約できるのが便利。さらに別売のクレードルを使うと、1製品だけBluetoothで操作することもできます。我が家はテレビとエアコンをHUISで操作し、クレードル経由でPS4を登録して活用しています。

 学習リモコンも電子ペーパーも最新の技術や製品というわけではありませんが、両方のよいところを取り入れることで「多機能だけれど使いやすい」を実現したHUIS。新機能もアップデートで次々提供されており、少しずつ使いやすさも向上しています。とはいえ使いたい機器が対応していなければせっかくのHUISも意味がありません。興味がある人はまずHUISでリモコン操作したい機器が対応しているかどうかを調べてから購入を検討することをオススメします。

この記事は、2017年12月18日に「カデーニャ」で公開され、家電Watchへ移管されたものです。

大戸あげる

Cerevo中の人のアカウント。アイコンはCerevoの第1弾製品「CEREVO CAM」のバージョンアップ版「CEREVOT」から。