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走る/食べる/寝るなど、猫の健康管理ができる首輪型ウェアラブルデバイス

 RABOは、猫の活動データを計測する首輪型ウェアラブルデバイス「Catlog」を、クラウドファンディングプラットフォーム・Makuakeで支援募集を開始した。本体購入が可能な支援額は、10月30日18時現在11,500円~(税込・送料込)。

猫専用の首輪型ウェアラブルデバイス「Catlog」

 3軸加速度センサーを搭載した、猫専用の首輪型ウェアラブルデバイス。歩く・走るなどの運動や、睡眠、飲食など、猫の留守番中の行動を計測する。データはスマホアプリから確認でき、「レオが30分寝ました」、「レオが2分遊びました」など行動が表示される。データは常時蓄積され、運動不足や食事の回数などを把握することで、健康管理に役立つという。

 製品構成は、猫に装着する首輪のほか、スマホと通信可能にするハブ機器「Catlog HOME」を用意。首輪とCatlog HOMEはBluetoothで、スマホとCatlog HOMEは2.4GHz帯の無線LANで接続する。アプリの月額利用料は200円~400円で、月に数日程度の利用向けに無料プランも用意する予定としている。

 またCatlog HOMEには、温度センサーと首輪の充電機能も備える。室温を外出先から確認できるほか、首輪の置き型充電に対応。充電時間は4時間で、使用可能時間は10日~20日。

猫に装着する首輪のほか、スマホと通信可能にするハブ機器「Catlog HOME」で構成
歩く・走るなどの運動や、睡眠、飲食など、猫の留守番中の行動を計測する
首輪とCatlog HOMEはBluetooth、Catlog HOMEとスマホは無線LANで接続

 多頭飼いにも対応し、首輪のみを追加購入可能。同じ時間帯にそれぞれどんな行動をしていたかを、1つのアプリで管理できる。首輪のみの購入が可能な支援額は、10月30日18時現在6,000円。一般販売時の価格は7,800円を予定している。

 首輪は猫の負担を軽減するために、約9~15gの軽量・小型化。首のカーブに沿うようなデザインとしている。猫にとって重要な触覚器官であるヒゲに当たらないように薄型化も実現。首に触れる裏側は塗装なしの樹脂で、接続部に毛が絡まないように設計されている。ベルトの素材はやわらかなスエードかベロアを想定している。

 また、猫の五感のうち最も優れている聴覚に影響を与えないように、音の鳴らない部品を選定。力が加わると外れるセーフティ・アジャスターも採用し、ベルトが口に引っかかった状態でも外れる設計としている。

首輪は猫の負担を軽減するために小型・軽量化

 計測技術は、海洋生物へ加速度センサーを装着し、生態行動を調査する研究手法「Bio-Logging(バイオロギング)」をベースに開発。バイオロギング研究の先端研究室である、東京大学 大気海洋研究所 海洋生命科学部門 行動生態計測分野・佐藤 克文教授をアドバイザーとして製品化を進めたという。バイオロギングによって収集された複雑なログデータは、Catlogでは機械学習を用いた処理によって実際の行動に分類される。

 なおリリース当初は、行動データが十分に集まっていない状態でのスタートになるため、猫種や体重といった猫自体の個体差によって飲食などの複雑な行動は正しく分類表示できない場合があるという。同社では今後、ユーザーから集められた猫の行動データをCatlog全体で蓄積・学習することで、より多くの猫の行動を正しく解析できるように、サービスを育てていくとしている。

 首輪のベルトサイズは3種類で、首周りの長さ11~15cm対応のSサイズ、15~20cm対応のMサイズ、17~23cm対応のLサイズを用意。いずれも価格は共通。カラーは猫鈴ゴールドとキトンブルーの2色。充電用のUSBケーブルが付属する。