家電レビュー

朝すっきり目覚めたい! カーテン自動開閉、スマート照明、アラーム、起きやすかったのは?

カーテンを自動で開閉できる「SwitchBot カーテン3」

筆者のベストな起床時間は朝7時。カーテンを閉め切ったまま寝ると朝に気づかず寝過ごしてしまい、逆に開けっぱなしにすると光で早く目が覚めてしまうことがあり、悩みのタネでした。

かといって、カーテンを閉めてアラームをかけると、たたき起こされる感じで寝覚めが悪い。もっとこう、自然に目覚める方法はないものか……と感じていました。

そこで試したのが、カーテンを自動で開閉できる「SwitchBot カーテン3」。指定した時間に開閉できるようになるため、朝の太陽光で自然に目覚める環境を作れます。

今回は「SwitchBot カーテン3」の使い勝手をレビューしつつ、スマート照明やアラームで起きる場合とも比較。太陽光と照明、そしてアラームでの起床を含めて、目覚めやすさにどんな違いがあるのかを試してみました。

カーテンの開け閉めをかんたん自動化。工事不要で設置OK

SwitchBot カーテン3は、配線・工事なしで取り付けられるカーテン自動開閉デバイスです。第3世代モデルとなり、静音性が高まり、最大約16kgまでのカーテンを動かせるパワーを備えるようになりました。

市販の約99%のカーテンレールに対応しており、角型・I型・ポールタイプなども、付属フックを付け替えることで取り付けられます。手持ちのカーテンレールが対応しているかは、公式サイトで事前に確認しておくと安心です。

基本的な設置方法は、レールに本体を差し込むだけ。コンセント接続も不要で、「本当にこれだけでいいの?」と思うくらいあっさり設置できます。また、本体はカーテン裏に隠れるため、部屋の雰囲気を崩さないのも好印象です。

取り付け方は、レールに本体フックを差し込み、カーテンを全閉にした状態で、開閉方向に合わせてマグネットを貼るだけです
「SwitchBot カーテン3」は、開封時こそパーツがたくさん入っていますが、今回使ったのは2つだけ。残りはさまざまなカーテンレールに対応するための予備パーツや、充電ケーブルなど

「タッチ&ゴー機能」を搭載しており、カーテンを軽く引くだけで、ウイーンと自動的に動き出して、端まで開閉します。毎回きちんと全開にしたいと思いつつ、つい中途半端なところで止めてしまう筆者のズボラさをフォローしてくれる、心強くて便利な機能でした。

音で起こさない、“ほぼ無音”で開閉する「QuietDriftモード」

基本的にはアプリと連携して使う仕様で、スマートフォンから開閉操作やスケジュール設定が行なえます。操作は直感的にでき、開閉のスケジュール設定も、スマホのアラームをセットするような感覚で簡単に設定できます。

アプリ連携は、SwitchBotアプリから「デバイスの追加」→「カーテン」を選び、あとは画面の指示に従うだけでセットアップ完了。とくに迷うことなくできました
「SwitchBotアプリ」のスケジュールの設定画面。開閉位置も%単位で細かく調整できるため、「朝は3割開けば十分」といった細かなこだわりも反映しやすくなっています

開閉の仕方は「標準」「静音」「QuietDrift」の3種類。それぞれの違いは主に、「動作音」と「スピード」です。

標準モードは、開閉時に「ウイーン」という駆動音がして、体感としては、換気扇を標準程度のパワーで回したときくらいの音量。静音モードは冷蔵庫の運転音に近いマイルドな音ですが、静かな寝室ではやや存在感があります。特に標準モードの音量だと、光よりも先に音で目が覚めてしまう人もいそうです。

目覚まし用途に向いているのは、静音性を重視した新モードの「QuietDriftモード」。秒速5mmという非常にゆっくりした動作で開閉します。

耳を澄ませば「ジジジ」という音が聞こえるものの、ほかの生活音が少しでもあればその中に埋もれてしまうレベルです。徐々に光を取り込むため、急なまぶしさで起こされることがなく、自然な目覚めに向いています。

ただ、筆者の場合は、朝7時頃にはすでに眠りが浅いことが多く、あまりにもゆっくりだと少しもどかしさを感じることも。そのため、実際には起床時の設定は静音モードをメインに使うようになりました。

なお、「QuietDriftモード」はバッテリー消費がやや増えるため、頻繁に使うなら別売の「ソーラーパネル3」をUSB Type‑C端子に挿しておくと便利。「いつの間にかバッテリー切れ」という不安が減り、よりストレスフリーに使えると感じました。

閉まるスピードは標準モードが約15秒なのに対して、QuietDriftモードでは全開まで約4分30秒かかりました
別売のソーラーパネル3は、カーテン3本体のUSB Type‑Cに挿すだけで設置できる

太陽光vs照明vsアラーム、もっとも快適なのは?

今回は、朝7時にカーテンが自動で開くよう設定して検証しました。あわせて、閉め忘れ防止として、19時に閉まるスケジュールも設定しています。

結果として、「QuietDriftモード」で運用してみると、差し込む太陽光でふわっと目覚めることができました 。アラームのように心臓をドキッとさせられる感覚は薄く、穏やかに覚醒できる印象です。日差しが強い日は思わず「まぶしっ!」となることもありましたが、それでもアラームでたたき起こされるよりは、はるかに機嫌よく起きられました。

もともと筆者は、「起きる」こと自体はそこまで苦ではないのですが、問題はその後。暗い部屋でスマホを眺めながらダラダラと覚醒を待ち、気づけば動き出すのが8時になっていることも少なくありませんでした。

その点、カーテンが自動で開いて部屋が明るくなると、体が朝モードへ切り替わりやすく、起き上がるまでの時間が明らかに短縮しました。単に目を開けるだけでなく、布団から出て、朝食を食べて、PCの前に座るまでがスムーズになった感覚があります。

次に、照明でも同様に朝7時の起床を試しました。使用したのは、筆者のスマートホーム対応住宅に標準装備されている「スマートシーリングライトX」です。

SpaceCoreが提供するスマートホーム向けシーリングライト。アプリで時間や日付といったスケジュールを設定できる。明るさと色温度は50%で実験

照度は中間に設定しましたが、やや目がきゅっと締めつけられるようなまぶしさを感じて目が覚めました。 アラームよりは穏やかな目覚めとはいえ、「自然な朝の光」というよりは、電気がついた人工的な感じは否めません。

同じ「光」で起きるといっても、太陽光のほうがより穏やかで、個人的にはすっと受け入れやすい目覚め方だと感じました。

光で起きないときの保険としてアラーム

あえて普段より条件を厳しくして、朝6時起床でも試してみました。カーテンは「QuietDriftモード」で5時50分、照明は6時、アラームは6時10分という具合に、段階的に目覚めるよう設定しています。

この日は眠りが深かったからか、実際に目が覚めたのはアラームのタイミングでした。本当に眠りが深いときは、光だけでは起きるのは難しいな、というのが正直なところです。

それでも、カーテンと照明であらかじめ部屋を明るくしておいたおかげで、「アラームで起きた瞬間、真っ暗な部屋でぼんやり」という状態は避けられました。布団の中でもぞもぞしている時間は明らかに短く、この日は早朝取材だったのですが、いつもより気持ちに余裕を持って家を出られました。

朝、布団から出られない問題解消へ

SwitchBot カーテン3は、「まったく起きられない人」だけでなく、「目は開くけれど動き出すまでが長い人」にも向いているアイテムだと感じました。

目覚め方が変わると、そのあとの1〜2時間の流れもガラッと変わります。朝、コーヒーを淹れるまでの腰の重さもかなり軽くなり、いまでは生活に自然となじみ、欠かせない存在になっています。

すでに照明やアラームで大きな不満なく起きられている人でも、「もう少し楽に布団から出たい」と感じているなら、カーテンの自動化は十分検討する価値があるはずです。

福永 太郎

フリーランスの編集者・ライター。ライフスタイル系メディアの家電記事の担当を経て独立。現在は複数のWebメディアに寄稿。