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シャープ、犬の心拍数や自律神経バランスをデータ化するウェアラブルセンサを開発

 シャープは、犬の自律神経バランスを数値化するウェアラブルセンサを開発し、「犬向けバイタル計測サービス」事業に参入することを発表した。ペット関連企業への計測・解析サービス、および研究機関向けの計測システムレンタルサービスを、7月1日に開始する。

ウェアラブルセンサで自律神経バランスなどを数値化する「犬向けバイタル計測サービス」を、企業や研究者向けに開始する

 ハーネス型ウェアラブルセンサを犬に装着し、緊張/リラックス状態と相関する自律神経バランスを数値化、呼吸数や心拍数なども解析してデータを提供するサービス。

 ペットフードや保険などのペット関連企業向けには、犬に寄り添った関連商品やサービスの開発加速を目的に、バイタル計測に加えデータ解析も含めてサポートするという。サービス費用は受託内容に応じて異なり、8頭の計測+解析サービスの場合で150万円~となる。

 研究者や大学などの研究機関向けには、犬の健康管理に役立つ新たな発見に繋げることを目的に、計測システム一式を貸し出すサービスも行なう。サービス費用は、月額40万円~(8頭分)。

連携イメージ

 計測に用いられるのは、ハーネス型ウェアラブルセンサ。大阪府立大学と共同開発した独自アルゴリズムを用いて、犬特有の心拍変動パターンを分析することにより、自律神経バランスの数値化を実現したという。呼吸数も心拍変動解析から算出でき、これにより自律神経バランスを加味した犬の健康状態を総合的に俯瞰するデータを提供するとしている。

 センサは獣医師監修のもと、装着性を簡便化。犬への負担を低減するとともに、データを正確に取得するための密着性を確保した。これらを両立することにより、多くの犬種で剃毛せずにバイタル計測できるという。

 同社では、今回のサービス提供を通じて多くのデータを蓄積し、計測項目の拡大や解析精度の向上を図るとしている。また将来的には、これまで培ってきたセンシング技術とクラウドサービスを含むIoT技術「AIoT」を駆使して、ペットと人との良好な関係を支えるサービスとして、一般消費者向けの提供も視野に、さらなる事業拡大も図るという。

ハーネス型ウェアラブルセンサで計測
装着性を簡便化し、多くの犬種で剃毛せずにバイタル計測できるという
利用イメージ。センサーから送られてきた心拍数、呼吸数、興奮度などをグラフで表示