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パナソニック、紙パック式の業務用ロボット掃除機「RULO Pro」

 パナソニックは、ビルやホテル向けの業務用ロボット掃除機「RULO Pro(ルーロ プロ) MC-GRS1M」を、7月より受注開始する。価格は120万円前後を目安としている。

業務用ロボット掃除機「RULO Pro MC-GRS1M」

 紙パック式の業務用ロボット掃除機。近年の労働人口減少に伴い、人手不足が問題化しつつある清掃業務に着目し、時間がかかるビルやホテルの共用部の清掃作業を自動化することを目的として開発したという。

 本体には、4種のセンサーと、自己の位置を推定しつつ周囲の地図を構築する独自のSLAM(Simultaneous Localization And Mapping)技術を搭載。事前に登録した地図データに基づき自己位置を把握し、壁際に接近して床面全体を効率的に清掃するとしている。

 日々の運用における作業の軽減も考慮し、ゴミ捨て方式は紙パック式を採用。フィルターの目詰まりによる集塵力低下防止や、手入れの手間を軽減する。電池取り付け部は、同社の電動アシスト自転車と同様の設計で、簡単に着脱できる構造にした。

 電池を含めた本体質量は約27kgで、一般的な業務用ロボット掃除機と比較して軽量化を実現している。ハンドルも備え、台車などを使用することなく簡単に移動できるという。

紙パック式でゴミ捨ての手間を軽減

 通信機能も搭載し、清掃開始や障害物などによる途中停止、清掃終了をあらかじめ登録したアドレスにリアルタイムでメール通知ができる。清掃終了時は、清掃した範囲を記載した図も添付し、清掃完了エリアを確認可能。

 なお同製品は、三井不動産よりビル清掃ノウハウの提供や実地検証、東京ミッドタウン日比谷における運用などの開発協力も得ている。

 本体サイズは、590×650×730mm(幅×奥行き×高さ)。集じん容積は5L。バッテリーはリチウムイオン電池で、電池寿命は繰り返し充放電1,000回。充電時間は約8時間で、連続使用時間は約150分。