家電トレンドチェッカー
新型コロナで特殊詐欺被害が倍増!? 「迷惑防止機能付き電話機」をチェック
2020年4月23日 07:00
新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言が全国に発令された。同宣言にともない多くの人が外出を自粛をしているなか、高齢者を狙った特殊詐欺が増加傾向にあるという。
NHKは、3月に愛知県内で起きた振り込め詐欺などの特殊詐欺の被害が、未遂も含めて75件だったと報じている。今年1月に比べて約2倍となり、被害者の80%が高齢者だという。
また群馬県警によれば、被害の8割が自宅の固定電話へのアポ電から始まるという。そこで自宅の固定電話機を迷惑電話防止機能付き電話機にすることが、とても有効だとする。
近年の電話機では、ナンバーディスプレイ対応や会話の録音機能はもちろん、着信音が鳴る前(通話前)に「この通話は防犯のために録音されます」という警告メッセージを相手に流す機能や、あらかじめ登録した電話番号からの着信のみを受け付ける機能を備えていたりする。
家電Watchでも、これまで多くの「迷惑防止機能付き電話機」を紹介してきた。今回は、その中から代表的なモデルを紹介する。
シャープ、「迷惑ストップ」ボタン搭載コードレス電話機
シャープの「JD-AT95C」は、複数の防犯機能を搭載するコードレス電話機。
価格はオープンプライス。店頭価格は14,000円前後(税抜)。
着信音が鳴る前に、相手に「この通話は防犯のために録音されます」という警告メッセージを流し、詐欺犯をけん制。警告後にも電話を切らなかった場合には、自動で名前を確認するメッセージが流れる。
また着信中や通話中、留守応答中でもボタンを押せばお断りメッセージとともに、電話を切る「迷惑ストップ」ボタンを搭載。別途、有料のナンバー・ディスプレイを契約すると、次に同じ番号から着信があった際には電話を鳴らさずに、自動でお断りメッセージを流すことも可能だという。
電話の後に、その番号からの着信を今後許可・拒否するかをボタン1つで設定可能。迷惑電話などの際には、通話後に流れる音声にしたがって特定の数字ボタンを押すだけで、着信拒否の設定ができる。
親機・子機ともに、本体上部にランプを搭載。電話帳などに登録した番号からの着信時は緑色、それ以外の番号からの着信時は赤色に点滅する。子どもや高齢者でも、相手が知人かどうか判断しやすいという。
パナソニック、かけてきた相手と同時に受け取るユーザーにも注意喚起
パナソニックの「デジタルコードレス電話機 RU・RU・RU VE-GDL45DL」は、通話をコードレス子機でのみ行なう省スペース電話機。
価格はオープンプライス。店頭価格は7,000円前後(税込)。
迷惑防止機能としては、呼び出し音が鳴る前に相手へ「この通話は迷惑電話防止のために録音されます。ご了承ください」と、警告メッセージを自動で流す機能を搭載。
着信中は、呼び出し音と「迷惑電話にご注意ください」という注意喚起のアナウンスを交互に繰り返し、ユーザーへも注意を促す。そのほか、相手に名乗ってもらうようメッセージを流す「あんしん応答」機能も備える。
ナンバー・ディスプレイ加入の場合は、子機の電話帳に登録されていない相手からの着信時のみ、「迷惑防止」機能が起動する。
パイオニア、知り合いからの着信だけを受け付けるコードレス電話機
パイオニアの「デジタルコードレス留守番電話機 TF-SA36S」は、電話帳に登録済みの相手からの着信のみを受け付ける「知り合い専用機能」を搭載する。
価格はオープンプライス。店頭価格は10,000円前後(税込)。
「知り合い専用」機能利用時は、電話帳未登録の番号からの着信があると「申し訳ありませんが、こちらの都合により電話をおつなぎすることができません」というメッセージを流したあと電話を自動で切る。
そのほか、電話に出ると通話を自動で録音する「おまかせガード」機能や、受話器を取る前に相手の名前を尋ねるメッセージを流す「まかせて応答」機能も搭載。
また、着信番号の先頭が「0120」や「0800」の場合には、呼び出し音を鳴らさずにメッセージで対応後に自動で電話を切る「0120/0800ガード」機能や、あらかじめ登録した特定番号での着信時に、自動で電話を切る「特定番号ガード」機能を備えている。
手持ちの固定電話に増設する防犯用電話自動応答録音アダプター
東芝エルイートレーディングの防犯用電話自動応答録音アダプター「TY-REC2」は、今使っている電話に簡単に取り付けると、不要な電話をブロックできるという。本体接続後の、電話機の設定変更は不要で、ナンバーディスプレイや留守番録音機能、FAXなどはそのまま使える。
価格はオープンプライス。店頭価格は9,000円前後(税込)。
自宅の固定電話に付属の電話線をつなげるだけで、呼び出し音の前に「この電話の通話内容は、防犯のために録音されています。あらかじめご了承ください」という自動応答メッセージが流れ、発信者に警告して不要な電話をブロックする。
通話時には、最大30件までの通話が自動で録音され、特殊詐欺被害を防止する。