ミニレビュー

e-bikeや自転車に着けるバッグが欲しいっ!! RIXEN & KAULやORTLIEBを試してみた♪

ミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

e-bikeや自転車で移動するにあたって、ちょっと問題になりがちなのが荷物。スマートフォンやお財布など細々したものを携帯する必要がありますが、それらをどうやって携行するか? です。

バッグに入れて荷台にくくりつける、パックパックやボディバッグ、ウェストバッグを使うなど、いろいろな方法がありますが、筆者がオススメしたいのは「自転車にワンタッチで着脱できるバッグ類」です。

筆者も使っていますが、とても便利。実際に使用しているものを写真と説明文でご紹介しましょう。↓こんなのです。

RIXEN & KAUL(リクセンカウル)「KLICKfix(クリックフィックス)」というマウントシステムです。左のようなアタッチメントを自転車に装着すると、KLICKfix対応バッグをワンタッチで着脱できるようになります
このバッグはKLICKfix対応
バッグの背面にKLICKfix対応の樹脂プレートがあり、これが自転車側のアタッチメントと合体します
赤いレバーを押して着脱します
装着後の固定力は十分で、走行中に外れるようなことはまずありません
こちらは別の自転車
この自転車にもKLICKfixのアタッチメントを装着してありますので、先ほどのバッグをワンタッチ着脱できます
こちらはミニベロe-bikeことターン「Vektron S10」
オプションパーツとして「Luggage Truss 2.0」というKLICKfixマウントが発売されており、それを装着しています。そこに先ほどのバッグを着脱できます
このミニベロe-bikeのハンドル下部手前には「キャディー」と呼ばれるKLICKfixマウントも装着しています
なので、先ほどのバッグを手前に装着することも可能

こんな感じで、KLICKfixマウントシステムを使えば、自転車の車体へとダイレクトにバッグを装着可能です。ワンタッチ着脱バッグ、便利?♪

ちなみに、自転車側に装着するKLICKfixマウントはさまざまなものが用意されています。ハンドルバー、ヘッドチューブ、シートポスト、サドル、縦向きパイプ装着用など多種多様です。KLICKfixマウントの一覧は公式サイトで確認できます。

バッグも同様に、KLICKfix対応のさまざまなバッグがあります。てなわけで以降、通学通勤や日常使いに便利なKLICKfix対応バッグをいくつかご紹介しましょう。それぞれのバッグのアタッチメントは別売です。

そのKLICKfixマウントにバッグを取り付けて大丈夫?

以降にKLICKfix対応バッグをご紹介しますが、補足情報を追加しています。それはバッグのアタッチメント部分からバッグ底面までの長さです。自転車によっては、あまり大きなKLICKfix対応バッグを装着できなかったりします。「自分の自転車のKLICKfixマウントに、このバッグは問題なく取り付けられるのか?」ということの目安としての長さです。どういうことなのか、これも写真と説明文で見てみましょう。

写真の赤矢印は、KLICKfixマウントからタイヤまでの距離を示しています。バッグの高さがこの距離内に収まれば、バッグとタイヤなどが干渉することなく装着できます
この自転車の場合、KLICKfixマウントの下側に十分な空間があるので、多くのバッグを取り付けられそうです
しかし、右のような「KLICKfixマウント下の空間が狭い」という場合、バッグの高さをよく調べないと、バッグとタイヤが干渉して「装着できなかった」という事態が起きてしまいます
KLICKfixマウントの上部の爪とバッグのプレートが嵌合して合体するしくみ
KLICKfixマウントの赤いボタンの根本面(KLICKfixマウント上端)と、バッグ側のプレートの四角い穴の上端(バッグプレート上端)は、同じ高さになります
実際に自転車に装着したKLICKfixマウント上端を基準に、KLICKfixマウント下部の空間を測っておきます
記事中では、バッグプレート上端からバッグ底面までの高さを明記しておきますので、そのバッグが自分の自転車に取り付けられそうかの参考にしてください

自転車用バッグには見えない!? カジュアルな「アレグラ」シリーズ

ではKLICKfix対応バッグをご紹介♪ まずはベーシックなデザインのRIXEN & KAUL「アレグラ」シリーズ。筆者が購入を考え中のトート型のショルダーバッグです。一見普通のショルダーバッグだけれど、自転車へと容易に着脱できる。写真と説明文でご紹介します。

RIXEN & KAUL「アレグラ KT817」。サイズは33x22x14cm(幅×高さ×奥行)で容量5L、重さは600g。A4サイズまでを収納できるショルダーバッグです。カラーはブラックのみで、価格は15,180円。バッグプレート上端からバッグ底面までの高さは約16.5cm
KLICKfixにより自転車への着脱はワンタッチ。背面のプレート周囲にはやや硬質の板が仕込まれており、自転車に装着した状態でも型崩れしにくい作りになっています。外して肩がけすれば、ショルダーバッグとして違和感のない見栄えです
主室はダブルファスナーの1気室で、内部には横幅のあるポケット付き。前面ポケットはダブルファスナーで内部にポケットあり。左右にメッシュポケットがあり、iPhone 12 Pro Maxなどの大型スマートフォンも収納可能。レインカバー付き
デザイン性を重視したRIXEN & KAUL「アレグラ ファッション KT818」。サイズは25x23x10cm(幅×高さ×奥行)で容量4L、重さは650g。上記「アレグラ KT817」より少し薄いという印象のショルダーバッグです。カラーはグレーとブラックがあり、価格は16,280円。バッグプレート上端からバッグ底面までの高さは約16cm
ちょっとオシャレな見栄え。このバッグにも背面のプレート周囲にやや硬質の板が仕込まれており、わりと薄いので、自転車に装着した状態ではより型崩れしにくくなっています
主室はシングルファスナーの1気室で、内部に横幅のあるポケットとファスナーポケット付き。主室には鍵などを吊るせるホルダーもあります。前面ポケットはシングルファスナー。左右にポケットがあり、向かって左側のポケットにはギリギリiPhone 12 Pro Maxが収まりました。レインカバー付き。背面プレートを覆えるカバーがあり、衣服に直接プレートが当たらないようになっています

より自転車での使い勝手を重視したフロントバッグ

自転車での実用性を重視した場合、フロントバッグを選ぶのもひとつの手です。ハンドル前方に装着するフロントバッグなら、停車時にすぐ必要なものを取り出せたり、バッグ上部をマップケースとして使えたりします。

例えば筆者はRIXEN & KAUL「デイパック ボックス KT811」を使っています。自転車である程度の距離を走り、目的地に着いたら散策するような自転車旅にピッタリです。↓こんなの。

RIXEN & KAUL「デイパック ボックス KT811」
KLICKfix対応フロントバッグです。サイズは26x22x16cm(幅×高さ×奥行)で容量8L、重さは800g、耐荷重は3kgです
日帰りの自転車旅なら十分な容量があり、上部のマップケースにタブレット端末などを入れられます

ただ、この「デイパック ボックス KT811」はけっこう大きめ。いつも使うには嵩張るかも……という感じだったりします。

そこで筆者が最近狙っているのが、RIXEN & KAUL「アベンツアーシティ KT823」というフロントバッグ。小型のカメラバッグのようなサイズ感で、日ごろ使うにも大きすぎないというイメージです。これも写真と説明文でご紹介。

RIXEN & KAUL「アベンツアーシティ KT823」。サイズは27x20x19cm(幅×高さ×奥行)で容量6.5L、重さは670g、耐荷重は3kgです。ハンドルに装着した場合、手前からダブルファスナーのフラップを開いて使えます。主室にはフラップのようなポケットが3つあり、フラップにはメッシュポケットとスマートフォンポケットがあります。スマートフォンポケットはiPhone 12 Pro Maxなどの大型スマートフォンが余裕で収まるサイズ。スナップボタンで留める黄色いレインカバーが付属し、バッグを丸ごと包み込めます
フロントにシングルファスナーのポケット。左右にメッシュポケットがあります。フラップのスマートフォンポケットの外側は透明で、スマートフォン画面を視認することができます。カラーはグレーのみで、価格は19,800円。バッグプレート上端からバッグ底面までの高さは約12.5cm

ミニベロe-bikeのVektron S10に、こういうコンパクトなフロントバッグを装着して使ったらイイ感じなんじゃないかな~、と。なおこのフロントバッグ、手前のプレート部分周囲には硬質の板が仕込まれており、バッグ上部はプレートと直結している金属アームで支えられているため、自転車に装着してもほぼ型崩れしません。なかなか頑丈なのも魅力のひとつです。

ORTLIEBの良さげな防水バスケット♪

アウトドア向けの防水バッグとしてよく知られるブランド、ORTLIEB(オルトリーブ)。なぜいきなりORTLIEBの話なのかといえば、自転車にワンタッチ着脱できる良さそうな防水バスケットがあるからです。さらに、ORTLIEBからも自転車向けのマウントシステムが発売されていますが、実はこのマウントシステムはKLICKfixと互換性があるんです。

ORTLIEBの自転車用マウントシステムの一例。ORTLIEB製バッグ向けとして発売されていますが、公式にKLICKfix互換となっています

で、その良さそうな防水バスケットとは、ORTLIEB「アップタウン アーバン」。お買い物向けなんですが、単なる自転車カゴとはひと味もふた味も違う製品。写真と説明文でご紹介しましょう。

ORTLIEB「アップタウン アーバン」は自転車にワンタッチで着脱できる防水バスケット。マウントはORTLIEB製でもKLICKfixでもOK。防塵・防水等級はIP64で、「バスケット内に粉塵が中に入らない(耐塵形)」「あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない(防まつ形)」です。サイズは28x33/38x22cm(高さ×幅×奥行)で容量17.5L、重さは820g、耐荷重は5kg。カラーはインク、パイン、ペッパーの3色。価格は13,750円。バッグプレート上端からバッグ底面までの高さは約26cm
上部のフタは柔軟ですが、フタの周囲にあるラバーコードによりバスケット上部をピッタリと覆います。フタを閉じれば中の物が飛び出すことはまずないでしょう。携帯時はハンドルでカゴのように持つことができます。カゴ内側には24×17cm程度のファスナーポケットがあり、貴重品などをしまえます。上部アルミリングと内部樹脂骨格により自立し、ほぼ型崩れしません。手軽にたたんでコンパクトにするようなことはできません
コチラはデザイン違いのモデルORTLIEB「アップタウン シティ」。「アップタウン アーバン」とは重さや色、価格が異なります。重さは790gで、カラーはペトロール、ピスタチオ、ブラック、マスタードの4色。価格は12,100円

一見フツーのバスケットで、実はIP64の防塵・防水等級。しかもけっこう頑丈で型崩れしない。そして自転車へとワンタッチで着脱できる。んむむむむ~、これも非常に便利そうです。というか、こんな自転車バスケットって他にないかもしれない。

といった感じで、自転車にワンタッチ脱着できるバッグやバスケットをいくつかご紹介してみました。他にも多数RIXEN & KAULのKLICKfixでワンタッチ着脱できるバッグが存在します。このタイプのバッグ、一度使うと後戻りできない便利さがありますので、ぜひ吟味してみてください♪

スタパ齋藤