e-bike試乗レビュー

FUJIのe-bike×富士山初日の出を求めて2020年元旦ライドへ!!

 2020年元旦、我々e-bike部は初日の出を見に来たんです! どこへ? やはり富士山でしょ! ナゼ? だって年末にFUJI(フジ)のe-bike借りたんだも~ん♪ FUJIのe-bikeの背景に元旦の富士山見えてたらサイコーじゃないですか!

2020年を素晴らしいe-bikeの年とすべく、我々e-bike部は前乗りで富士宮市へ宿泊。虎視眈々とFUJIのe-bike&富士山初日の出を計画するのでした
撮影地はこんな場所。向こうに見える雲の中には富士山。晴れればドガーンと富士山が見える、という予定
ちなみに初日の出&元旦ライドに使ったe-bikeは、FUJIのFARPOINTとMOTIVATOR。ユーザーのライフスタイルをBOOSTすべく誕生したクロスバイクタイプの旅仕様e-bikeです

 こんな場所で初日の出を拝み、そこから2020年元旦ライドへ。この初日の出&元旦ライドに使うFUJI製e-bikeを軽くご紹介すると……。

 まず旅自転車を思わせる「FARPOINT(ファーポイント)」。軽量で堅牢なアルミフレームはFUJIのアドベンチャーバイクJariシリーズのフレームをベースに、Hot Drawn Formingにより製造したもの。ダボ穴が豊富で各種キャリアを自在に装備可能。旅バイクとしての十二分な積載性を確保できます。ドライブユニットとしてシマノSTEPSシリーズ中で最小・最軽量の「E5080シリーズ」を採用し、航続距離は約75km(HIGHモード)~110km(ECOモード)。FARPOINTはクロスバイクタイプに見えますが、ホイールは650Bで47mmで、マウンテンバイクのような太さがあり、悪路も考慮したオールマイティな足回りになっています。

[写真で見るFUJI「FARPOINT」]

 そしてスッキリとしたシルエットが特徴的な「MOTIVATOR(モチベーター)」。バーファン製のコンパクトなドライブユニット「H-600シリーズ」をリアハブ部に内蔵し、バッテリーはダウンチューブに格納していて、e-bikeを感じさせないスマートな車体に仕上がっています。アシストモードは5段階で、航続距離はアシストの弱い「MODE01」で50km、アシストが最も強い「MODE05」で25km。

[写真で見るFUJI「MOTIVATOR」]

 この2台で初日の出ライドを。筆者スタパ齋藤とe-bike部きってのe-bikeバカこと清水の2名で挑戦です。2台のe-bikeを商用バンでトランポして、初日の出見物ポイントへ向けて出発しましたが……果たして初日の出を見ることができるのか?

まさかの曇り! と、思ったら!?

 初日の出ポイント近くまでトランポ。途中、有名な観光スポットや富士山眺望ポイントには、た~くさんのクルマがありました。みんな初日の出を見に来てるんですね~。

 さておき、空が白み始める頃に早朝サイクリングして目的地に到着。思いっきり氷点下で寒いっ! ともあれ、初日の出はどうなったのか、写真と説明文でご覧ください。

初日の出ポイントがココ。自転車の背景にドッガーンと富士山がそびえている、ハズ、なんですが、まさかの曇り! 天気予報だと快晴になっていたのに~。その状況は日の出時刻になっても変わらず。ヤバい! e-bike部の幸先が……
あっ先っちょ出てきた先っちょが! っていうか頂きが出現! もっと出てくれ~!
あー先っちょだけ状態で日の出になっちゃった~。でも早速撮影するe-bike部 清水
中途半端な初日の出の富士山ではありますが、イイじゃないですか~自転車の背景として~。富士山をバックにFUJIのFARPOINT。カッコイイじゃないですか~♪
これもなかなかイイ! 年賀状にしようかしら
そうこうしていたら、雲が急激に晴れ、富士山がドーンと姿を現してくれました。富士山と初日の出に感謝っ! いい元旦だぜ~♪
こうして無事に“FUJI e-bike&富士山初日の出計画”を遂行することができたe-bike部なのでした。でもマジ寒いから、とりあえず撤収&移動! 次の目的地に向かいます

元日の富士宮市をFUJIで走る

 初日の出の後は、富士宮市にある「富士山本宮浅間大社(ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ)」へ初詣。そこへ行く途中に「富士宮 白糸の滝(ふじのみやしらいとのたき)」があるということで、軽く寄っていくことに。白糸の滝の近くには「白糸自然公園(しらいとしぜんこうえん)」があり、そこからは富士山と駿河湾を一望できるらしいので、そこにも寄ってみます。

ここが富士宮白糸の滝。早朝の滝はとても爽やかです
滝を見物していたら日が差してきて……あっ虹が!

 富士宮白糸の滝は有名観光スポットなので、駐車場も多々。そこを拠点に周囲を散策サイクリングしてみることにしました。まずは富士山と駿河湾を眺望できるらしい白糸自然公園へ。富士宮白糸の滝からすぐ。1kmほど軽くヒルクライムすれば到着します。

 しかし、公園に到着してみると……まさかの閉門! 富士宮市のウェブサイトを見てみると“年末年始12月29日から1月3日は休園日”でした。あちゃ~下調べ不足。やらかしました。

 じゃあいいです~! 富士山本宮浅間大社で初詣します~! 神社までトランポです~!

富士山本宮浅間大社付近の駐車場を拠点に初詣ポタリング♪ これは富士山本宮浅間大社の境内にある超絶キレイな湧泉こと「湧玉池(わくたまいけ)」です
湧玉池から少し歩けば富士山本宮浅間大社の社殿。凄い人混みです!!
お参りをしてご利益がある石を撫でたりして、そそくさと社殿を後に

 初日の出は見たし、朝から初詣もしたし、なんか2020年はいい幕開けとなりました! このまま富士宮市内をサイクリングしちゃいます♪

富士宮市内をFUJIのe-bikeでサイクリング。天気が良くて快適です。……富士山は山頂しか見えてないけど
でもやっぱり、せっかく晴れてるんだから富士山をガッツリ眺めたいな〜。ということで、「静岡県富士山世界遺産センター」へ。実はココの最上階にある展望ホールから、富士山全体をズガーンと眺めることができるんです……晴れていて雲がなければ
展望ホールから富士山を見ると……うーん雲がかかっているな~。山頂付近は見えるけど。もうちょっと待ってみよう
待てど暮らせど富士山は見えてこず。残念
じゃあいいです~! 我々e-bike部員は富士宮やきそばを食べて帰途に。帰りのパーキングエリアから、夕方になってようやく雲が晴れた富士山が見えました

 というわけで、元日e-bikeライドは無事終了したのでした。めでたし。めでたし。

 「ってオイ、おまえら、初日の出見てトランポして初詣して焼きそば食って帰っただけじゃねーか。いつもと違って淡白だなオイ! e-bike乗り足りてないんじゃねーのか?」って思いますよね~。

 ……ふっふっふ、実は大晦日もたっぷり富士宮を走ったのだよ読者の諸君! どういうこと?

2019年12月27日(金)に、ナンとe-bike部 清水が「年末年始にe-bike4台借りられた! 新年e-bikeサイクリング行きましょう!」と大興奮。聞けばFUJI「MOTIVATOR」に関しては、年内最後の型式認定取得したばかりで検査場まで取りに行ったとか。そして商用バンに4台のe-bikeを積み終えた自撮りとともにe-bike部員たちにお誘いメールを出したが……。そんな年の瀬で、しかも新年サイクリングに「行きますっ!」って言ってくるメンバーは……筆者スタパ齋藤以外は皆無。というわけで、今回はスタパと清水の新年サイクリングとなったのでした

 上の写真のとおり、突発的にe-bikeを4台も借りちゃったe-bike部 清水。でも新年サイクリング行けるのは清水とスタパの2人。4台のe-bikeをどうしよう?

 4台あるから、やっぱり1日で2台走らせる感じですよね。となると2日サイクリングとなります。じゃあどうせなら大晦日と元日に連続してサイクリングしましょう~! というハコビになったのでした。というわけで、順序は逆になりますが、続いて大晦日サイクリングの様子をご覧ください♪

2019年最終日のe-bike富士山サイクリングが最高だった件

 大晦日のe-bikeサイクリングの目的は、借りたけど持て余したe-bikeに一応乗って遊ぶ……ことではなくて、2020年にはぜひやってみたい“e-bikeキャンプ”の下見がまずひとつ。e-bike、キャンプ、絶景、そんなイメージで富士山周辺のキャンプ場をチェックしつつ走ります。 もうひとつの目的は、2020年元旦の初日の出ポイント探しです。

 なお、この日のサイクリングに使った車体は、ターンの「HSD P9」「Vektron S10」。どちらもドライブユニットとしてボッシュ(BOSCH)「Active Line Plus」を搭載したミニベロe-bikeです。

左がVektron、右がHSD。e-bikeキャンプの下見ということで、どちらも荷物をたっぷり積んだフルキャリア状態で走りました。HSDはカーゴバイクとしての利用を想定して設計されていて、車体は折りたためないものの非常に頑丈な作りで、合計最大170kgもの荷重に耐えれる強固さが特徴的。頑丈でゴツめのミニベロe-bikeですが、垂直に立ててられたりハンドルとサドルをコンパクトにできるので、玄関で立てて保管することも現実的です。Vektronは既にお馴染みの折りたたみ対応ミニベロe-bikeですが、今回は新色に乗りました ※Vektronのバッグ類は私物、HSDのパニアバック類はORTLIEB(ピーアールインターナショナル取り扱い)
[写真で見るターン「HSD P9」]
[写真で見るターン「Vektron S10」]

 さて、大晦日のe-bikeサイクリング。以下にその様子を写真にてダダダダーッとご紹介します。

2019年大晦日、4台のe-bikeと2名のe-bike部員を乗せた商用バンで富士山方面に向かいます。完璧な晴天!
まず向かったのが「田貫湖(たぬきこ)」。キャンプ場併設の人工湖で「ダイヤモンド富士といえばココ」ともいわれている有名スポットです。釣り人にも人気あり
田貫湖の周囲を走る道路でサイクリング。空いていて広々した道路で、バックに富士山!
田貫湖を周回できるサイクリングロード兼遊歩道があります。富士山と湖を眺めつつ、ゆったり走って自然を満喫できます
田貫湖の西側にある「田貫湖デッキ」と呼ばれるスポット。逆さ富士やダイヤモンド富士の撮影スポットのひとつとしても知られています
田貫湖のメインのキャンプサイト「田貫湖南テントサイト」。大晦日なのにキャンパーでいっぱい! テントはみんな富士山の方を向いています。こんなふうに富士山を眺めつつのキャンプ、楽しそうですよね~♪
田貫湖から5kmほど走ると「陣馬の滝(じんばのたき)」があります。e-bike部 清水は「滝をバックにしたVektronカッコイイわ~最高だわ~」と観点がちょっと違う様子
小さいながらも美しい滝です。その湧水は名水として知られ、湧き水を汲みにくる人も多いです。よし、2020年のe-bikeキャンプは、ここの水を汲んでコーヒー淹れよう!
続いて「ふもとっぱら」。富士山の麓にある超有名キャンプ場ですね。年末年始は予約客以外入ることができませんでした
凄いテントサイト数! みなさん、初日の出を見る気満々? アウトドア的にオシャレなキャンパーさんが大勢いました
こちらは東側からふもとっぱらキャンプ場を見下ろした様子。大草原の中、ふもとっぱらキャンプ場に大量のテントが見えます。あそこだけ人口密度が高い。凄い
ふもとっぱらキャンプ場の周辺は富士山眺望スポットがたくさんあります。電線など人工物が一切ないスポットもあり、一応舗装されている道が通ってもいますので、サイクリングすることもできます。e-bikeで初日の出ポイントを探しながら走っていたら、楽しそうにサイクリングをしている方とすれ違いました

e-bikeで走れば絶景に巡り会える、やっぱり朝霧高原は最高!!

 大晦日に走ったエリアは朝霧高原。富士山の西側にある標高700~1,000mの高原で、その名のとおり霧が出やすい牧草地帯です。観光スポットが点在する夏の避暑地としてよく知られていますが、このエリア、意外なほどe-bikeサイクリングにマッチします。

 というのは半径5~6km内にさまざまなスポットがあるから。ふもとっぱらキャンプ場も田貫湖も、それから陣場の滝も、さらにこれから巡る名もなき牧草地帯も、みーんな朝霧高原内。グルメスポットも案外多い。「ここも見よう」「ここにも寄ろう」という気にさせるスポット多発エリアですが、アップダウンもけっこうあります。なので、坂道もストップ・アンド・ゴーも得意なe-bikeで回っていると、疲れることなく自由に楽しめてサイコーなんです。

 ともあれ、ふもとっぱらキャンプ場をひと回りした後、我々はそんなスポット多々の朝霧高原を広く巡りました。その様子を写真でご覧ください。

朝霧高原は、森や林の近くでなければどこからでも「絶対富士山が見える」というエリア。そんな朝霧高原の中、我々が向かったのは「あさぎりフードパーク」「道の駅 朝霧高原」に隣接する食のテーマパークですが、年中無休のビュッフェレストランがあるということで食事をしに行きました
ここがそのレストラン。「ビュッフェレストランふじさん」です。富士山丸見え状態で食事ができちゃう!
これでもかっ! というほど富士山♪ 富士山を好きなだけ堪能し、食事も好きなだけ食べられるというわけです。
あさぎりフードパーク内にある高台。富士山撮影スポットになっています。この真横には、有料のドローン飛行場「富士山スカイグラウンド」があり、富士山をバックにドローン飛行・空撮を楽しめます
これはパーク内にある“パワースポット”。単なる岩のようですが……
真ん中に穴!
穴の向こうに富士山!!
腹ごなしの朝霧高原e-bikeサイクリング。朝霧高原周辺はだ~いたいこんな雰囲気で、道の両側に牧場があって、向こうに富士山がそびえているという感じです。素晴らしく爽快♪
で、ちょっと走ると、こんなふうな“信じられないほどステキな撮影スポット”があるんです。しかも、た~くさん!
絶景だらけの朝霧高原に、恒例の感謝のポーズを捧げる筆者

 こんな感じで富士山だらけ絶景だらけの朝霧高原e-bikeサイクリングとなりましたが、VektronやHSDでゆったり走れたのも良かったですね~。前出の写真のとおり、これらミニベロe-bikeにはキャリアをガッツリ装着し、荷物もあれこれ積んで走りました。

 朝霧高原は富士山の麓なので、延々と続く急坂も多いんですが、そこはe-bike。荷物をたっぷり積んでいる状態で坂を上り続けても苦にならない。「ここから見える富士山すげぇ!!」「あそこにもキャンプ場があるねー」などと会話を楽しみながら上っていけちゃいます。

 また、ミニベロe-bikeは乗り降りが手軽というか気軽というか、「ちょっと止まって自転車から降りる」ということをスムースにできていいですね。小回りの利く走行感も好印象。まさに観光向けという感じです。

 大晦日と元日を通してのe-bikeサイクリングで感じたのは、やはり足かせが非常に少ない乗り物ということです。年末年始の富士山周辺は、やはりお参りとか初日の出とか初詣とかのお客さんでけっこうにぎやか。クルマを使う観光客も多々。なので渋滞や駐車場の空き待ちなんかもよく見たんですが、e-bikeだとそういう混雑とはまったく関係なし。同時に10kmや20kmくらいの距離なら体力の消耗もほとんど感じずに移動できます。走り慣れた人なら50kmでも疲労なしという感覚だと思います。

 つまり、クルマやモーターサイクルのように交通渋滞・駐車場に制限されず、徒歩よりずっと広いエリアを自由に巡ることができるのがe-bike。これまでの観光とはまったく違う体験になりますので、ぜひ一度、e-bikeを使っての観光を楽しんでみてください♪

スタパ齋藤