家電製品ミニレビュー
見えない場所の汚れもゴッソリ! スティック掃除機「ラクティブ エア」が超便利
2018年5月7日 07:00
私は家事が苦手だ。掃除洗濯アイロンがけ、全て嫌い。何をモチベーションに頑張れば良いのかさっぱり分からない、というのが正直なところである。ただ、猫を飼っているしアレルギー体質なので掃除はこまめにしないと体が辛い。楽しみよりも義務感だけで掃除をしている訳だけれど、どうせやらなきゃいけないんだったら、そんな苦痛を少しでも和らげたい。むしろ「楽しい」と少しでも思えたらどんだけいいだろうか。
そこで使ってみたのが、シャープのスティック掃除機「RACTIVE Air(ラクティブ エア) EC-AR2SX」。約1.5kgの業界最軽量ボディと、豊富なアタッチメントが魅力のモデルだ。掃除嫌いの私に使いこなせるか、はてさてどうなることやら。
メーカー名 | シャープ |
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製品名 | ラクティブ エア EC-AR2SX |
実売価格 | 54,800円 |
商品が届いた時、コンパクトさにびっくりした。本体は別口で届く!? と思っちゃう位に小さくて軽い箱に入った掃除機一式。中身を出してみると、よくもこんなに綺麗に収まっていたなと思うくらい。コードレスサイクロンタイプの小さな掃除機本体と、いろんなシーンに合わせたパーツがたくさん入っている。
充電式なので、小さなバッテリー2個と充電器がついている。充電するのに80分。自動モードでは1つの電池で20分連続使用が可能なので、電池2個だと40分も連続運転できる。強モードでも8分×2個、弱モードならば30分×2個という長時間使用が可能。あいにくそんな豪邸には住んでいないので、普通に使っていて、充電切れで困ることはなさそうだ。
とにかく軽い! 長さもちょうどよくて思うがままにコントロール
軽いとは聞いていたものの、本当に軽い。何せ本体にバッテリーやパイプ、吸込ヘッドも入れて1.5kgだ。女性の私でも片手で楽々持ち上がる。私が使っているノートパソコンが1.58kgだから、まさしくノートパソコンを持って掃除しているみたいなものだ。軽い! さすが業界最軽量。
軽いものだから、片手で掃除機を持って、片手で椅子とかずらしながら掃除機をかけても、ちょっとした手首の力調整だけで、隅々まで思うがままにコントロール出来るのが嬉しい。
コンパクトだけれど、小さすぎると中腰になって疲れたりする。そこもちゃんと計算されているようで、長すぎず短すぎず丁度良い。私の身長は159cm。女性では平均的な身長かと思う。平均的な身長で平均的な握力の私にジャストフィット。めちゃくちゃ使いやすい。掃除機かけるのに「どっこいしょ」という気合いがいらないので、これだったら掃除嫌いな私でも日々のルーチンワークに組み込めそうだ。
あまりにも小さくて軽いものだから、パワーまで軽いと疑ってしまうけれど、パワーは通常のコードレスサイクロンタイプの掃除機に何ら劣らないし、むしろ強い部類に入るのではないだろうか。モーター音は普通。特段静かでもないし、めちゃくちゃうるさい訳でもない。
アタッチメント豊富で部屋中くまなくキレイに!
通常の床掃除はもちろん、たくさんの付属パーツがあるので、組み合わせて使う事で日常の掃除プラスαが毎週でも毎月でも、気軽にプチ大掃除ができてしまう。
ふとん掃除パワーヘッド
まずは「ふとん掃除パワーヘッド」。私のようにアレルギーを持っている人間や、ペットを飼っている人にはヘビーユースの強力な味方だ。通常のヘッドを差し替えてお布団を掃除するだけで、最大10,000回/分の高速振動でハウスダストや花粉までも根こそぎ吸いとってくれる。ふとんだけじゃなくて、カーペットやクッションなど、しっかり清潔に保てるので安心。
はたきノズル
本体が軽く、軽々持ち上げられるので、はたきノズルと組み合わせて使うと、普段は手が届かないエアコンの上もバッチリ掃除ができる。曲がってフィットするので、吸い取っている感もちゃんと感じる。ダストカップにすごい量のほこりが入っていてビックリ。
タテヨコ曲がるすき間ノズル
通常のノズルの代わりに「タテヨコ曲がるすき間ノズル」を使うと、ちょっとしたすき間にもススっと曲がって入るので、大勢は楽だしすごく使いやすい。我が家のソファの下は、通常の掃除機も入らないので、動かして掃除機をかけなければいけないのだけれど、非常に重たいので引きずるしかなかった。床に傷が入りそうで嫌だし、引きずっても重い。
それがすっと曲がってすっと入っていくので、ただ掃除機をかける感覚でソファの下まで綺麗にできる。ノズルはそんなに長くないので、差しこむ位置をなんども変えつつソファの下を一通り掃除すると、ダストボックスの中もノズルの先にもこれまたゴッソリほこりで思わず声が出てしまうレベル!
「タテヨコ曲がるすき間ノズル」の先の平たい吸込口を外すと、細かい部屋の隅などにもピッタリフィットして気持ちが良いくらいに綺麗になる。通常のヘッドだと、部屋の角の角は数センチ吸込口に届かないので、指先などでほこりを取ったりしていたんだ。気持ちが良くて楽しい。「角はないか? 角はないか?」などと、部屋の角を探して綺麗にしてた(笑)。玄関の段差込みの角なども難なくフィット!
すき間ノズル
家具のすき間などには「すき間ノズル」が大活躍。ベッドと壁の間やテレビ台の裏など、知らない間にめっちゃほこりが溜まっててビックリする。洗濯機なんかは一度設置すると基本動かすことがないが、壁との間の手も入らないほどのすき間、気にはなっていたんだ。すき間ノズルをつけて使ってみると、あっさりと綺麗になってめっちゃくちゃ気持ちが良い。
スグトルブラシ
「スグトルブラシ」という、ダジャレっぽいものもある。パイプの先端に付いており、吸込口ヘッドからワンタッチで外せる構造で、狭い場所もササッと掃除できちゃう。
パイプを外してハンディクリーナーにすれば、テーブルの上などにもささっと使えてすごく良い。コーヒー豆こぼしちゃった! 小麦粉倒しちゃった! なぁんてときも、サッと取り出してスグトルブラシで解決。
掃除が苦手だと言いながら、最小限の労力で部屋中綺麗になるので、段々楽しくなってきた自分がいたことは否めない。恐らくだけど、重労働や報われない家事が嫌いなだけで、こうも簡単に目に見える結果が残せると、それは「楽しい」なんだろうなぁと思った。
バッテリー着脱式で充電が便利! 本体の置き場所に困らない
「圧倒的に軽い」という使いやすさは、ルーチンワークに組み込める大きな要因だが、もう一つ大事なことは「気軽に使えること」だと思う。毎日のことなので、使いたいときにサッと手にとって使えないと、面倒なのだ。ちょっとした事でも、掃除する前の「どっこいしょ」の手間って本当にネックになってしまう。
バッテリー一体型のコードレス掃除機の場合、置いている間に充電するので、電源近くに設置する必要があり、設置場所は限られる。これは充電池式なので、掃除機本体の設置場所の選択は広がる。充電器は小さいので、テレビ台の脇など、電源近くの小さなデッドスペースで十分。もちろん充電中も無音なので、生活の邪魔にもならない。充電は別というだけで、いつでも気軽に使える掃除機になってしまった。これには面倒臭がりの私には目から鱗だった。
充電状況は、充電器ではもちろん表示されるが、本体にも充電ランプは付いているので、使おうとして充電切れてた!という事もほとんど起こらない。本体には充電ランプの他にフィルターお手入れのランプが付いているので、本体のお手入れのタイミングも教えてくれる。まさに至れり尽くせり。
軽くて吸引力もバツグン! 掃除がかなり楽しくなった
使う前は「嫌いな掃除が少しは楽しいと感じられたらなぁ」と思っていたけれど、これは掃除が「かなり」楽しくなる。圧倒的な軽さと操作のしやすさ、自分がまるで家事のプロになったような気分だ。吸い取ったゴミはワンタッチで捨てられるし、ダストカップやフィルターは水洗い可能だし、長く使っていく上でも、簡単で綺麗に保てるのも嬉しいところだ。
コンパクトサイズで設置にも邪魔にならないので、2台目の掃除機としても非常に良さそう。「そろそろ自分の部屋は自分で掃除しなさい」と、子供部屋に設置するのもあり。とにかく軽いので、女性でも子供でも簡単に操作できるのだ。
他にも「ちょいかけフック」というラバー製のフックが付いてる事で、掃除中椅子などどこにでも立てかけられるというような工夫もしてある。コンパクトな掃除機の中にぎゅっと開発者の思いや工夫が詰め込まれ、使う人の気持ちを熟知しているなぁと感じる掃除機だ。