家電製品ミニレビュー

これは快適! カーペットもスーッと切れちゃう段ボールカッターが超便利

山積みになった段ボールをまとめるのが面倒くさい……

 最近、ますます通販を利用することが増え、段ボールがすぐ溜まるようになってしまった。特にAmazonなどは、製品のサイズに見合わない大きさの段ボールに入れてくるので、溜まるスピードも半端ない。

2~3週間も放っておいたら、こんな感じで段ボールの山が部屋を占拠してしまう

 都度捨てられればいいのだが、段ボールごみの収集日は週1日。しかも小さくまとめてビニールひもなどで縛って出さないといけない。特に大きい段ボールなどコンパクトに畳み切らないものは、はさみで切ることもあるが、とても硬くて切りにくく、手も痛くなるのであまりやりたくない。

 そういうわけで毎度、限界まで溜めては捨て、溜めては捨て……を繰り返していたところ、「段ボールが簡単に切れる電動カッター」があることを知り、さっそく使ってみることにした。アイリスオーヤマの「段ボールカッター」だ。

アイリスオーヤマの「段ボールカッター DBC-01」。
メーカー名アイリスオーヤマ
製品名段ボールカッター DBC-01
価格(編集部調べ)2,630円(税抜)

刃が回転するからスーッと切れる!

 サイズは思ったより大きく、76×228×126mm(幅×奥行き×高さ)。重さも約0.5kgあり、サイズ感でいえば、ちょうど500mlペットボトルを片手で持って操作するような感じだ。ただ持ち手はスリムなのでつかみやすい。

 先のほうに多角形のカッターがついており、これが自動で回転して段ボールを切ってくれる仕組み。カッターの部分だけ見ると、うっかり指など切ったら怖い……! とあらぬ想像をしてしまうが、もちろん対策済みで、安全ガードでしっかり囲われ、少なくとも私の小指は、まったく入り込めないようになっていた。

長さ、重さは500mlペットボトルほど。持ち手部分にロックボタンとスイッチ、先端にカッターがついている
カッターの周りには安全ガードがあり、指などは入り込めないようになっている。ただ子どもの細い指だと入ってしまうかも? いずれにしても取り扱いには注意が必要だ

 さらに使用時は、「ロックボタンを押しながら」「スイッチレバーを引く」と2段階の操作を同時に行なう必要がある。なので偶発的にカッターが回転し始めることは、ほとんどありえないだろう。

ロックボタンを押し、スイッチを引いたときだけカッターが回転する
電源は充電式。約6時間の充電で20分間使える。ホルダーも付属

 さっそく、段ボールを切ってみた。まずは段ボールの中でも薄手のものから。安全ガードの中にあるカッター部分を切りたい場所に当て、スイッチを入れる……と、カッターが回転しはじめ、スーッときれいに切れていく!

薄手の段ボールを用意
切りたい部分にカッターを当て、スイッチを入れると、カッターが回転する
軽い力でぐいぐい進む! これは気持ちいい!
一度も止まることなく、キレイに切れた

 いや、予想以上に快適だった。カッターが回転するので、軽く押すだけでスイスイと前に進んでいくのだ。もちろん切れ味も抜群で引っ掛かりもなく、キレイに切れた。

 ひとつ難を言えば、ロックボタンを押しながらスイッチを引くのは、結構不自然な動作なのでやりにくい。ただし常に同時に操作する必要はなく、偶発的な操作を防ぐために、あえて不自然にしているのだと思えば、仕方ないかもしれない。

 もうひとつ、これは個人的な話だが、カッターや安全ガードが左側についているため、右手で使うしかなく、左利きの筆者は一瞬戸惑った。もちろん操作自体は簡単なので、右利きでも問題なく使えるが、多少の違和感はある。

 とはいうものの、この電動のサクサク感はスゴイ。あっという間に段ボール1枚を解体してしまった。

一か所切るのにかかる時間は、3秒ほど
あっという間に、コンパクトに切ることができた

厚さ6mmまで対応! 丈夫な段ボールも難なく切れた

 続いて、厚手の段ボールを切ってみた。みかんが入っていた段ボールなどは、丈夫な分厚いため、はさみで切ると手が痛くなってしまうが、これはどうだろうか。

 結論からいえば、厚さなどまったく感じさせないほどに、スーッと切ることができた。強いて言えば、厚みがあるぶん、たまに安全ガードに引っ掛かることがある。このとき、グイッと押し込んだりする力が必要だったくらいだ。

産地から送ってもらった「せとか」の段ボール箱。解体しづらく、しばらく放置してあった
厚さなんて関係ないといわんばかりに、キレイに切れる。ただし場所によっては引っ掛かることもあった
こちらもあっという間に、コンパクトに

 箱としてすでに形ができている段ボールは、貼りついた糊をはがして広げるのが面倒だったが、広げてしまえばあとはラクラク。こちらも簡単に解体できた。

箱型に糊付けされたタイプの段ボール箱は、意外と形状が複雑で、開くまでに少し時間がかかった
開いてしまえば、あとの解体は簡単!

 そして山積みだった段ボールがあっという間に小さな板状になり、こんなにコンパクトに。さっそくひもでまとめ、あとは収集日を待つばかりだ。

段ボールの山がうそのように小さくなった
ビニールひもでしっかり縛る。短時間でここまでできて嬉しい

 ちなみにこの段ボールカッターは、カーペットやコルクも切れるという。筆者もかつて、カーペットを部屋の大きさに合わせたいときや、カーペットを捨てるときなど、はさみで切ったことがあるが、これが本当に大変だった。

 しかし、この段ボールカッターを使えば、やはりスーッと難なく切れてしまう。段ボールもいいけれど、カーペットが簡単に切れることのほうが嬉しい人もいるかもしれない。

既成のカーペットが敷きたい場所には大きすぎる場合、はさみで切ることもあるだろう
段ボール同様、スーッと簡単に切れた! スピードを出しすぎて、思わずゆがんでしまった(笑)
コルクボードは厚すぎて安全ガードにハマらず断念
牛乳パックを切るのも面倒だから……とチャレンジしてみたが、安全ガードがあるので最後まで切れなかった

 想像以上に切れ味がよく、サクサクと切ってくれた「段ボールカッター」。そもそも段ボールを切る必要がどれほどあるかによって、必要性は違ってくるかもしれないが、少なくとも毎週段ボールを捨てている筆者宅では重宝するだろう。

 ほか引っ越しを控えている人、カーペットを細かくカットして捨てたい人などには、ぜひおすすめしたい1台だ。

田中 真紀子