家電レビュー
水道とコンセント不要な洗浄機、わが家で活躍! 掃除も水やりも楽しい
2024年8月22日 08:05
家の外回りの掃除や洗車などに便利なのが家庭用の洗浄機。ブラシやスポンジなどで何度もこすらなくても、噴射された水が汚れを落としてくれるので、ラクに掃除できるのが魅力です。
あると便利な洗浄機ですが、電源や水栓の確保が必須で、運転音が大きいなどの理由で使用場所が限られるのが難点。そんな悩みを解決してくれるのがサイン・ハウスの「SPICERR ポケッタブル高圧洗浄機 SWU-1」です。実売価格は12,980円。
充電式のため電源は不要。コードレスで使えるので場所を選びません。ペットボトルを装着できるので、水栓もいらない超コンパクトな洗浄機です。
コンセント不要! 充電式だから場所を選ばずに使える
本機はコードレスで使える充電式の洗浄機。付属のUSB Type-Cケーブルを使ってフル充電すると、最大30分間の使用が可能です。電源不要なので、屋内・屋外を問わず、好きな場所に持ち運んで使用できます。
本体を折りたたむと大人が片手でホールドできるサイズ感。“ポケッタブル”の名にふさわしく、コンパクトに持ち運べるため、海水浴やキャンプなどのアウトドアシーンに携帯すれば、汚れた小物やギアをその場で簡単に水洗いできます。
水栓も不要! ペットボトルまたはバケツの水でOK
一般的な高圧洗浄機は、本体と水道をホースで直接つないで水を供給しながら使用しますが、本機はその必要がありません。付属のペットボトルコネクターを使って水の入ったペットボトルを本体に装着すると、近くに水栓がない場所でも水を噴射できます。
なお、ペットボトルコネクターは2Lサイズの使用が推奨されていますが、1Lのペットボトルでも使用できました。
水が入った1Lのペットボトルを重さ800gの本体に装着した状態で、片手で持つとかなり重たかったです。2Lとなるとさらに重量が増すので、しっかり両手でホールドしながら使用しましょう。
ちなみに1Lペットボトルに満タンに水を入れて連続噴射したところ、30秒ほどで空になりました。そのため、広範囲を洗浄する際は、付属の給水ホース(長さ5m)を使って、バケツやタライなどにたっぷり入った水を供給しながら噴射した方が良さそうです。
噴射パターンは5種類! 圧力は3段階に調節できる
本機は水の噴射スタイルを5つのパターン(0度、20度、20度傾斜、40度、シャワー)から選べるのも特徴です。噴射パターンは本体にジェットノズルを装着した状態でダイヤルを回して設定します。
汚れた箇所にピンポイントに噴射したい場合は0度(ストレート)、植物の水やりにはシャワーなど、パーツを付け替えずにダイヤルを回すだけで対象物に適した噴射角度を選べるのは便利だなと思いました。
噴射パターンを選び、給水ホースまたはペットボトルを取り付ければ、あとは本体のトリガースイッチを押すだけで水が噴射されます。水はトリガースイッチを押している間だけ噴射される仕組みです。
5パターンの噴射に加え、本体背面に配置されたボタンで、強(1MPa)・中(0.7MPa)・弱(0.5MPa)の3段階に水圧を調整できます。デフォルトは強(高圧モード)に設定されていますが、トリガースイッチを握っている状態で背面のボタンを押すと、圧力を切り替えられます。
水洗いしたい物や汚れ具合に応じて噴射パターンと水圧を選べるので、洗車、玄関やベランダの掃除、ガーデニング、風呂掃除など、屋内外を問わず、さまざまな用途に使えるのが良いと思いました。
短時間でも汚れをざっと落とせる
本機を使って自動車のタイヤについた泥汚れをどのくらい落とせるのか試しました。噴射角度0度、水圧「強」に設定しましたが、完全にはきれいにならず、表面的な汚れだけが落ちた様子。汚れがついてから何日か経っていたので、さすがにこれは仕方がないと思いました。
ただ、ごく短時間の使用でざっと汚れを落とせたのはすごいなと思いました。噴射時間を長くする、汚れがついたらすぐにお手入れするなど、使い方を工夫すれば、もっときれいになるかもしれません。
また、汚れがひどい時や、しっかり洗車したい時は洗剤を使って洗うのがおすすめです。本機には洗浄タンクキットも付属しており、洗剤の使用も可能です。
洗浄タンクキットを使って洗車をする時は、まず洗車用洗剤をボトルに注ぎ、200mlの目盛りまで水を加えて希釈します。ノズル一体型のキャップを閉めたら、本体の噴射口(ジェットノズルを装着する部分)に、洗浄タンクキットを装着。さらに、水の入ったペットボトルまたは給水ホースを取り付ければ準備完了です。この状態でトリガースイッチを押せば、洗浄液が噴射される仕組み。
これまで紹介したように、本機にはさまざまな付属品がありますが、複雑な組み立て作業がなく、簡単に使えました。
なお、本機の運転音は、一般的な置き型の高圧洗浄機に比べると、だいぶ静かな印象です。メーカーの商品サイトによると、作動音量は70dB。ドライヤー、電車や地下鉄の車内などの騒音レベル(80db)よりも音が小さく、使用していて不快に感じませんでした。屋内で使っても、さほどうるさく感じなかったので、浴室など室内の水回りの掃除にも活用したいと思いました。
打ち水にも便利! アイデア次第でマルチに使える
本機はもともと、パーツや部品などが露出しているバイクを気軽にお手入れできる洗浄機がほしいというニーズから開発されたもの。そのため、一般的な高圧洗浄機が使えないものも水洗いしやすいのがうれしいポイント。
「洗浄機」なので何かを洗うのが本来の使い方だと思いますが、筆者が一番便利だと思ったのは、植物への水やりがラクにできる点。水栓から遠い場所に地植えしてある植物にたくさん水をあげる時、蛇口に長いホースを取り付けて、移動させながら水やりをするという方法を長らく続けていたのですが、ホースが汚れたり、途中で何かに引っ掛かったり、片付けなどが厄介でした。
一方、取り回しの良い本機を使えば、長くて重たいホースをズルズル引きずる必要がなく、シャワーで快適に水やりができます。何よりも、ガンタイプのデザインで、トリガースイッチを押して水を噴射するという作業が楽しいです。
さらに、本機は打ち水にも便利なことに気がつきました。ラクに、楽しく、広範囲に打ち水できるので、労力が軽減されます。
洗車や家の外回りの掃除のほか、夏の暑さ対策にも役立つ本機は、一家に1台あるとかなり便利。アイデア次第でさまざまな用途に使える秀逸なアイテムだと思いました。今後も活躍してくれるでしょう。