家電レビュー
水道とコンセント不要な洗浄機、家の中でも大活躍! 排水口ピカピカ
2024年11月19日 08:05
水道とコンセント不要で使える、充電式のコードレスコンパクト洗浄機「SPICERR ポケッタブル高圧洗浄機 SWU-1」(実売価格12,980円)を、8月に使い始めました。今回は、使い始めてすぐにレビューした前回記事では伝えきれなかった、「やっぱり便利!」というポイントを紹介していきます。
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改めて同機は、コンセントのない場所でも使える洗浄機です。家の外回り掃除や洗車、ガーデニングなどの際に重宝します。ペットボトルやバケツに入った水を使っても洗浄できるため、水道が近くになくても大丈夫です。
また、トリガースイッチを押して水を噴射するガンタイプのデザイン。その作業が楽しくて、汚れもきちんと落としてくれるので筆者お気に入りのお掃除アイテムになっています。
洗浄機は屋外で使用するイメージが強いですが、使い続けているうちに屋内のお手入れに活用できないとかと考え、ベランダ、お風呂、キッチンの排水口などで試したところ、ラクにきれいに掃除できることが判明。外回りだけでなく、家の中でも大活躍しています。
ベランダの細かい砂や塵を瞬く間に一掃できる
ついつい後回しになりがち、忘れてしまいがちなのがベランダ掃除。外から砂、ホコリ、塵などが頻繁に飛んで来て細かいゴミがすぐにたまってしまうため、定期的にお手入れするのが理想です。
ほうきなどでも、枯れ葉や鳥の羽根のような大きなゴミは取り除きやすいのですが、ベランダの隅にたまった微細な砂や塵などを完全に取りきるのはなかなか難しいもの。そんなときに活躍してくれるのが本機です。
使用前の準備や、使い方もとても簡単。あらかじめ充電しておいた本体に「ジェットノズル」と「給水ホース」を装着し、バケツやタライなどに入れた水を供給しながら、トリガースイッチを押して水を噴射するだけです。ちなみにペットボトルを使用する際は、給水ホースではなく、「ペットボトルコネクター」を使用します。
なお、大量の水が必要なときは、水タンクの利用がおすすめ。
噴射パターンは0度、20度、20度傾斜、40度、シャワーの5つ。ジェットノズルのダイヤルを回して設定します。角度が小さいほど水圧が高く、お手入れしたいものや汚れ具合に適したパターンを選べます。
使い始めた頃は角度の選択に迷うこともありましたが、実際にベランダ掃除をしたところ、20~40度の角度で噴射したときの汚れ落ちが良いと思いました。トリガースイッチを押して、ベランダの隅をめがけて水を噴射すると、取りきれなかった細かいゴミがあっという間に一掃されました。
ベランダ掃除は年に一度するか、しないかでしたが、本機のおかげで汚れが気になった都度お手入れするようになった筆者です。
また、ベランダへ出入りする窓のサッシ枠もラクにお手入れできます。ただし水圧が高く、周囲へかなり水が飛び散るので、タオルや雑巾を用意するなどの水ハネ対策が必要だと思いました。
お風呂掃除をサッと終わらせたいときにも便利
本機を使うと、お風呂掃除もサッと終わります。
浴槽を洗うときに、お風呂用洗剤とシャワーを使う人が多いと思いますが、シャワーの代わりに本機を使うと、浮いた汚れや洗剤の泡をスピーディーに洗い流すことができます。
浴槽を洗浄した後、シャワーで流そうとするとなかなか泡が切れないことがありますが、高水圧で水を噴射できる本機を使ったところ、泡を素早く洗い落とせたので、掃除時間を短縮できました。
また、シャワーを使っているとシャワー自体を洗えませんが、本機を使うと、浴槽を洗浄するついでにシャワーの簡単なお手入れができるのも良いと思いました。
さらに、本機には「洗浄タンクキット」が付属しており、希釈した洗剤液を入れて噴射できるのも便利。洗車の際に使用するのが本来の使い方ですが、食器用洗剤を薄めてタンクに入れると、お風呂用洗剤の代わりに使うことも可能です。
洗浄タンクキットを使用する際はジェットノズルを取り外し、本体の噴射口の部分に取り付けます。給水ホースも一緒に使用するため、こちらも取り付けが必要です。
このとき、洗浄タンクキットを斜めに傾けると、ノズルの後ろ側から洗浄液が漏れ出るので注意しましょう。
タンクキットを取り付け、トリガースイッチを押すと、ノズルから水と一緒に洗浄液が噴射されます。
これだけで汚れが落とせれば非常にラクですが、試したところ、さすがにそうはいかなかったので、普段のお風呂掃除と同様にスポンジでこすり洗いしてからすすぎました。
とはいえ、洗浄タンクキットは洗車だけでなく、お風呂用洗剤を切らしたときにも活用できるのが良いと思いました。
手を汚さずにキッチンの排水口がピカピカに!
本機はキッチンの排水口掃除にも役立ちます。
排水口掃除の際に極力手を使いたくない筆者は、ゴム蓋を外して水切りかごを取り出した後、泡タイプの塩素系漂白剤を吹きかけ、しばらく置いてから水で流すというやり方でお手入れしていたのですが、この方法だとしつこい汚れが完全に取れないのが悩みのタネでした。
そこで、試しに本機を使い、高圧の水を噴射したところ、残った汚れがはがれ落ちたので感激しました。ブラシでこすらず、手も汚さずにお手入れできるのはうれしい限り。よりきれいにしたいときは、防臭キャップも外して、封水筒の外側まで洗浄するといいでしょう。
蓄積した汚れは難しいかもしれませんが、表面に付着した軽い汚れやぬめりであれば、洗剤を使わなくても、本機を使って高圧の水を噴射するだけできれいになるのではないかと思いました。
ただし、高圧で洗浄すると、周囲に水が飛び散りやすいのが難点。
本体背面には、水圧を3段階(強:1MPa、中:0.7MPa、弱:0.5MPa)に調整できるボタンが配置されており、トリガースイッチを押している間に切り替えられますが、弱で使用しても水ハネしやすいので注意しましょう。掃除の前に周囲にあるものをよけておくと無難です。
本機は屋外での使用を想定したものだと思いますが、工夫次第で屋内の掃除にも十分活用できることがわかりました。年末の大掃除の際には、家の内外で間違いなく大活躍してくれるでしょう。