家電レビュー

「着るだけ」肩こり対策 パナソニック高周波治療器で痛みから解放

「高周波治療器 コリコランワイド EW-RA550」使用イメージ。服の上から装着することもできて、羽織るだけで安定します。マグネット吸着で安定した装着も

昨年2023年12月に強烈な肩こりが発生してしまいました。痛いほどの肩こり。就寝しても痛みで声を出しつつ目覚めてしまうほど強い肩こりです。筆者は背中の肉離れを経験しており、現在は治癒済みですが、それが原因となって寒くなると強い肩こりが出るようになったと思われます。

この肩こり解消に使ったのが、パナソニックの「高周波治療器 コリコランワイド EW-RA550」です。2023年12月上旬から発売された新製品で“肩に羽織る”ようにして使えます。直販価格は38,610円。発売からかなり人気とのことで、記事掲載時点でも公式サイトや家電量販店では入荷待ち状態のようです。

パナソニック「高周波治療器 コリコランワイド EW-RA550」本体

高周波は4cm程度届きますので、服の上から装着することもできます。肩アタッチメント前方の2つのベルト部分にはカウンターウェイトが入っており、羽織るだけで安定します。また肩アタッチメント前方の2つのベルト先端にはマグネットが内蔵されており、これを吸着させるとさらに安定的に装着できます。

肩に羽織るようにして装着し、肩こりを緩和。写真左が本体で、右が肩アタッチメント。本体をアタッチメントに入れて肩に装着します

コリコランワイドを使った結果からいえば、強烈な肩こりをとても手軽に解消できました。ということで、以下にコリコランワイドの実際の使用感をお伝えします。

最初は「コリコラン」を使ったが……

強烈な肩こりの対策として、最初はパナソニックの「コリコラン」という高周波治療器を使いました。これは以前から使っているもので、起きがちな強い肩こりの緩和のために使っています。筆者にとってはとても効果的な機器です。

これは既存の「高周波治療器 コリコラン EW-RA518(4個入り)」金色のものが高周波治療器本体で、左にあるのは充電器
コリコランはテープで肌や服に貼ったり、バンドで固定して装着したりして使います。肌着などに直接取り付けることもできます
使用イメージ。筆者は専用両面テープで肌に直接貼っています

従来のコリコランは効果的だと感じられますが、専用の両面テープを貼るのがちょっと面倒。筆者の場合は満充電にして使うたびに、新しい両面テープをコリコラン裏面に貼り、体に貼っています。これが「ナニゲにメンドクサイ作業」という感じ。

もっと簡単にコリコランを体に装着することはできないものか? そういうグッズはないかな? と、ネットを探していたら新製品の「コリコランワイド」を見つけました。

新製品のコリコランワイドは前述したとおり「肩に羽織る」ようにして使えるのが特徴。「えっ! 羽織るだけ!? 両面テープ交換の手間なしなんだ!」と食いつきました。

肩のところに簡単に羽織れますので、「いま使おう」と思ったらすぐ使用を開始できます。両面テープ交換の手間がないとは手軽

さらに調べると、コリコランワイドは「高周波デバイス12個分をコリのポイントに最適配置」しているとのこと。上の写真のコリコランが12個並んでいる? ともかく、なんだか強力な効果がありそう。

12個もの高周波デバイスを内蔵
肩周辺の筋肉に対し、広範囲に高周波パルスを照射することで、結構を促進させて肩こりを改善するとのこと

スッゴそー! と思って、さっそく購入したのでした。

ちなみにコリコランワイドには肩アタッチメントが付属します。これを使えば肩にコリコランワイドを羽織って使えます。肩アタッチメントのカラーはブラックとグレージュが用意されています。また、コリコランワイドを腰に装着するための「コリコランワイド 腰アタッチメント EW-9R55W」もオプションとして別売されています。

使い始めると間もなく温かさを感じ、数時間で肩こりが緩和されていく

コリコランワイドは充電式。付属のUSB-C ACアダプターと付属のUSB-A/USB-C充電用ケーブルで充電してから使います。連続動作時間は、2時間の充電で約12時間。2時間以上充電を続けても支障はありませんが、連続動作時間を約12時間より延ばすことはできないようです。

高周波チェッカーも付属しています。ACアダプター/ケーブルと接続し、電源をオンにしたコリコランワイド本体を近づけると、ランプ点滅およびブザー音で「高周波が出ているかどうか」をチェックできます。

専用ACアダプター(出力DC5.0V/1.0A)と、USB-A/USB-C充電用ケーブルが付属
付属の高周波チェッカー

前出のコリコランには電源オンオフスイッチはありませんでしたが、コリコランワイドは電源スイッチを搭載。電源スイッチを押せばオン、もう一度押せばオフになります。オン時は3つのLEDランプの点灯数により電池残量が示され、その後は遅い点滅に変わります。

電源スイッチと、電池残量や動作状態を示す3つのLEDランプ

さて、コリコランワイドを使ってみての印象ですが、筆者の場合は肩に羽織って15~30分程度で「あれ肩が温かい……かも」と感じられます。「肩アタッチメントを羽織ったから温かい気がするのかな」と思っていましたが、どうもそうではなく、肩周辺の筋肉の血行がよくなったからという印象が強いです。

ちなみに、高周波治療器の高周波は肌などへの刺激としては感じられません。低周波治療器は筋肉がピクッピクッと動いて低周波の発生を感じられますが、高周波治療器にはそういう刺激はありません。

12カ所から高周波が出て血行を改善するためか、使用開始後しばらくすると肩周辺が温かく感じられます。前出のコリコランよりも高周波発生する部分がずっと多いのは心強い

そしてそのままコリコランワイドを羽織りつつ仕事や運転や家事などをしていると、数時間で肩こりが和らいでいることを実感します。人によって効果が異なるとは思いますが、筆者の場合は早い日は3時間程度で、遅い日でも4~5時間程度で「肩が明らかに楽になった~」と効果を実感できるのではと思います。

両面テープを貼るなどの手間もなく、充電時間も2時間で満充電と短いので、とても手軽に使えるのもいい。「今日は肩がけっこうラクだから使わなくてもいいや」とは思わず、「今日は肩がけっこうラクだけど、念のために使っておこう」と積極的に使用できる感じの手軽さです。

スイッチ部分は8mmの厚さがありますが、それ以外は1mmかそれ以下という感じ。非常に柔軟でもあります。これを肩アタッチメントに入れて使いますが、肩アタッチメントも極薄の伸縮性があるファブリック。本体重量は約39gで肩アタッチメント重量は約82g。合計約121gなので肩への負担はほぼ感じられませんでした。

本体は極薄。重さも肩への大きな負担にはなりませんでした

そしてコリコランワイドを使って1週間くらい経過すると、筆者の「肩こりが痛くて目がさめる」ということもなくなりました。でも毎日そこそこ肩こり状態が続いていました。

さらに10~15日くらいすると、ほぼ肩こりは解消。コリコラン使用時も「高周波治療器ってスゴ~い!」と思いましたが、コリコランワイドについても同様に思います。コリコランワイドは「羽織るだけでOK」という手軽さもあり、「労せず肩こりを改善できて素晴らしい!」と思います。

そんな感じのコリコランワイド。筆者の肩こりにはよく効くので、ちょっとでも肩こりを感じたらすぐ使うようにしています。去年は肩こりに苦しんだ年末したが、今年はコリコランワイドやコリコランをうまく使い、肩こりゼロの1年を目指したいと考えています。

ただ、ユーザーの評価を見ますと、たまに「自分にはあまり効果がない」「効果が薄い」という方もあるようです。コリコランワイドやコリコランはレンタルサービス業者が有料で貸し出していたりもしますので、気になる人は、購入前に1週間くらいお試し使用してもいいかもしれません。

スタパ齋藤