老師オグチの家電カンフー

夜中の激痛「バンザイ寝」がコリコランワイドで解消した!

カンフーには広く「訓練を積み重ねる」といった意味があります。「老師オグチの家電カンフー」は、ライターの小口覺が家電をネタに、角度を変えてさらに突き詰めて考えてみるコーナーです
最近毎晩のように苦しめられていた「バンザイ寝」。コリコランワイドを使い始めてからなくなった

数年前に五十肩を発症しました。ある朝、突然肩が激痛で全く動かなくなり、これは骨折か脱臼に違いないとタクシーで整形外科に駆け込んだところ、お医者さんからは鼻で笑われるように五十肩と診断されました。五十肩って、痛みだけでなく、可動域が少なくなるので着替えすら難儀するんですよ。半年ほどのリハビリで良くなったかと思われたときに、反対側の肩が同様の症状になり、結局治療にトータル1年を要しました。

で、最近また寝ているときに肩が痛くなってきました。睡眠中、無意識に腕が上がり、目を覚ますと肩がガチガチに固まり、痛くて下ろせない。調べたところ、これは「バンザイ寝」といって、肩こりなどによって呼吸が浅くなることで起こる現象だそうです。「肩こりで呼吸が浅くなる→呼吸を楽にしようと無意識に腕が上がる→腕が上がったままになることで痛くなる」の悪循環が生じているようです。

また五十肩をぶり返すのも怖いので、パナソニックの「コリコランワイド EW-RA550」を購入しました。1年以上前に買おうと思った時期があったのですが、テレビ番組などで話題になり売り切れてて買えなかったのです。家電ライターとしては今更ながらの購入ですが、1週間ほど使用して効果が感じられたので、軽くレビューします。

コリコランワイドは、肩にかけるタイプの高周波治療器。昔からある低周波治療器は、筋肉を強制的に動かすことで血行を促進しますが、コリコランワイドは高周波が身体組織深くに浸透し血管を拡張することで血行を促進します。細かい機能や使用方法については、すでに多くの記事が出ていますので、そちらを参照ください。

パナソニック「高周波治療器 コリコランワイド(肩用セット) EW-RA550」。肩に固定するアタッチメントは、襟のある服でも干渉しない作り。上にジャケットなどを羽織ったり、リュックを背負ったときもさほど違和感はありません(個人の感想)
前面のバランサーには適度な重みがあり、本体が落ちることを防ぐ。内蔵のマグネットで固定すれば、ちょっとした運動レベルでも落ちにくくなる

さて、肝心の効果ですが、肩こり自体はなくなってはいません。小中学生の頃からの肩こりがたった1週間で消えたら、それはそれで怖いです。しかし毎晩のように起こっていたバンザイ寝による腕の痛みはなくなりました。これにはビックリした。ちなみにコリコランワイドを使用しているのは日中の起きているときだけで、睡眠中は使っていません(就寝時の使用は禁じられている)。

あと以前はカフェなどでノートPCを使っているときに、背中全体が重くなるような症状があったのですが、それも今のところありません。また肩こりが軽減すると、肩まわりの動きが良くなるのはもちろん、腰まわりの可動域も広がったと感じます。体ってつながってるんだなぁと実感。もしかしたら、継続使用によって肩こりの完全解消も夢ではないと思わされます。

はじめに五十肩で整形外科のリハビリに通ったと書きましたが、総額で7万~8万円ぐらいはかかりました。当時はコリコランワイドはまだ発売されてませんでしたが、五十肩が予防できるなら、安いもんだと思いますね。以上、個人の体験と感想でした。

小口 覺

ライター・コラムニスト。SNSなどで自慢される家電製品を「ドヤ家電」と命名し、日経MJ発表の「2016年上期ヒット商品番付」前頭に選定された。現在は「意識低い系マーケティング」を提唱。新著「ちょいバカ戦略 −意識低い系マーケティングのすすめ−」(新潮新書)<Amazon.co.jp>