家電ミニレビュー
寝違えで肉離れ! パナソニック「コリコラン」を使ったら手放せない存在に
2022年11月10日 08:05
唐突ですが、夏頃に“寝違え”を起こしまして。起床直後、左背中あたりにピキーンと激痛が走った。そのまま首が固まった。その日は首を動かすこともままならず、ただただ「この座り方・首の角度だと痛みが少し弱まるかな」と安静にしていました。
のちに病院で診察していただいたら、左背中肩甲骨付近の肉離れのようだ、との診断でした。治療としては痛み止めを飲んだり、湿布薬を貼ったり。気の長い対症療法でした。
その後2カ月以上、この寝違え症状が(徐々に改善には向かうものの)続き、秋に入ってようやく「ひとまず治癒」という状態になりました。首は自由に動くようになり、運動もできるようになりました。
しかし、肉離れを起こした左背中箇所に“強い凝り”のようなものが残りました。強度の肩凝りに似た、ややもすれば「気持ちが悪くなり吐き気につながるような強い凝り」です。また、腕が背中をかばっているのか、左腕にも似たような凝りが出ます。
背中と腕の凝り、とてもイヤなもので、毎日揉んでいました。揉むとすこーし症状が緩和されます。これも肩凝りと同じですね。
そんな話をオンライン会議の雑談時にしていたら、ある人が「そういう凝りにはパナソニックのコリコランが効きますよ!」と。
ナニそれ?
調べてみると「家庭用高周波治療器」で、現在は「高周波治療器 コリコラン EW-RA518(4個入り)」「EW-RA500(2個入り)」として販売されています。実勢価格は4個入りが31,000円前後で、2個入りが21,000円前後のようです。
え~? そんなの効くの? と眉唾な感じで思いました。
しかし、ユーザーレビューなどを読むと効果を実感している人が少なくない。また、パナソニックの高周波治療器自体は30年くらい前から存在しており、実績のある治療器のようです。
ということで、背中と腕の強くツラい凝りから逃れるべく、思い切って4個入りのコリコランを購入。1カ月近く使用してきましたので、その使用感や効果を書いてみたいと思います。
コリコランはどう使う? どんなふうに効く?
コリコランは500円硬貨程度のサイズの高周波治療器で、付属の装着テープや装着リングなどを使い、患部に貼るなどして使います。充電式で、付属充電器に入れれば充電されます。また、コリコラン本体には電源オンオフの概念はなく、充電器から取り出すと高周波を発生し続けます(電池が切れるまで)。
購入後、初めての使用。肘から手首のところ、肘寄りの筋肉に強い凝りがあったので、そこに4個全部を貼ってみました。
高周波治療器は使用時に刺激がなく、効いているのかどうかもよくわかりません。筋肉をピクピクさせる低周波治療器だと、独特の刺激があって「なんか効いてるかも」という感触があります。一方、高周波治療器は「ホントに効いてる? というか高周波出てる?」という「作用がぜんぜんわからない」という感じです。もちろん音も一切しません。
ただ、実際にコリコランが機能しているのかどうかを調べる方法はあります。充電器にコリコラン本体をかざすと、緑色のLEDインジケーターが点滅します。その点滅で「高周波は出ているようだ」とわかります。また、コリコラン本体が動作中は、本体にある小さな三角のLEDランプがうっすらと点滅しています。
さて、腕にコリコランを貼ったわけですが、貼った直後はなんの感触も効果も感じられません。5分経っても10分経っても何も感じられません。「まあそのうち効くんだろう」と仕事を始めました。こういうツラい凝り、筆者の場合は仕事に没頭したりすると少し忘れることができます。
仕事中に「あっコリコラン」と思い出しました。貼ってから1時間くらい経ったときです。
腕の凝りはといえば……あれ? 凝りが和らいだ? まだ少し凝っていますが、ツラいというほどではない。「この程度なら揉んだりしなくても大丈夫」という軽い凝りです。
これがコリコランの効果? だとしたら、すごい!
でも、たまたま本日は凝りが自然に弱まったとか? コリコランの効果は気のせい?
よくわかりません。
ともあれ、なんか効いているような気がするので、その後も毎日コリコランを使いました。
コリコランにより日に日に凝りが弱くなった、テレワークにもイイかも
筆者の凝りのパターンは、朝起きて30分くらいすると凝りを強く感じる。以前はそのまま気が済むまで凝った箇所を揉んでいました。ただ、揉んだあと数時間するとまた凝りが出てきたりしました。
コリコランを使い始めてからは、揉まずにすぐコリコランを患部に貼ります。すると、たいてい1時間くらいで凝りが気にならなくなります。
ただ、就寝前にコリコランを外し、翌朝起きるとまた凝りを感じます。就寝中にコリコランを使ってもよいようですが、筆者は起きている間だけ使いました。
朝起きてコリコラン使用開始、1時間後くらいで凝りが緩和され、寝る前にコリコランを外して就寝。これを毎日続けました。
ポイントは「(筆者の場合は)コリコランを貼って1時間でコリの緩和を実感できる」というのが毎日続いたことです。コリコランには明らかな効果があるようです。
ただし、「コリコランが効かない」という人もいるようですし、「コリコランを使い始めて1週間くらいしたら効果が出てきた」という人もいるようです。効き方は人それぞれのようですね。
コリコランを使い始めて半月ほどすると、筆者は「コリコランなしではツラい」と感じるようになりました。凝る箇所は毎日若干変わり、その日の凝り方に応じてコリコランを貼る位置を変えています。
ともあれ、コリコランを貼るとツラい凝りが明らかに緩和する。ラクになる。コリコランを貼らないと凝ったままで、しっかり揉んだりしないとイヤな凝りからなかなか解放されないのです。
凝りのツラさを自動的に消してくれるコリコラン。これナシではツラい。筆者はコリコランを必須とするようになりました。
そして毎日コリコランを使っていくと、徐々に徐々に背中や腕の凝りが弱くなっていることがわかりました。「月曜日はけっこう凝っていたけれど、金曜日には結構ラクになってきた」という感じで、徐々に凝りの症状が弱くなっていきました。
ただ、冷え込む日は凝りが強くなったりします。あまり体を動かさなかった日も同様。それでもコリコランを使うと、1時間程度でそういう凝りがかなり緩和されます。
そうして約1カ月。現在でも背中や腕が少々凝りますが、揉んだりせずとも大丈夫な重くはない凝りになってきました。1カ月前と比べたら、明らかに凝りの症状が大きく改善されたと感じられます。
でも、その少々の凝りでも、コリコランを貼るとさらにラクになるので、相変わらず毎日のようにコリコランを使い続けています。この雰囲気なら、あと半月か1カ月くらいで、完全に凝りがなくなるような気がしています。早く完全回復したい!
やや余談ですが、背中の寝違え(肉離れ)云々とは別に、コリコランを使うことがあります。それは長時間仕事をし続けて肩や腰が凝ったとき。朝から原稿を書いて昼はオンライン会議でその後はまた原稿書きに……と朝から夕方までデスクに座りっぱなしだと、結構肩や腰が凝ったりします。
そんな日の夜は、迷わず「凝り始めた箇所にコリコランを貼付」。すると1時間しないうちに、さっきまで「ちょっと張ってる」「少し凝ってる」というような肩や腰がラクになります。こんな500円硬貨みたいなデバイスが、すぐに凝りを緩和してくれて、すごい! と思います。
そんな効果があるので、もしかするとテレワーク続きで肩凝りや腰の痛みで悩んでいる人にも効果的かもしれません。効果は人によると思うので、使ってみないと効果的かどうかわかりませんが、コリコランがテレワーク疲れをラクにしてくれるかもしれません。
コリコランの残念な点
筆者にとってコリコランは非常に効果的な高周波治療器です。小さく軽く、装着テープで体に貼れるのも便利。電池の持ちも良く、(筆者の場合は)起きているときは連続して使い続けられるのも実用的。
自分で自由に使える高周波治療器として効果的で使用感も良いので、もう1セット買おうかと考えたりしています。というのは、ときとして「背中も腕も凝っているし、今日は肩も凝っている」ということがあるから。背中にコリコラン×2個、腕に2個、肩にも貼りたいけど……もうワンセットあれば全箇所を同時に治療できるのになぁ、と思うからです。
ただ、コリコランにも不便な点があります。それは装着テープ。コリコランを直接肌に貼るためのテープです。筆者は肌に直接コリコランを貼るのが好みで、この装着テープを多用するんです。
装着テープは1日使うと粘着力がかなり落ちる感じ(筆者の場合)。人や状況によっては繰り返し使えるかもしれません。筆者の場合、装着テープの粘着力不足でコリコラン本体を落として故障させたりするのはイヤなので、コリコラン1回の使用に1枚の装着テープを使っています。
装着テープは1枚約23円。1回にコリコラン×4個を使うので、約23円×4枚で約92円。なんとなくお高い装着テープですよね。パナソニック純正の装着テープは肌にやさしい医療用テープ(JIS T 0993-1:2012準拠)なので、割高なのかもしれません。
なお、この装着テープの互換品があったりします。Amazonあたりでは1枚約8.5円のものを入手できますが、パナソニック純正品ではなく、医療用かどうかもわかりませんので、使用はあくまでも自己責任となります。
まあ装着テープの値段は、大きな難点ではありません。コリコランは患部にある程度密着させれば効果が出ますので、装着テープの代わりに安価な包帯留めテープやテーピング用テープを使ってコリコランを装着することもできます。
実質的な難点は、コリコランを肌に貼るのが面倒ということです。装着テープをコリコランに貼って、それを肌に貼るのに少々手間がかかります。テーピング用テープでコリコランを肌に貼るのも、ちょっと面倒です。
たとえば低周波治療器は粘着パッドを肌に貼って使うタイプのものが多い。あのしくみをコリコランにも導入できれば手軽だなぁと感じるのですが、どうなんでしょう? コリコランを覆うような大きさの粘着パッドで、コリコランを肌に貼るというやり方もありそうです。粘着力が弱まってきたら水洗い。そうすると粘着力回復、みたいな。
毎日コリコランを使うたびに、テープを貼り替えたりする手間が、なんかコリコラン使用における大きなモヤモヤ感だと筆者は感じてしまいます。この手間を少なくできれば、より手軽にコリコランを使い続けられると思います。
もうひとつ、「コリコラン本体には電源オン/オフの概念はなく、充電器から取り出すと高周波を発生し続けます(電池が切れるまで)」と前述しました。これも微妙に気持ち悪い仕様だと感じます。
コリコラン本体は充電時以外はずっと高周波を出し続けます。コリコラン本体だけを携帯して外出先で使おうと思っても、携帯時にずっと高周波を発生。なんとなく無駄な感じがします。やはり、使うときだけオンにしたいと思ってしまう筆者です。
ちなみに、コリコランの充電器はACアダプターでも乾電池でも、コリコランに対して充電できます。なので、充電器にセットすればコリコランはオフ、充電器から出せばコリコランをオンにできる。そう考えればコリコラン本体に電源オン/オフスイッチは不要。充電器をケースとして使ってコリコラン本体と一緒に携帯すれば、使うときだけコリコランから高周波を発生させられる。製品仕様のスジは通っています。
とはいっても充電器と一緒に持ち歩くのはなぁ……。コリコラン単体で持ち歩いて、凝りを感じたときだけ数時間使い、凝りが取れたら電源をオフにして……という使い方もしたいなぁ、などと思ってしまう(わがままな?)筆者なのでした。
でも、ほかにはコリコランに対する文句はありません。文句どころか、筆者の苦しい凝りをばっちり緩和してくれて、もしかしたらもうすぐ完全に治癒してくれるかもしれなくて、コリコランには大大大の大感謝しているほどです。たぶんこれからも、ことある毎にコリコランを使うと思います。
ともあれ、筆者にとっては非常に効果的だと感じられた高周波治療器コリコラン。興味のある方は、できれば一度は試用なさってご自分に効果があるかどうか確かめて、コリコランを吟味してみてください。