e-bike試乗レビュー
ベネリの折りたたみミニベロe-bike「mini Fold16 DIRT」は道を選ばず走れる!
2021年11月30日 07:05
MTBやロードバイクタイプは自分にはオーバースペック、気軽な街乗りを楽しみたい、クルマに積んで旅先に持って行きたい、といった理由でミニベロe-bikeに興味がある。そんな人にオススメのモデルが間もなくベネリから発売されます。
イタリアの老舗オートバイメーカーのベネリは、これまでにさまざまなe-bikeを展開していますが、特にミニベロe-bikeのラインナップが豊富です。新モデルは人気の「mini Fold 16」シリーズのフラッグシップに位置づけられる「mini Fold16 DIRT(ミニフォールド16ダート)」。価格は194,700円。12月中旬頃からデリバリー開始予定。
mini Fold 16シリーズはオシャレな折りたたみミニベロe-bikeという印象をお持ちの人も多いと思いますが、新モデルは「DIRT」の名が示すようにブロックタイヤを装着しています。インプレスのある神保町から都内をのんびりサイクリングしつつ、舗装路とオフロードの両方を走ってみました。あらためて写真とともにご紹介しましょう。
mini Fold16 DIRTはどんなミニベロe-bike?
従来モデルと同様にフレーム内にバッテリーが収納されており、パッと見た感じではe-bikeとわからないスタイリッシュなデザインが特徴です。今回の試乗車カラーはデジタルカモフラージュですが、マットブラックとミリタリーグリーンの3カラー展開となります。
コンパクトに折りたたんでキャスターで転がして移動できる点も同じです。フロントのロックを外して、サドル下部のリングを引いて折りたたむ機構でしたが、mini Fold16 DIRTではリング部分がレバー仕様に変更になっています。折りたたみ部分の堅牢性を向上させたのでしょう。
オリジナルのセッティングを施したバーファン製のドライブユニットをフロントハブに搭載。アシストモードは「low」「mid」「high」の3モードで、1充電あたりの最長走行距離は約57km(low)。充電時間は約4~6時間。変速は内装3段のシマノ「NEXUS」を採用しています。バッテリーから電源を取るフロントライトは標準装備で、オプションでキックスタンド(2,530円)や輪行用のキャリーバッグ(4,950円)も用意されています。
車体サイズは1,360×570mm(全長×全幅)、折りたたみ時のサイズは890×450×585mm(全長×全幅×全高)、タイヤサイズは16×2.25インチ、車体重量は19.5kg、適応身長は145cm~。
都内のいろいろな道を走ってみた
mini Fold16 DIRTは16×2.25インチのブロックタイヤを装着し、前後にサスペンションを搭載しています。せっかくなのでいろいろな道を走ってみることに。
結果的に都内を35km以上走ったのですが、舗装路の快適性が高まったことを実感しました。MTBやグラベルロードとは目的が違うので「オフロードが楽しい」わけではないですが、これまでのmini Fold 16シリーズを試乗してきた際の「この道はやめておこうかな」という考えはなくなりました(ほぼ新車の試乗車で遠慮していたこともありますが)。
オフロードをガンガン走って楽しむモデルではないですが、舗装路でも荒れた路面はありますし、旅先で気になるオフロードなどに出会った時に先へ進もうという気になるでしょう。また、そもそもアシストのあるe-bikeなので嫌な道は迂回して遠回りする選択もありますが、「目的地までまっすぐ」行きたいような場合に道を選ばないのも魅力でしょう。気になる人はぜひ試乗してみてください。
以前に「ZERO N2.0FAT」も試乗したことがありますが、このモデルは20×2.4インチのファットタイヤを装着しています。mini Fold16 DIRTよりもクッション性や走破性が欲しい人の選択肢に入ってくるかもしれません。