ぷーこの家電日記

第461回

寒い季節に友人とお味噌仕込み。ミンサーが大活躍

数年前にコロナ禍に入ってから、友人と一緒にご飯食べる機会がほぼなくなり、まさに夫婦2人だけで過ごしてきた感じだったけれど、去年から少しずつ久しぶりの再会が増えてきた。やっぱり私は友人とご飯を食べるのが大好きだと再認識する。

思い切り喋って食べて飲んで大笑いし、翌日に思い出してニヤニヤしてしまうほどの充足感。まさに心の充電だ。会えなかった時もLINEやSNSで交流しているものだから、全然久しぶりな感じはなくて不思議。かといって普段から連絡を取ってお互いの近況を知っているのと、会って話すのは全く別物で、エネルギーと楽しさの大きさが違う! そんなこんなで友人とワイワイ過ごす時間が大好きだー!

そんな中、先日は友人親子と共にお味噌を仕込んだ。二十四節気の最後の節気の「大寒」、最初の節気「節分」の直前の時期だけれど、漢字の通り1番寒い時期とされる大寒に仕込む「大寒仕込み」のお味噌が1番美味しくなると言われている。

前年の秋に収穫された新鮮な豆が使え、寒い季節にゆっくり時間をかけて発酵させ、そしてこれまた寒い季節になので雑菌が繁殖しづらいという、好条件な季節だからこそ、寒い冬の時期に作るのがお味噌作りには最適なのである。

友人親子が遊びにきてくれる前日に、大きな鍋で大豆を水に浸けて戻しておいた。そして当日は早速味噌作り……の前に腹ごしらえである(笑)。今回の友人とのご飯は、食べたいものに自分で衣をつけてフライヤーで揚げていくスタイルの串揚げパーティー!

食べながら飲みながらひとまずお喋りを楽しみつつ、そしてその間に味噌作りのための前講座的な話もする。「さて問題です。お味噌は何で出来ているでしょうか?」とクイズを出すと、「大豆と、塩と、えっとえっと菌!」と、麹という単語を忘れちゃっただけで小6友人はしっかりと予習してきてくれていた。麹の種類や作る手順を説明したり、豆を水に浸けるとどれだけ膨らむか、浸ける前の写真を見せたりと、しっかり前座で温まってお腹も膨れたところで味噌作り開始である。

今回は普通の大豆を使った味噌と、黒豆を使った黒豆味噌の2種類を作ることに。麹はどちらも麦麹。私が九州出身で麦味噌が好みなので、私の嗜好に合わせた形だ。豆は圧力鍋だと30分くらい、通常の鍋だと3時間くらい茹でる必要があるので、1つは圧力鍋で煮て、もう1つを普通の鍋で煮て、時間差で2種類作る作戦だ。

豆を煮ている間に塩と麹をしっかり混ぜ合わせておく。「はい、しっかり手を洗ってー!」「はい、しっかり混ぜ合わせてー!」と、口だけでほぼ友人(小6)に作ってもらう大人(笑)。そして豆が茹で終わったら熱いうちにしっかり潰してから混ぜ合わせていくのだけれど、この豆をしっかり潰す作業が1番大変な作業だ。でも今年の私には新兵器がある! 去年ひき肉を作るために買ったミンサーに、味噌作りのためといっても過言ではないチューブアタッチメントが付いているのだ。

茹で上がった豆を私がお玉でミンサーに入れ、友人(小6)が押し棒でギュッと押し、友人(母)が見守る(笑)。ペースト状になった大豆がにゅにゅにゅっと出てくる様子は、簡単という便利さだけでなく、ずっと見ていたいほどに面白く気持ちがいい。「何だか餅つきしてるみたいだね」なんて言うチームプレーで、1人で仕込む時の10倍は楽しい!

全部の材料をしっかりと混ぜ合わせて、十分に混ざった時点で小さな味噌玉を作って、消毒した容器に詰めていく。味噌玉を容器に「エイヤ!」と投げ入れると、ベチャッと潰れて空気が入らない。「エイヤ!」とか「コンチクショー!」などと言いながら投げ入れていたら、力を入れすぎて容器の外に投げ飛ばすという珍事件も発生して大笑い!

1種類仕込み終わってから、もう1種類の豆が煮上がるまでの間、今度はゲームタイム。みんなで遊べるようにと、友人がSwitchのソフトとコントローラーを持ってきてくれていた。ゲームが不慣れすぎてコントローラーの使い方もイマイチ分からない私に、味噌作りに変わって今度は友人(小6)が丁寧に教えてくれる。マリオパーティーとマリオカートを夢中で遊んだ。力み過ぎて体は動くし、腕は腱鞘炎になりそうな私(笑)。

そしてゲームも十分楽しんだ後に、茹で上がったもう1つの大豆で味噌を仕込んでお味噌作り完了! しっかり食べて飲んで、思い切り遊んで、ちゃっかりお味噌も作って、めちゃくちゃ充実した休日だった! お腹も心もパンパンに満たされて最高。そして何かを食べるのも何かを作るのも人と一緒にするのはやっぱり楽しい!

「さーて、次は何を作る?」と、もの作り大好きな友人(小6)と共に作る次回作を考えているのであります。ピザや肉まんや餃子などの粉物かなぁ。食べ物もいいけれど工作系も楽しいし、今私が色々集めたくなっている箸置きをオーブンクレイで作るのもいいな。そんなこんなで、私の方がよっぽど子どもみたいにはしゃいでしまっているのであります。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。