編集長が選ぶ! 使って良かったママ家電

ボタン1つで開錠できる! パナソニックの電動アシスト自転車は安全・安心・使いやすい!

家電 Watchの編集長をしている阿部です。2016年5月に出産、2017年1月に復職しました。編集長として日々、家電にまつわるニュースや最新製品に触れてきたわけですが、息子を産んでからはこれまでとは全く違うモノ選びをするようになりました。このコーナーでは、編集長としてだけでなく、母親の視点も加えたオススメの家電製品を中心に、ときには家電以外のモノやコトを紹介していきます

 子供が産まれてからいつかは欲しい! とずっと悩んでいたのが子乗せタイプの電動アシスト自転車です。これまで子供2人で出かけるときは、バスや電車での移動が基本でしたが、もうすぐ2歳になる息子はイヤイヤ期を迎え、車内でおとなしくしているのが難しくなり、夢の電動アシスト自転車を買うことにしました!

 パナソニックの電動アシスト自転車「ギュット・アニーズ・KE」シリーズです。昨年11月に発売されたばかりのこのモデル。発表会当日に製品を取材していて、その機能に驚き、いてもたってもいられない状態に(笑)。

 広報さんにお願いして、1週間ほどお借りしました。で、すぐに購入決定! ポイントは、安全・安心・使い勝手の良さです。子供を乗せやすく、安定感があるもの、日常的に使う上で便利な機能があるものなど、まさにツボを押さえた製品でした。

パナソニックの電動アシスト自転車「ギュット・アニーズ・KE BE-ELKE03」
メーカー名パナソニック
製品名ギュット・アニーズ・KE BE-ELKE03
価格198,000円(税抜)
製品本体
本体背面

ボタン1つで開錠できる!

 ギュット・アニーズ・KEにはこれまでの電動アシスト自転車にはない、画期的な機能が搭載されています。それがワンタッチ開錠機能「ラクイック」です。これは、鍵を取り出さずに電源ボタン1つで開錠できるというもので、車の鍵などにもよく採用されているものです。鍵をバッグの中にいれておけば、手元の電源スイッチを押すだけで開錠できるので、大きな荷物を抱えている時や雨の日などもスムーズに発進できます。これに慣れると相当便利!

付属の鍵。電子キーなので、鍵の形はしていません
手元のスイッチの電源ボタンを押すだけで鍵をかけられます

 注意したいのは、鍵をかけるのは手動で行なうということと、鍵をなくさないようにするということ。施錠は後輪のロックを下におろすだけで簡単にできます。開錠や施錠するときに使わないので、ついつい鍵の存在を忘れてしまいがちですが、ラクイックの機能は、バッグの中に鍵があるということが前提です。慣れるまでは注意が必要かもしれません。

鍵は後輪についています。オートロックではないので、鍵をかけるのは手動でします。オレンジの部分を下に下げるとロックされます
鍵をかけたところ

長さも高さも楽々設定。チャイルドシートが使いやすい

 電動アシスト自転車を選ぶ上で最も重要視したのが、チャイルドシートの構造でした。イヤイヤ期絶好調の息子を乗せにくかったら、使用頻度自体下がってしまいそうです。しかし、「ギュットプレミアムリヤチャイルドシート」は、シートベルトがなんと巻き取り式で、長さを簡単に調節できるし、ヘッドレストの高さだって簡単に調節できます。

製品付属の「ギュットプレミアムリヤチャイルドシート」
シートベルトは巻き取り式で調節しやすい
ヘッドレストの高さも簡単に変更できます
5点止めのシートベルトで肩から腰までしっかりホールドしてくれます

 最初こそ警戒心をあらわにしていた息子ですが、きちんとシートベルトを固定して座らせると、グリップバーにしっかりつかまってくれて一安心。シートベルトは肩から腰まで支える5点止めのシートベルトで、しっかりホールドしてくれます。なお、子供を乗せるときは、ヘルメットを忘れずに!

最初はヘルメットをかぶることを相当嫌がっていました
しばらく乗っていると、リラックスしてきました

安定感のある低重心でふらつきが少ない

 「ギュット・アニーズ・KE BE-ELKE03」は、タイヤサイズ20型の低重心タイプ。身長165cmの私にとって、タイヤサイズ20というのは初めて乗るサイズで、低いのではと心配でしたが、子供を乗せる上では、この低重心が安心でした。子供を乗せて走っていてもふらつきが少なく、スイスイと走ります。身長175cmの夫が乗っても、走りにくさは感じなかったといいます。

タイヤサイズ20型の低重心タイプ
390×350×260mm(幅×奥行き×高さ)の大きなバスケットを備えていて、荷物もたくさん入ります

 色々と書いてきましたが、単純に電動アシスト自転車ってやっぱり便利! 私達家族にとって、初めての電動アシスト自転車ということで、とにかく喜びと驚きの連続。普通の自転車ではそのまま絶対上れない、ものすごい急な坂道だって、息子を後ろに乗せてスイスイ上れたりしちゃうんです。普段自転車なんて全く乗っていなかった私も、都心から自宅まで15km以上の道のりを息切れすることなく、自転車で帰って来られました。

すごい急な坂だって、子供を乗せてスイスイ上れます

 本体にはアシスト力が強いパワーモード、自動でアシスト力を制御する「オートマチックモード」、アシスト力をやや押さえて長距離走行を可能にする「ロングモード」の3つが搭載されています。個人的にはオートマチックモードが一番使いやすかったです。オートマチックモードに慣れてしまうと、ロングモードが少し物足りなく感じました。

 今回お借りしたモデルはバッテリー容量20Ahと、電動アシスト自転車のバッテリーとしてはかなり大容量。充電時間は約6時間で、ロングモードで100km、オートマチックモードで約76km、パワーモードで約63kmの走行が可能。バッテリーの容量や、走行可能距離は手元のスイッチでいつでも確認できます。

残充電量が手元のスイッチで表示されます
オートマチックモードでは残り48km走れるという表示
時間では約208分の走行が可能
同じ残充電量でも、ロングモードなら273分走れます

 余談ですが、我が家で実際に購入したのは、今回お借りしたハイエンドモデルではなくて、その1つ下のクラス「BE-ELMK03」です。一番の違いは、バッテリー容量が16Ahだということ。BE-ELMK03であっても、鍵を使わずに開錠できる「ラクイック」や、安全性に優れた新型のチャイルドシートは採用されています。4万円の価格差があるので、使い方に合わせて選ぶのが良さそうです。

 使い勝手に配慮した新機能が搭載されたギュット・アニーズ・KEは、電動アシスト自転車の進化をしっかり感じられる1台です。特に鍵を使わずに開錠できる「ラクイック」は本当に便利! 人気機種だからなのか、製品が届くのは4月以降になりそうなのですが、今からとっても楽しみです。

 今回で「編集長が選ぶ! 使って良かったママ家電」は最終回になります。約1年という短い間でしたが、ご愛読ありがとうございました!

阿部 夏子