ニュース
ケルヒャーは清掃を「コストではなく投資」へ 新社長が業務用洗浄機など強化方針
2026年3月9日 18:05
ケルヒャー ジャパンは6日、2026年の業務用製品戦略説明会を開催。2月より同社の代表取締役社長に就任した挽野元(ひきの はじめ)氏が登壇し、今後の戦略や目標について語った。
挽野社長はこれまでアイロボットジャパン社長として、ロボット掃除機ルンバの普及に努めてきた。ケルヒャーの強みについては「ラインナップの豊富さ、清掃能力の高さ、家庭用と業務用の両方の製品があること」を挙げている。
2025年は、コンパクトな洗浄機「OC Handy Compact(ハンディエア)」が当初計画の8倍売れるヒットを記録した一方で、業務用ではデータを活用したマシン管理で企業の効率化を図れるソリューション「ケルヒャーコネクト」を9月より開始していた。
挽野社長は今後について、業務用のビジネスにさらなるチャンスがあるとの見方を示しており、農業用清掃機器の市場シェアを2030年までに30%へ拡大する(2025年は17%)ことを目標として掲げたほか、産業現場の清掃にはロボット化を進め、フロアケア事業におけるロボット市場の比率を、従来の5%から25%へ引き上げることも目指す。
強力清掃で小回りが利く業務用の床洗浄機
業務用の新製品としては、手押し式の床洗浄機「BR 45/22 C Bp Li」を3月30日に発売する。価格は100万円(税別)。食品工場での使用に適した無香料/無着色のエコマーク認定洗浄剤「RM 69N ASF マルチECO」を付属して販売する。
ローラーブラシの高い面圧で、溝や凹凸のある床の奥の汚れまで洗浄。残留汚れを根こそぎ掻き出すことで、ブラシから汚れが広がってしまう二次汚染を防ぐ。粗ゴミ回収(プレスイープ)機能も備え、洗浄前の除塵作業を省いて清掃時間を短縮する。電源はリチウムイオンバッテリー。清掃能力は1,800m2/時。店舗などでも旋回しやすい首振りヘッドを搭載する。
リンス不要の洗剤や、薬剤使わない温水除草など「清掃をコストではなく投資に」
グローバルで展開するサステナビリティの取り組みについては、マーケティング&プロダクト本部 加藤統子 本部長が説明。「清掃はコストではなく、企業価値向上のための投資」であるとし、これを清掃の視点で企業を支援するキャンペーンとして「GO!FURTHER」を展開する。
ケルヒャーの特色として、少ない水量で清掃できる高圧洗浄や、リンス不要な洗浄剤による水と時間の削減、再生プラスチックボトルによる循環型調達への貢献、薬剤不要の温水除草、ロボットによる自動清掃での省力化などを説明。企業にとって、法規制への対応や、労働力不足の解消などにケルヒャーが支援できると提案している。
