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【始めよう薬膳レシピ17】夏疲れから脱出!免疫力UPする「カラフルソバ」

疲れが残ったら、カラフルなおソバ(蕎麦)で癒してみませんか。今回は「クウシンサイ」「ヤマイモ(ナガイモ)」「オクラ」「トマト」など、薬膳で夏バテに効く野菜を使った、おソバのレシピをご紹介します。ソバがないときは、余ったそうめんや、中華麺でもOKですよ。免疫力を上げながら、体調を調えていきましょう!

 

「カラフルソバ」の食材効果

今回ご紹介するのは、を冷ます「クウシンサイ」「トマト」に、「ヤマイモ(ナガイモ)」「オクラ」「納豆」などのネバネバ食材を組み合わせた「カラフルソバ」です。どの食材も、疲れを解消するのに役立ち、特にネバネバ食材の「ムチン」は、粘膜を保護して免疫力を上げますよ。

 

また今回は、体力(活力)回復のために、「」を加えています。「カラフルソバ」は、お好みの具材を加えたアレンジも楽しめるので、ぜひ作ってみてくださいね!

 

「カラフルソバ」の材料(2人分)

ソバ:150~200g(乾麺)
クウシンサイ:3本(1束の半分ほど)
カニかまぼこ:50g(またはカニの缶詰、お好みで)
ゴマ油:大さじ1
カツオ節:適量
ヤマイモ:中サイズを長さ10cmくらい(またはナガイモ)
トマト:小2個くらい
オクラ:3~4本(お好みで増減可)
納豆:1パック(40g、お好みで増減可)
卵:1~2個
塩:少々(錦糸卵を作るとき使用)
めんつゆ:適量
水:適量(めんつゆを薄めるとき使用)

 

「カラフルソバ」の作り方

1.ゴマ油を熱したフライパンで、長さ5cmほどに切ったクウシンサイを炒め、しんなりしたら、ほぐしたカニかまぼこ、カツオ節と和え、皿かボールで冷ましておきます

2.溶き卵をフライパンで薄焼きにし、細く刻んで錦糸卵を作り、冷ましておきましょう

3.オクラは、まな板の上で塩揉みしてから熱湯で茹で、輪切りにします 

4.ソバは2Lほどの熱湯で茹で、沸騰したら差し水をしながら、芯がなくなったらザルに上げ、冷水で冷やしてからしっかり水を切り、器へ盛り付けましょう

5.炒めたクウシンサイ、千切りにしたヤマイモ(ナガイモ)、1口大に切ったトマト、オクラ、よくかき混ぜた納豆、錦糸卵をソバの上に盛ったら出来上がり

6.味を調整しためんつゆを回し掛けて、いただきましょう 

 

おソバがなかったり苦手な場合は、余ったそうめんや中華麺でも作れます。今回は卵(錦糸卵)を使っていますが、刻んだハムや割いた蒸し鶏を追加・代用してもOKです。まためんつゆへ、ワサビやおろしショウガを入れると、ほど良い辛味が効いてスッキリした味わいを楽しめますよ。

 

薬効1「ソバ」

「ソバ」は、体内に溜まったや逆上せ(のぼせ)を冷ます麺類で、暑い時季におすすめの食べ物です。夏の疲れを解消するほか、抗酸化作用で血流を良くするため、生活習慣病の予防にもピッタリですよ。美容やダイエットに効果があるので、ごはん(白米)と置き換えてお試しください。そのため寒い季節にソバをいただくときは、温かいメニューにしましょう。

 

薬効2「クウシンサイ」

「クウシンサイ(空心菜、蕹菜・ようさい)」は、「トマト」と同じで体の余分なを体外へ出し、体を涼しくする野菜なので、暑さが残る時季にピッタリの野菜です。また不要な水分を排出するため、「水毒」を改善します。粘膜の乾燥を防ぎ、体内で「ビタミンA」へ変換される「βカロテン」が豊富なので、お肌の調子が気になる方にもおすすめですよ。

 

気候に合わせた食材で元気に

今回のレシピでは、熱冷ましの「ソバ」をメインに、「ヤマイモ(ナガイモ)」や「納豆」「」など、疲れが取れるうえ、体力を維持しやすい食材を合わせました。

 

なかでも「納豆」は、「便秘」を改善したり、血行も良くするので、生活習慣病の予防になるのはもちろん、「肩凝りや冷え」もラクにしてくれます。

 

また冷房で冷えた体を温め、エネルギー補給に役立つ食材には、「カボチャ」や「ナツメ(棗)」があります。これからの季節は、残暑が続く一方、朝晩は冷えて寒暖差を感じることが増えるので、冷たいものの取り過ぎや、胃腸の調子に気を付けながら過ごせるといいですね。

 

 

A's Pumpkin(薬膳マイスター)

日々健やかに過ごしたいと考える、おばちゃまライターです。
薬膳マイスター資格を取得、自然由来食材のエネルギーをよりよく活かすことで、ひとりでも多くの方が健やかに過ごせるお手伝いが出来ればと思っております。国際薬膳食育師3級。