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【始めよう薬膳レシピ8】「ナツメ紅茶」で、手軽に美味しく脱ストレス
2017年 5月 4日 11:00
![](https://asset.watch.impress.co.jp/img/kdw/docs/1162/419/6c9X5SBmUFsXbaDkqjlCJbtBi2Dse2zL.jpg)
ストレスを感じたら、アレンジドリンクでリラックスしましょう。今回は、体を温める「紅茶」へ、初めての方も食べやすくて気持ちが落ち着く、薬膳ならではの食材「ナツメ」を入れた、「ナツメ紅茶」を紹介します。手軽な作り方のほか、ナツメの効果や入手方法、代替の食材もお伝えしますね。ストレスに効くお茶を、ぜひお試しください。
「ナツメ紅茶」の食材効果
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今回ご紹介するのは、体を温める「紅茶」へ、リラックス作用のある「ナツメ(蜜ナツメ)」を加えた「ナツメ紅茶」。ストレス緩和に期待できるお茶ですよ。「紅茶」はみなさんよくご存知だと思いますが、「ナツメ」は、初めて見聞きした方がほとんどなのではないかと思うので、次の段落で少しご紹介しますね。
「ナツメ」を買いたいときは…
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「ナツメ」は主に、乾燥させただけの「乾燥ナツメ」と、乾燥させたナツメに甘味を付け食べやすく加工した「蜜ナツメ」があります。「ナツメ」自体に、優しい甘味と、わずかな酸味がありますが、「蜜ナツメ」は「乾燥ナツメ」に甘味を足したもので、両方ともそのまま食べられます。どちらも中華食材を販売している大型スーパーや、店舗で購入できますよ。「近くにお店がない」「買いに行く時間がない」と思った方も大丈夫。楽天市場やアマゾンなど、大手ECサイトでも購入できます。
<平均価格>
・乾燥ナツメ
1袋400gでナツメ約25~30粒入り、価格は1,100円~。
200gで550円くらいのものもあります
・蜜ナツメ(写真は蜜ナツメです)
1袋400gでナツメ約25粒入り、価格は980円~。
200gで450円くらいのものもあります
※ナツメ1粒の大きさは、製品により差があります
初めて召し上がる場合、甘い味付けが大丈夫な方は、「蜜ナツメ」が食べやすいのではないかと思います。今回は「蜜ナツメ」を使ったので、「ナツメ紅茶」の材料や、とっても簡単な作り方をチェックしてみましょう。
「ナツメ紅茶」の材料(1人分)
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紅茶の茶葉:小さじ2
蜜ナツメ:3つ
水:200mlほど(紅茶を抽出するときに使用)
「ナツメ紅茶」の作り方
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1.お湯を沸かして紅茶を淹れ、ティーカップに注いだら、蜜ナツメを入れるだけで出来上がりです。
※ナツメを食べるとき、中の小さな種に注意してくださいね
<時間があるときの作り方>
1. 蜜ナツメは、半分に切って種を取り、ティーカップへ入れておきます。
2. 紅茶を淹れ、蜜ナツメが入ったティーカップに注いだら、完成です。
※「ナツメ紅茶」は、「乾燥ナツメ」でも作れます。その場合、お好みで「ハチミツ」を入れても美味しいですよ。ハチミツは、疲れを取ったり、入眠効果があり、【不調の薬膳19】のまとめでご紹介しています
※もちろんお好みで大丈夫ですが、紅茶は少し濃い目がおすすめ
薬効1「紅茶」
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紅茶は、薬膳で「温性」という分類なので体を温め、含まれるカフェインの効果で、気分がスッキリするお茶です。【不調の薬膳12】では、紅茶に「シナモン(肉桂、ニッケイ)」を加え、体を内側からさらに温める方法をご紹介しました。お茶はどの種類でも、「苦」味という性質を備えることが多く、利尿作用に働きかけたり、体内熱のバランス調整に役立ちます。
薬効2「ナツメ」
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「ナツメ(棗)」は、【フルーツの薬膳レシピ16】の最後にご紹介した「クコの実(クコシ)」と並んで、不老に効く実です。漢方では「タイソウ(大棗)」と呼ばれ、中国では、「1日に3つナツメを食べると、年をとっても老いが顕(あらわ)れない」と言い伝えられているのだとか。また体を温めたり、滋養を補う力があるうえ、薬膳では「血」を補うので、貧血予防になり、女性におすすめの食材と言えます。
もう1つ、「ナツメ」には気持ちを落ち着ける作用があるため、緊張やストレスを和らげます。忙しいときには、ぜひ「ナツメ」でリラックスしてくださいね。緊張対策は【不調の薬膳10】で、疲れやすさ対策は【不調の薬膳19】でご紹介していますよ。
※写真は「乾燥ナツメ」で、真ん中にあるのが種です。ナツメの実は、鶏の煮込み料理やおかずにも、丸ごと使えて便利ですよ。
紅茶にはナツメのほか、干しブドウも
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今回は、「ナツメ紅茶」をご紹介しましたが、「ナツメを買うのは面倒」「味があまり好きでない」という方には、代わりに「干しブドウ」をおすすめします。「干しブドウ(レーズン)」は、ブドウを乾燥させたもので、ナツメと似て「血」を補うので、貧血を予防したり、滋養も補いますよ。大さじ1~2杯ほどを紅茶に入れて、お試しください。もちろん「ナツメ」と「干しブドウ」を両方入れても美味しく召し上がれます。
この時季は「花冷え」という言葉があるほどで、桜が散って温かくなっても肌寒さを感じることもありますし、これからは「梅雨寒」を感じることもあるでしょう。夏になると、エアコンで体が冷える方がいるかもしれませんね。「紅茶」は、お茶自体にリラックス作用があるとされるので、冷えや疲れを感じたらいつでも、ナツメや干しブドウ入りの紅茶で、ひと息ついてみませんか。