2018年2月28日 23:59
どーも、銀髪ブタ野郎 瀬戸です。今月はカレンダー上では29日がありません。なので28日0時59分に記事公開とします。魔法学校行きの駅のホームのようなものですな。ワタクシには見えるのです。2月28日と3月1日の間に幻の肉の日がっっ!!(クワッ)
ところで瀬戸、痩せました(ドーン)。
その名もスマホダイエット。一瞬ですな一瞬! カシャッと撮ってススッといじればあっという間にシュッとしたアゴの完成です。って冗談はさておき、最近はついに81kg台に突入しております。すっかり痩せ体質になってきているようで、正月の餅フィーバーにも負けず体重は減少を続けておりまして、もう食べても太らない体になったのかもしれません。と、思っておやつ食べまくったら2月は体重増加しました。うん、生きてるな>オレ。
自転車大改造プロジェクト!!
さて、今回はちょっとダイエットネタはお休みして、自転車大改造プロジェクトの全貌をお伝えします。まずはこちら、現在の我が愛車です!
見てのとおりロードバイクのようなドロップハンドルになりました。なんでドロップハンドル化したかといいますと、長時間のライドで手首が痛くなってしまうためです。昔から重い望遠レンズを手持ちで振り回していたせいか、左手首に慢性的な痛みがありまして、手首をひねっているのがつらいんです。
人間、手を前に伸ばしたとき、手のひらは内側を向いているのが自然(前にならえの姿勢ですな)で、クロスバイクのように手のひらを下に向ける(キョンシー的な?)には手首をひねらないといけないんです。
普通はそれぐらいの可動なら問題ないんでしょうけど、ワタクシの場合どうしても痛くて、その点ドロップハンドルだと、前にならえの姿勢でハンドルを持つことができます。つまりドロップハンドルがワタクシにはあっているんじゃないかと思ったわけです。
通常クロスバイクをドロップハンドル化するにはブレーキが問題になります。ドロップハンドル用のブレーキレバーは、ロードバイク用のキャリパーブレーキというブレーキ用にできていて、クロスバイクで一般的に使われているVブレーキとは引きしろの関係で上手く作動できないのです。
ですがワタクシのクロスバイクはディスクブレーキ。最近はディスクブレーキのロードバイクも増えてきているので、それ用のブレーキレバーを使えばドロップハンドル化は容易です。
さらに、ちょうどこれまで使っていたブレーキレバーからオイル漏れが発生してしまったため、一気にドロップハンドル化計画が進んだわけです。
まず入手したのがST-RS505という油圧ディスクブレーキ対応のドロップハンドル用ブレーキレバーです。お金がないので中古です。で、最近のドロップハンドル用のブレーキレバーの場合、シフトレバーの機能も併せ持っています。ブレーキレバーを引くとブレーキがかかり、レバーを横に倒すとシフトチェンジするという感じです。
で、ここからが沼の入り口です。このST-RS505というレバーはリアが11速用になります。ワタクシのクロスバイクはもともと8速なので、スプロケ(リアのギア)とリアディレイラー(変速機)を11速用に変更する必要があります。さらにホイールも11速対応のものが必要ですが、この点はすでに交換済みのホイールが11速対応なので大丈夫。
さらに11速にするにはチェーンも11速対応のものに変更する必要があります。これは、自転車がどんどん多段化していく進化の過程で、多段化するほどギヤとギヤの間が狭くなり、それに併せてチェーンも薄くなったためです。8速用のチェーンは厚すぎて11速では使えないのです。
そして、チェーンが11速用になると、フロントのギアも11速用にする必要があり、あわせてフロントディレイラーも変更する必要がでてくるのです。
いやはやドロップハンドルにするだけでいいのに、なんとまぁ、ドライブトレーン系を一式変えて、さらに11速化しなければならなくなってしまいました♪ イヤー、マイッタマイッタ、シカタナイナァ(ニヤニヤ)。
いざ作業!!
ちなみにこうしたブレーキレバーやディレイラー、ギヤはいろいろなメーカーから出ていますが、メーカーによって仕様が乱立しています。互換性のあるものもありますが、基本的には同じメーカーのコンポーネントでそろえたほうがよいです。ワタクシの場合は手に入りやすいシマノで統一しましたが、フレームによってはそのままではシマノを使うことができない場合もあるので、できればお店で詳しい人に相談したほうが失敗がないです。
さて、いきなりハードルあげまくりましたが、実はロードバイク用のパーツはクロスバイクのものよりも中古の数が圧倒的に多いので、根気よく探せばほとんど中古パーツでまかなえてしまいます。どうもロードバイク乗りはよりよいコンポーネントにアップグレードしたがるらしくて、11速対応のなかではボトムグレードとなる105というシリーズならば、玉数も多くて値段も手頃で選びたい放題です。
ただし、105シリーズの中でも古いものは10速用だったりするので注意。基本的には5800系が11速対応の105シリーズになります。
ワタクシが選んだのは、スプロケがCS-5800の中でもギアがクロスした12-25というもの。一般的には11-28というギヤ比でしょうが、山登りをするわけでもなければレースをするわけでもないので、トップとローを減らしてもギヤ比がクロスしたものを選びました。
リアディレイラーはRD-5800のSS。SSというのはディレイラーのアームの長さを表していて、使うギヤの歯数によってアームの短いSSを使うか、長いGSを使うかがきまります。詳しく説明するとそれだけで記事一本になってしまうので、詳細は検索してください。ざっくり言うと、シマノのフロント2段のクランクと一般的な11-28のスプロケまでであればRD-5800のSSでいけます。11-32だとGSが必要です。
フロントディレイラーはFD-5801を新品で買いました。古いモデルのFD-5800でもいいのですが、変速の軽さやワイヤーの調整幅がFD-5801のほうが優れているのでこれだけは新品。フロントディレイラー選びで注意すべきなのはマウント方法です。
大きく分けてフレームのマウント部に直接固定する直付けタイプと、フレームにバンドで固定するバンドタイプがあり、バンドタイプにもフレームのパイプ径によっていくつか種類があります。ワタクシの愛機の場合、31.8mmのバンドタイプが適合するのですが、あえて直付けタイプにSM-AD91というマウントアダプターを組み合わせて使いました。これは将来的にフレームを変えることになってもフロントディレイラーを流用できるようにするためです。
フロントクランクはギヤの部分(アウターリング)だけを11速対応のものに交換してもよかったんですが、105グレードの完成車によく使われているFC-RS500という11速対応のクランクがありまして、その中古が安く出回っているためゲットしました。クランクを交換するとなるとBBと呼ばれるクランクの軸受け部分もこれまでのスクエアテーパータイプからホローテックIIに交換する必要がありますが、ちょうどBBもセットで売られていたのでBBごと交換することに。
チェーンだけはシマノ純正ではなく、KMCというメーカーのものをつかいました。シマノのチェーンのOEM元と言われていて評判も悪くないので。
他にもシフトケーブルやらブレーキオイルホースやらショートパーツをそろえて一気に大改造。これまでにもすでにひと通りの整備経験はあるので、さほど苦労することもなくパーツ交換は完了です。
ドロップハンドルはいかに!?
ドロップハンドル化が完了!! しかし大きな問題が発生です。
ハンドルが遠い……(汗)
背中を大きく丸め、肩もすぼめて腕をまっすぐ伸ばさないとなりません。
ドロップハンドルって、上から見ると凹という形をしているわけです。クロスバイクのフラットハンドルからさらに前方に伸びた所を持つので、ハンドルが遠くなることは想定していました。しかし、実際これまでも、フラットハンドルの横に付けたバーエンドバーを持っていたので、それと大きな違いはないだろうとイメージしていたわけです。
しかし実際のドロップハンドルは、その前方に伸びた部分の、そのまた先端にブレーキレバーがついて、そのブレーキレバーのブラケット部分を握る形になるんです。つまりドロップハンドルのそのまた向こう側を握ることになるんですね。これが乗りにくいったらありゃしない。
某自転車漫画で、ロードバイクは最初運転することもままならないというシーンが描かれてまして、「んなアホな」と思ってましたが本当でした。ハンドルが遠い上に幅が狭いので、特に低速で不安定この上ない。
これまですでにクロスバイクのハンドルをかなり低くしていて、前傾姿勢には慣れているつもりでしたが、全然だめ。とりあえず慣れの問題かと思って走ってみましたが、前傾になる分、手で突っ張るように体重を支える形になるのでまるでプランクをしながら走っているみたい。手首は痛くないけど代わりにに腕や背中がパンパンになります。
普通のロードバイクに乗ったことがないのでわからないですが、もしかしたらフラットハンドルを前提としたクロスバイクと、ドロップハンドルが前提のロードバイクでは、フレームのジオメトリーが違うのかもしれません。
やむを得ず、110mmのステムを70mmのステムに交換し、ハンドルの高さもアップ、サドルも前に移動することでだいぶラクにはなりました。
それでも狭いハンドルにきつい前傾姿勢で、バランスは取りづらく、これまで以上にハンドルではなく姿勢で曲がるような感じになります。スピードが乗れば安定はしますが、それでも体幹や腕、首に負担がかかりますし握力も必要で、けっこうきついです。
ロードバイクの運転姿勢にはある程度体を慣れさせる必要があるという話もあるので、このまましばらく続けて、体幹の筋肉ができれば平気になるのかもしれませんが、しばらく様子を見てみたいと思います。