2018年1月29日 00:00
どーも、銀髪ブタ野郎 瀬戸です。本日は2018年最初の肉の日でございます。年末年始は肉まみれ、餅まみれの食生活を送っておりますが、天気に恵まれて自転車も走っているので、みなさまが期待したような正月太りにはなっていませんよ。
一年前と比べると、見た目ではわかりにくいですが5kg以上軽くなっているのです。5kgは大きいですよ。以前は5kgのダンベルを持って毎日生活していたのかと思うと、そりゃちょっと動いただけで疲れるし、ムリに走れば足首を痛めるワケだなと思います。
特に差を感じるのは小走りができるようになったこと。小走りするときって、頭のイメージではポーン、ポーン、ポーンと軽く跳ねるような感じで行くつもりなんですけどね。でもデブは滞空時間が短い。
ポーンと跳ねて一歩を大きくとるつもりが、実際にはカラダが全然浮かずにイメージの半分ぐらいの距離に着地するので、つまずきそうになる。しかも着地してから一拍遅れて体中のあらゆるぜい肉がブヨーンとなって一気に重力がかかるので、ヒザから崩れ落ちそうになります。
デブがなにもないところでつまずいていたら、自分の体重にやられたんだなと思ってください。クワトロ大尉は「地球に住む人々は、魂を重力に引かれて飛ぶことができない」と言ってましたが「地球に住むデブはぜい肉を重力に引かれて跳ぶことができない」のです。
ガーミンのサイコン3種を比較してみた!
さて、前回告知しましたとおり、今回はガーミンのサイクルコンピューターをレビューしたいと思います。
サイクルコンピューター、略してサイコンは、自転車に付けて速度や距離などを計測できるものです。が、高性能なサイコンになると、車速もGPSを使った計測ができたり、ケイデンス(ペダルをこぐ回転数)や心拍数の表示。さらには別売のセンサーでペダルをこぐパワーを計測することができたりもしちゃいます。
GPSを持つということは、車速だけでなく正確な時刻と位置も計測できますので、どのルートをどんな速度で走って、そのときの心拍数やケイデンスがいくつだったのかを全てログとして記録することができるのですっ。スゴい!!
これまでも車速が見えるだけの安物サイコンは持っていたのですが、それだと瞬間的に出た最高速とか、ざっくりと平たん路での速度とかで一喜一憂するだけ。まぁ最初のうちはそれだけで楽しいんですけどね。
でもガーミンの腕時計型の心拍計「vivosport」を付けて心拍トレーニングを始めてみると、サイコンに心拍数が表示できれば、走っている時も心拍数が確認しやすそうだなー、とか、心拍数とケイデンスと速度をまとめてチェックしてみたいなー、とか考えるようになるのです。
どうせならvivosportと組み合わせられるガーミンのサイコンがイイかな~と。ANT+という通信規格に対応しているサイコンなら他のメーカーのものでも平気なはずなんですけどね。でも調べてみると高級路線にもかかわらずガーミンのサイコンが人気なんですよ。
安いものを買って後でもっと上のグレードが欲しくなるっていうのは自転車あるあるでして、となると最初からいいものを選んだほうが無駄がない。とは言え、ガーミンの中にもいくつか製品がありまして、レースに出るわけでもない、ただのダイエットおっさんに最上級モデルが必要なのかもよくわからん。
そこで「職権乱用モード」発動!!ガーミンジャパンさんにレビューということでお願いして3モデルをお借りしました。
お借りしたのはEdge520J(4万9800円)とEdge820J(5万9800円)、そして最上位モデルのEdge1030J(8万6000円)です(価格はいずれも車速・ケイデンス・心拍センサー付属のもの)。いずれもワタクシの中古で買った愛車より高いですな。
モデルごとのサイコンの機能の違いは?
はてさて、普通はあり得ないですがこれら3つのサイコンを同時装着して試してみました。どどーん!!
ご存じの方も多いと思いますが、ガーミンのサイコンは停車したときなどには「ピポッ」という音が鳴るのが特徴。このピポ音こそがガーミンの証であり、ユーザーがドヤ顔できる瞬間なのです。が、さすがに3つも付けているとは「ピポッピポピポッ」と3回も鳴るわけで、信号で止まると前を走る自転車乗りに二度見されることもしばしば。
さて、3つのグレードを比較してみたのですが、まずはサイコンとして使ってみると、なんとは予想だにしない結果が出ました!
価格が3万6000円も違う520Jと1030Jですが、サイコンとしての機能。つまり車速やケイデンス、心拍、パワーの計測、表示の機能としては、なんとぜんぜん違いがありませんでした。とくにタッチパネル操作のできる820Jと1030Jではメニューの配列からほぼ全て一緒なのです。それでいいのか?>ガーミンさん
もちろん画面の大きさが違うので、見やすさは1030Jが圧倒的ですし、1030Jと820Jがタッチパネルなのに対して、520Jは物理ボタンの違いがあります。が、サイコンの機能として見れば、520Jだから何かが足りないということはなさそうです。最初に触った印象では、一番安い520Jで十分じゃん!て感じ。
ただし、使い込むと印象が変わってきます。
画面の大きさはやはり正義です。3つ並べて使っていても、結局文字が大きい1030Jを見てしまいます。特に路面が悪い状況だと振動で画面が読みづらいこともあって、文字の大きさは圧倒的な正義だと感じました。
それと心拍数のアラートの出方にも差があります。画面の小さい520Jと820Jはアラート表示が画面いっぱいに出るので、その間はほかの情報が一切わからなくなります。対して1030Jは画面下のほうだけにアラートが出るのでアラートが出ている間も画面の上のほうの情報は読むことができるのです。
例えば急な坂を上っている時などは心拍が上がりがちですよね。そうするといざ画面を見た時に、520Jと820Jではアラート表示でなにも情報が見えないということになりがちなのです。
しかもロジックも違うようで、520Jと820Jは設定した心拍数以外になると、ずっと定期的に警告するのに対して、1030Jのほうが頻度が低く、しかもずっと低い(高い)状態が続くと、警告の頻度が下がるみたいです。例えば長い上り坂などで、どうしても心拍が高い状態が続いてしまうような時、1030Jはいい具合にあきらめてくれるのがちょうどいい感じ。一方の520Jと820Jは容赦ないので、最近は1030Jだけアラート設定して、ほかの2機種はアラートオフにしちゃっています。
インターフェースはタッチパネルがいいのか?
520Jは唯一物理ボタンになっています。ユーザーの声を見てみると、この物理ボタンのほうが確実に操作できるのでいい、という声も多いです。
個人的にはタッチパネルの方が直感的に操作できますし、使いやすく感じました。たとえば上から4番目のメニューを選ぶ場合、下ボタンを3回押したあと決定ボタンを押すというように5回の操作が必要ですが、タッチパネルならワンタッチなワケです。
特に最初の頃は、設定でメニューをいじり倒すことが多いので、この差が気になります。実際3モデルで同じ設定にするのにも520Jだけとても時間がかかりました。
ただし、タッチパネルのデメリットもあります。1030Jは比較的大丈夫ですが、820Jの場合は画面が小さい分タッチするエリアも小さくなるので、特に冬場の分厚いグローブをしている時に、間違ってとなりのメニューを選んでしまうことがあるのです。
ひととおりの設定が済んでしまえば、走行中の操作はページ送りぐらいなので、慣れるほどに物理ボタンで十分になっていくのかもしれませんね。
最大の違いはナビ?
タッチパネルと物理ボタンは好みがあると思いますが、820J以上の一番の優位性はナビ機能の有無になります。
820Jと1030Jにはナビ機能があるのです。520Jもパソコンで作ったコースを表示させることはできるのですが、線でコース図を表示するだけで、右に曲がるとか左に曲がるといった指示はしてくれませんし、サイコン単体でルートを作ることもできません。
ということで1030Jと820Jでナビ機能を使ってみました。結論から言うと、カーナビやスマホのナビと比べてしまうと力不足です。画面の大きさも1030Jであってもスマホよりは小さいですし、音声で案内してくれるわけでもありません。目的地設定まで音声でできてしまうようなスマホと比べると、力不足は否めません。
ただし、ルート分岐の前では音が鳴って、割り込み表示でルート案内が出てきますし、ルートを間違えるとエラー音で教えてくれます。最初のうちは音の意味がわかりませんでしたが、慣れてくると、過剰ではないけど必要な情報はわかるんだなと思えてきます。
また、ガーミンのサイコンを使っている仲間がいる場合、地図上で仲間の位置を確認することもできるようです。ワタクシは一人で走っているので使いませんでしたが、お仲間がいる人は便利かも。
そしてガーミンナビの一番のメリットだと感じたのは、「人気のルート」ですね。これはガーミンユーザーの利用実績を元に、人気のルートを選んでくれるもの。これが結構重要でして、例えばGoogle Mapでルートを検索する場合、移動手段をクルマか徒歩のいずれか選ぶことになるのですが、クルマだとバイパスなどを使った遠回りのルートを選んでしまい、徒歩にするととにかく最短の道を選んでしまって、舗装がボコボコで走りにくい道を選んでしまうことも。これが人気のルートを使うと、多くのサイクリストが走っている、つまりは自転車で走りやすい道を探すことができるのです。
これはユーザーが多いガーミンならではの機能ですね。ちなみにこの人気のルートは、ガーミンコネクトというガーミンユーザー向けのサイトを使えば誰でも検索することができます。PC上でルートを作ってそれをサイコンに落とし込む感じですね。1030Jだけは本体にもこの人気のルート情報が反映されるので、サイコン単独でも人気のルートを探すことができます。
ただし、人気のルートにもひとつ落とし穴があります。根性無しのワタクシの場合、できるだけ坂の少ない平たん路を走りたいのですが、世の中には山好きのサイクリストも多い。なので人気のルートで検索したら、わざわざ迂回して山越えするルートが選ばれることもあるので注意しましょう。世の中物好きが多いですな。
欲しいのは1030J! だがしかし……
ということで最初は差がないじゃーんと思った3機種も、使えば使うほどに1030Jの良さが際立ちました。サイコンとしてもナビとしても表示の大きさが見やすさに直結してますし、タッチパネルの操作も画面が大きいので操作ミスしにくい。ルート探索も人気のルートが本体だけで選べる。
てことで一番のオススメは1030Jです。でも自分が買うと思うと、やっぱ高いわー(汗)。8万オーバーはなかなか思い切れん。
で、現実的に考えると、画面の小ささはサイコン画面の表示項目数を減らせばカバーできます。1030Jで5項目以上表示した場合と、520Jや820Jで4項目表示した場合では、文字の大きさはほぼ同じ。サイコンとしての機能で見れば一番手頃な520Jでも全く問題なし。ナビはスマホを使うと割り切れば520Jで十分かも。
ただし、もうひとつだけ比較してわかった違いがあります。520Jだけ使ったならまったく気にならなかったと思いますが、820Jや1030Jと比べると、起動するときや走り終えてデータを保存するときの時間が遅い。状況によっても変わるかもしれませんが、ある日の計測では、走り終わってデータを保存し終わるまでの時間が820Jと1030Jが約20秒だったのに対して520Jは約40秒でした。また、電源を切るのも520Jだけ電源ボタンの長押しが必要(他はワンタッチ)と、他と比べるとちょっとずつ手間がかかります。
まぁ40秒なんてヘルメット脱いだりドリンクボトルを外したりしている間に済みますし、長押しだってそんなものだと思えばそんなものです。が、1万円の差でナビ機能もついて速度も速くなると思うと、820Jもいいよなー、ってなってきますな。特に通勤などで毎日乗る人の場合、この待ち時間の差も毎日のことと思うと大きいかも。
ということで、3つ借りてテストしたらますますどれを選んでいいのか悩みが増えてしまったブタ野郎ですが、みなさまの選択のヒントになればなによりです。
「LSD」でラクチントレーニング中
はてさてブタ野郎のダイエットは順調に進んでおります。この飽きっぽいワタクシが1年以上も続いているというのは、だれより自分自身が驚きなのであります。
なによりダイエットといっても苦しいものではなくて、のんびり気持ちいいぐらいのペースで走っているだけでいいってのがポイントですな。特にサイコンで心拍数がより頻繁にチェックできるようになると、どうすれば心拍数が上がって、どうすれば下がるのか、コツのようなものがわかってきて、よりマイペースで走れるようになります。
しかも「LSD(ロング・スロー・ディスタンス)」というトレーニング法がありまして、これは心拍数120以下でゆっくり長時間、そして長距離を走ることで、心肺機能の向上や持久力の向上、さらに激しい運動の後の疲労回復にもなるというもの。ラクなのにトレーニングになるなんてちょっとうさんくさげですが、持久力が必要なスポーツ選手が導入するちゃんとしたトレーニングで、初級者が基礎体力を付けるのにはちょうどいい運動法なのです。
心拍数120以下というと、ほんと、ちょっとだけ頑張るぐらいのペース。坂道はむしろゆっくり上らないとすぐに120なんて超えてしまいます。クロスバイクのようなスポーツバイクだと、それでも軽く20km/h以上は出ますので、風を感じながら、気持ちよく走るだけで体力向上やダイエットになるのです。晴れた日には遠くの富士山を眺めながら海岸沿いの道を走るなんていうのは、ダイエットというよりむしろストレスの発散になります。それでいて最近はひどかった肩こりもなくなりましたし、あらためてサイクリングは頑張れないオッサンにオススメのダイエット法だと実感しています。
あと、メカ好きオッサンにとっては自転車いじりも楽しみのひとつですな。ワタクシ、ラジコンもパソコンもクルマも改造しないと気が済まないタイプでして、クルマほど体力を使わずに、しかも改造の効果が自分のカラダで体感できる自転車いじりはとても楽しいのです。ということで年末年始は中古パーツをあさりまくってました。集めたパーツで次回はマイバイクの大改造を行う予定です。お楽しみに。