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防災なにから始めればいい? 最低限揃えておきたい備蓄リスト
2024年8月28日 07:05
日本では1923年の関東大震災を教訓として、毎年9月1日を防災の日と定めています。この機会に災害への備えを意識し、ご自宅の備蓄をぜひ確認していただきたいのですが、1人暮らしを始めたばかりの方を含め、単身世帯では残念ながら備えの意識が低い傾向にあります。
いつ来るかわからない災害の備蓄に対する予算も保管場所もないという場合でも、まずは少しずつ備えてみるのはいかがでしょうか。完璧に備えられると理想的ですが、何もない0よりも1つずつ、日常に少しだけ「備え」をプラスする。そんな生活に変えることが、もしもの時、自分の身を守ることになることでしょう。
今回は、1人分として最低限揃えてほしい防災グッズをピックアップしました。自宅に何も備蓄がない人はまずこれらを揃えることから始めてみてください。そして、余裕があれば追加していただきたいアイテムも。以下の基準に沿ってご紹介します。
- ライフライン(電気・ガス・水道)が止まった時を想定して最低限備えてほしいもの
- 日常的に多めにストックしてほしいもの、やってほしいこと
- その他推奨する備え
水道が止まった時に備える
最低限備えてほしいもの
【飲料水 9L(できれば21L)】
1人あたり1日3Lを目安に、最低3日分(できれば1週間分)
水の備蓄は、2Lペットボトルだけでなく、直飲みしやすく外出先にも持って行ける500mlボトルも備えておきましょう。使いながら備えるローリングストックもしやすいです。
【ウォータータンク 1個】
給水車から水を運ぶ際に役立ちます。
【簡易トイレ 21個(できれば49個)】
1日7回を想定し、最低3日分(できれば1週間分)
衛生面や保管のしやすさから箱単位で揃えることをおすすめします。
日常的に備えてほしいもの
日頃から缶詰、レトルト食品、栄養補助食品など、調理せずそのまま食べられる保存食をストックしておけば、調理用の水が少なく済みます。飲みきりタイプの野菜ジュースも備えておくと、便秘を防ぎ、食欲がない時の栄養補助にもなります。
トイレットペーパーや生理用品も多めのストックを。またウェットティッシュ、アルコール消毒液を活用すれば手洗い用の水を節約できます。
電気が止まった時に備える
最低限備えてほしいもの
【懐中電灯 1個】
手元や室内の明るさの確保に。室内を照らすランタンにもなるように、置いた時の安定感を重視したタイプがおすすめ。予備電池も近くに備えておきましょう。
【電池 8個】
日常的に備えてほしいもの
スマートフォン充電用のモバイルバッテリーは常にフル充電しておきましょう。ソーラータイプ・電池式タイプ・手回しタイプなど電気だけに頼らない防災用充電器も備えておくと◎。
ガスが止まった時のために備える
最低限備えてほしいもの
【カセットコンロ 1個】
特に冬場の自宅避難では、お湯を沸かす・レトルト食品を温める必要があります。お湯を沸かせれば、炊飯袋でごはんを炊いたり、温かい濡れタオルで体を拭いたりすることもできます。
【カセットガス 3本】
カセットガスは、強火で1時間ほど持ちます。ただし気温や水温により使用量が変わるため、3本以上は備蓄しておきましょう。
日常的に備えてほしいこと
使い方を知っておくためにも、時々調理にカセットコンロを使ってみることをおすすめします。また、カセットガスには使用期限があるため(約7年)、定期的にチェックしましょう。
その他日常的に備えてほしい日用品など
医療・衛生
包帯、絆創膏、消毒液、常備薬
口内洗浄液:1本
調理・食事
ラップ:1本
食品用ポリ袋:1箱
ビニール手袋:1箱
アルミホイル:1本
紙皿・紙コップ:各1袋
その他
ヘルメット、ヘッドライト、リュックサック
布製ガムテープ:2巻
軍手:7組
現金:小額の紙幣と硬貨
今回は自宅避難を想定した備蓄品をピックアップしました。ただし「自宅避難=外へ一歩も出ないこと」ではありません。夜間の室内の移動や買い出しにはヘルメット・ヘッドライトが必要です。特にトイレに行く際は、ヘッドライトがあると便利です。
また、災害時はATMも使用できませんので、買い出しなどでは現金が必要になります。最近は電子マネーの普及により現金を持たない場合が多いですが、意識的に現金を持っておくことをおすすめします。
冒頭でもお話ししましたが、何もしないよりも、少しずつでも備えていくことが肝心です。まずは本記事でご紹介した最低限の備えから始めてみてはいかがでしょうか。