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市販の花粉対策グッズを試す。スプレー、鼻うがい、シール、ジェル
2023年3月22日 06:05
スギ花粉がピークを迎えており、ヒノキ花粉の飛散も開始している。毎年つらい花粉症に悩まされている人も多いだろう。筆者は舌下免疫療法で花粉症の治療中で、例年に比べて症状が控えめではあるが、それでもくしゃみと鼻水、目や喉のかゆみは出てしまう。
この時期のドラッグストアやハンズなどでは、さまざまな花粉対策グッズが販売されている。スプレーするだけで花粉をブロックしてくれるものなど、いくつか試してみたので紹介したい。
花粉の付着をブロックするスプレー
アース製薬の「アレルブロック 花粉ガードスプレー モイストヴェール」は顔や髪、衣服にスプレーすることで静電気の発生を防ぎ、花粉の侵入を抑えられるというもの。使用は1日に1回でよく、メイクの上からも使える。
ミストの粒子は細かめで、スプレー直後は少し濡れるものの少し待つと乾いて気にならなくなった。出かける少し前にスプレーしておくのがよさそうだ。
使う前は本当にスプレーだけで花粉を防げるのか疑っていたが、意外と効果アリ。マスクなしで外出してみたが、症状がひどくなることはなかった。顔全体をカバーできるので、目のかゆみも抑えられている印象。全身に吹きかけることで、帰宅時に花粉を家に持ち込んでしまうこともある程度防げるだろう。
鼻や目の周りに塗って対策
IHADAの「アレルスクリーンジェル クール EX」は鼻や目の周りに塗って、花粉の付着を抑制する。ジェルは乳白色で、塗ると透明になって目立たなくなる。購入したクールタイプは塗ると少しスーッとする。
説明書の通りに、薄い膜を作るように塗ると少しペタペタする。逆に花粉が付いてしまいそうな気がしたのだが、こちらも静電気の発生を抑えて花粉が付着しないようにするものらしい。
こちらは特に目のかゆみに効果を発揮した。筆者はこの時期、家の中にいても目がかゆくなるくらいなのだが、ジェルを塗って外出したときはほとんど気にならなかった。今持っているかゆみに効く目薬がコンタクトに使えないもので、メガネでの外出を余儀なくされていたが、こちらを塗っておけばかゆみを気にせずコンタクトで出かけられる。
鼻に塗った方に関しては、一度鼻をかんだりすると取れてしまうからか、あまり効果は実感できなかった。こまめな塗りなおしができない状況では、これ1つで対策するのは難しいのかもしれない。
花粉を洗い流す鼻うがい
鼻うがいは鼻から出すタイプと口から出すタイプがあり、今回は「初めてでも簡単」と書かれていた鼻から出すタイプ、小林製薬の「鼻うがい ハナノアb」を購入。シャワーボトルと洗浄液がセットになっている。
使用時はシャワーボトルに洗浄液を50ml(両鼻分)入れ、ボトルを押して液を鼻の中に流し込む。すると反対の鼻から液が出てきてうがいができる。「アー」と声を出しながら流し込むのがポイントで、そうすると自然と反対の鼻から洗浄液が出てきた。
鼻うがいが初めてだったので少し怖かったが、思ったよりも簡単で痛みもまったくない。ミントの香りもあいまって、使うとかなりスッキリする。帰宅時に手洗いと一緒にやっておけば、外で吸い込んだ花粉を洗い流せるので、症状を早く鎮められるように感じた。
はじめに筆者は、これを鼻が詰まっているときに使えば鼻が通るようになるのでは? と試してみたのだがうまくいかず、無理に洗浄液を通そうとすると鼻に負担がかかる感覚があったので中断した。本体の注意書きをよく読むと「鼻の炎症、鼻づまりがひどいときは使用しないこと」と記載されているので、これから使う人は気を付けてほしい。
シールを貼るだけで花粉をガード?
ここまで紹介したものは、花粉対策グッズのなかでもメジャーな製品だと思う。次は初めて目にしたもので、シールを貼るだけで花粉をガードするというエステーの「MoriLabo 花粉バリアシール」。半信半疑ではあったが、「特許技術取得済」の文字に惹かれて購入してみた。
製品に配合されているトドマツ精油がスギ花粉をコーティングすることでアレル物質の働きを低減するのだという。衣服の首元に貼って使用する。「爽やかな森の香り」とされているが、少しクセがあるので好き嫌いが分かれそうだ。
実際に外出時に使用してみると、風で香り成分が飛ばされてしまうのか、早い段階で喉のかゆみが出てきてしまった。「やっぱり効果ないのかな」と思いつつ、帰宅後もつけっぱなしにしていたところ、なんとなく症状の治まりが早い気がする。一度外出すると全身に花粉が付着するからか、普段は帰宅してもなかなかすぐには治まらないのだ。
風が少ないところだと有用なようで、家の中で対策したいときにシール状の本製品は手軽で使いやすい。筆者としては、映画や舞台を見るときにお守り的につけておきたいと思った。静かな会場でくしゃみをするのは本当に申し訳ないので……。
手放せないプレミアムなティッシュ
最後に紹介するのは花粉対策ではないが、この時期は手放せないティッシュ、エリエールの「贅沢保湿」だ。やわらか系ティッシュのなかでもかなりのしっとり具合で、何度も鼻をかんでもヒリヒリしにくい。筆者は毎年2月になったら必ず購入していて、このティッシュなしでは花粉シーズンを乗り越えられないと感じている。
冒頭に記した通り、筆者は花粉症を治療中で、例年に比べて症状が控えめだ。症状が重い人にとっては、今回紹介したグッズだけでは十分ではないかもしれない。しかし花粉の影響が軽減されることは確かなので、マスクや薬など普段の対策と併用してみて、つらい花粉症が少しでも楽になれば幸いだ。