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小さくなった電気圧力鍋「クックフォーミー 3L」は料理初心者にこそ使ってほしい
2020年10月12日 08:00
在宅ワークなどの増加に伴い、料理を作る機会が増え、電気圧力鍋の売れ行きも好調だという。ラクに短時間で作れることから、各社がさまざまなタイプの電気圧力鍋を発売している。
ティファールの「クックフォーミー」は、世界累計約350万台の販売台数を誇る人気の電気圧力鍋で、日本では2015年に販売を開始。同社によると「クックフォーミー」は購入者の満足度は高いものの、6人分の調理が可能な従来の6Lサイズは「キッチンで邪魔になる」など、よりコンパクトな製品を求める声が多く上がっていたという。
新発売の「クックフォーミー 3L CY8708JP/CY8701JP」(価格:57,000円)は、210種類もの内蔵レシピや操作方法などの従来の機能をそのままに、サイズが小さくなった製品だ。容量は半分の3Lになり、本体の幅・高さは約5cm、奥行は約4cmコンパクトになっているため、限られたスペースでも収納しやすくなった。
内蔵レシピ210種類のうち、圧力調理時間が15分以内の時短レシピは193種類。オリジナルレシピを作るときは、マニュアル操作で炒める・煮込むといった調理方法を組み合わせて作ることも可能だ。
さらに献立決めに役立つ「クックフォーミー専用アプリ」が提供されている。アプリを活用すれば、移動中などのちょっとした空き時間を使って献立を考えたり、買い物リストの作成をしたり、調理をスタートするまでの準備時間の時短にもつながるという。
同社主催の実演会では、210種類のレシピの中から「チキンジンジャー」の調理を体験。アプリの使い勝手も確認してきたので、その様子をレポートする。
サイズはコンパクト。材料さえ準備しておけばほったらかし
新製品の「クックフォーミー 3L」は、既存の「クックフォーミー エクスプレス」と比較すると一回り小さい。
「クックフォーミー エクスプレス」と同じく、前面のパネルでレシピの検索ができ、材料と手順の確認ができる。内蔵レシピを選ぶと、後はクックフォーミーが食材や分量・作り方を教えてくれるので、調理の準備は簡単。
操作パネルを見ながら実際に「チキンジンジャー」を調理してみた。圧力調理の前に、まずは「炒める」機能で両面に焼き目をつける。
予熱が完了するとブザーで知らせてくれる。内鍋に鶏肉を皮目から入れると、ジューッと焼ける音がした。両面に焼き目をつけたら、パネルの指示に従い調味料を入れる。
調味料を入れたら、フタを閉めて予熱開始。予熱は数分で完了し、自動的に圧力調理へ移行する。調理中は一つ一つの工程を操作パネルで教えてくれるので、初心者でも迷わず進められる。
出来上がったチキンジンジャーは、最初に焼き目をつけているのでこんがりした部分もあってとても美味しい。火を通しすぎるとかたくなる鶏肉もジューシーに仕上がった。
チキンジンジャーの圧力調理時間はたった3分。予熱時間などはあるものの、15分程度で火加減が絶妙なプリプリのチキンが食べられることに驚いた。
一般的な電気圧力鍋は600~700Wのものが多いが、「クックフォーミー 3L」は900Wとハイパワーなので、予熱が早い。また圧力調理終了後に圧力ピンが下がるまで待たなければならない電気圧力鍋も多い中、自動で一気に排気する機能も特徴的だ。同社の担当者によると、トータルの調理時間は電気圧力鍋の中でも短い方だという。
ティファールの電気圧力鍋レシピは、いったん焦げ目をつけるなど、一手間加えるレシピも多い。電気圧力鍋のレシピによくある「材料を入れるだけ」のほうが便利に思えるが、担当者によると「利便性だけでなく、味にもこだわっている」とのことだ。「圧力調理」以外にも、「蒸す」「炒める」「煮込む」「炊飯」「再加熱」「保温」と7つの調理法が使えるので、今回のように「焼き目をつけてから圧力調理」なども簡単にできる。他にフライパンなどを準備する必要がないのはラクだ。
専用アプリで、作り方がさらにわかりやすい。買い物リストも
「クックフォーミー専用アプリ」を使うと、本体の液晶画面で確認するよりも、さらにわかりやすい。さきほど作った「チキンジンジャー」の作り方を表示してみた。
簡単に使える買い物リスト機能も備える。作りたいメニューを選んで、使用するすべての材料をワンタッチで追加。作成したリストの中で、家にあるものは削除することもできる。さらに購入したものにはチェックを入れられるため、買い物時にも便利に活用できる。買い物終了後は一覧リストを簡単に消去可能だ。
お気に入りのレシピを、「子供が好きなメニュー」「おもてなし料理」といったグループ別にまとめる機能も便利だ。アプリはとても使いやすく、料理が苦手な方や初心者でも迷わず調理できそうだ。なお、クックフォーミーはWi-Fi機能を搭載しないため、アプリのレシピを本体にダウンロードすることはできない。
また、ティファールでは1台10役の「ラクラ・クッカー」という電気圧力鍋が併売されている。こちらも容量は3Lと「クックフォーミー 3L」と同様で、調理できる内容はほぼ同じだが、操作はシンプル。レシピを内蔵していないため、加熱時間などは基本的に手動で設定する。この「ラクラ・クッカー」は「クックフォーミー専用アプリ」に対応していない。
ティファールの公式オンラインショップでは「ラクラ・クッカー」が26,400円、「クックフォーミー 3L」が62,700円と価格に開きがあるが、後者のほうがアプリなどのサービスも含め、初心者が迷わず操作できるようなプログラムになっている。
クックフォーミー 3Lを「購入前に、一度試してみたい」という方のために、お試しサービスも用意されている。家電のレンタルサービス「Rentio」にて14泊15日、4,480円からレンタルできるという。
コードレスでもコード付きでも使える衣類スチーマー登場
このほか、コードレスでもコード付きでも使える衣類スチーマー「スチーム シュシュ コードレス DV7530J0」を11月に発売する。価格は16,000円。この製品のデモも体験した。
レバー操作でコード付きに切り替えられ、コードを付けた状態では最大約13分の連続スチームが可能。毎分最大約14gのスチームで、ハンガーにかけたまま衣類のシワが伸ばすことができる。
本体サイズは、83×172×145mm(幅×長さ×高さ)。コードレス時の重さは830g。水タンク容量は100ml。定格消費電力は1,200W。電源コード長は約2.6m。
襟回りなど、しっかりとプレスしたい場合は、アイロンとしても使える。アイロン使用時は、「高/中/低」3段階で、衣類に合わせた温度設定が行なえる。かけ面にはセラミックコーティングが施されているため、すべりがよい。両端が細くなったレモン型で襟や袖などもかけやすい形状となっている。
コードレスの状態でもパワフルなスチームでシワがぐんぐん伸びる。場所を選ばず、手軽に使える点も魅力だ。コードレスでも、コード付きでもどちらでも使用できるので、衣類の種類や量によって変えられるのは便利だ。