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“パナソニック史上最高傑作”の高級炊飯器
~構想3年半、パナソニックと三洋の技術が結集
(2013/3/27 14:09)
パナソニックと三洋の技術が結集した“パナソニック史上最高傑作”の炊飯器
パナソニックは、6月1日発売の炊飯器「スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器 SR-SPX103/183」のメディア向け説明会を開催した。同炊飯器は、パナソニックが持つ炊飯器の技術と三洋電機の技術を結集したもので、同社では“パナソニック史上最高傑作”と位置づける。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は5合炊きの「SR-SPX103」が110,000円前後、1升炊きの「SR-SPX183」が115,000円前後。
パナソニックでは、日本人誰もがおいしいと感じるごはんは「かまど炊きのごはん」とし、同社の炊飯器には、追い炊き時に200℃の「高温スチーム」や、蓋にもIHを搭載し、全方位から包んで加熱する「6段全面IH」、通電切り替え時間を調節することで泡の熱対流を発生させる「高速交互対流」など独自の技術を搭載してきた。
新モデルでは、これらの技術に加えて、従来三洋電機の炊飯器が特徴としてきた「可変圧力」技術を搭載した点が特徴。可変圧力技術とは「加圧」と「減圧」を繰り返すことで、米を釜底から踊らせるようにして加熱するもので、パナソニックでは、従来の高速交互対流と合わせて「W(ダブル)おどり炊き」としている。米を効率的に攪拌することで、炊飯時に米から出てくる、澱粉が分解されて生まれる甘み成分「おねば」の濃度が高くなり、ごはんの甘みや粘りが向上するという。
パナソニック コンシューマーマーケティング ジャパン本部 キッチンアプライアンスチームの高沼朋香氏は、今回の製品について「三洋電機が持っていたおどり炊きの技術とパナソニックの200℃スチームを組み合わせることでできた、まさに“パナソニック史上最高傑作”の炊飯器。技術スタッフで、研究に研究を重ねてできた製品で、構想は3年半にも及ぶ」と話した。
そのほか機能面では、その日のメニューや家族の好みに合わせて、ごはんを炊き分けることができる「5種類の炊き分け機能」も新たに搭載した。パナソニックが理想とする甘み、旨味のある「銀シャリ」、弾力とハリがある「しゃっきり」、もちもち粘りの強い「もちもち」、しっとりやわらかめの「やわらか」、しっかり硬めの「かため」の5種類から、好みの食感を選んで炊き上げるというもの。
スマートフォン連携機能では、従来の炊飯コース、予約設定、レシピ検索機能に加えて、銘柄により、お米の銘柄にあわせておすすめの炊き方をする「銘柄炊き分けコンシェルジュ」機能を搭載した。米の銘柄の多様化に合わせて搭載した新機能で、それぞれの銘柄にあったらおすすめの炊き方を自動で設定できる。対応銘柄は、こしひかり、あきたこまち、きらら397など作付け量上位10銘柄。
SR-SPX103の本体サイズは266×338×233mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は7.3kg。消費電力は約1,210W。SR-SX102とSR-SX182ともに、カラーはルージュブラックとホワイトが用意される。
お米マイスターも認める「かまどで炊いたごはんよりおいしい」
パナソニックでは、新製品の発売にあたり、お米マイスターを対象としたブラインドテストを実施。かまどで炊いたごはんと、スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器で炊いたごはん、そのほかの炊飯器でたいたごはんを2種類と、合計4種類のごはんの中から最もおいしいごはんを選んでもらったところ、スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器で炊いたごはんが一番おいしいという人が最も多かったという。
会場には5つ星お米マイスターの澁谷梨絵さんが登場し、「驚くほど甘くておいしい。かまどで炊いたご飯とも食べ比べましたが、スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器で炊いたごはんの方がふっくらと仕上がっていて、口の中に入れた瞬間に甘みを感じました」とコメントした。澁谷さんは、自宅で圧力タイプの高級炊飯器を使っているが、それに比べても、甘みが上回っていたという。
また、「普段使っている炊飯器は、仕上がりにぶれがあるが、スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器では、いつも同じように炊ける。炊き分け機能も優れていて、同じ分量で炊いているのに、はっきりと違いを感じる」と製品の魅力を話した。
会場では、実際にかまどで炊いたごはんと新製品で炊いたごはんを食べ比べる試食会も行なわれた。かまどで炊いたごはんは、おこげや薪の香りが独特で確かに、食欲をそそられるが、スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器で炊いたごはんは米一粒一粒がふっくらと仕上がっているのが特徴。口の中に入れた時に感じる甘みはスチーム&可変圧力IHジャー炊飯器で炊いたごはんの方が明らかに上回っていた。炊飯器の中の炊きたてごはんの表面が、平らではなくて、ふっくらと仕上がっているのも印象的だった。
さらに、炊き分け機能で「しゃっきり」と「もちもち」に仕上げたごはんも試食したところ、米の粘りや重さが全く異なっていた。銘柄は全て同じだったので、炊飯工程によって、これほど仕上がりが変わるものかと、改めて確認できた。