バーミキュラのオーブンポットが1.3kg軽く。焼く+無水調理の「無水ベイク」がウマい!

バーミキュラ オーブンポット2

愛知ドビーは、進化した鋳物ホーロー鍋「バーミキュラ オーブンポット2」を10月9日に発売。公式オンラインショップおよびフラッグシップショップでは9月26日10時より先行予約を受け付ける。サイズ展開は18cm/22cm/26cmの3種類。価格はカラーにより異なり、18cmが22,000円～24,860円、22cmが27,500円～30,800円、26cmが33,550円～37,400円。

無水調理が可能な高い密閉性が特徴の鋳物ホーロー鍋。約30%軽量化しながら、「瞬間蒸発」性能による新たな調理法「無水ベイク」でさらなるおいしさと調理時間の短縮も実現した。2010年に発売した初代「オーブンポットラウンド(オーブンポット1)」の初めてのフルモデルチェンジとなる。

なお、オーブンポット1は引き続き販売する(マットブラックのみ)。また、すでにバーミキュラ製品を使用している人向けに、手持ちの製品を再利用してサイズを変更したり、従来のオーブンポット1を新製品のオーブンポット2へと生まれ変わらせるサービス「リクラフトプログラム」も新たに展開。同サービスの詳細については別記事で掲載する。

無水調理なのにこんがり仕上がる「無水ベイク」

同社フライパンに採用していた「瞬間蒸発ホーロー」を鍋に新採用。瞬間蒸発ホーローは食材から出た余分な水分を瞬時に蒸発させることで、旨みを凝縮する。この瞬間蒸発ホーローにより、鍋の炒め・焼き付け性能が大幅に向上し、チャーハンやステーキなどの調理も可能となった。

この瞬間蒸発と無水調理を組み合わせた「無水ベイク」は、無水調理の前に食材を焼き付ける工程を経ることで、無水調理だけでは実現できなかった複雑な旨みと食感を生み出せるという。焼き付け性能がアップしたことで、無水調理でありながらもこんがりとした焼き色が付く点も特徴。

瞬間蒸発と無水調理を組み合わせた「無水ベイク」

密閉性を維持しながら、部分的に薄肉化することで約30%軽量化。従来の厚さ3mmから最薄部は1.8mmにまで薄くした。新製品の22cmサイズは2.9kg、26cmサイズは4.1kgと、26cmでも従来の22cm(4.2kg)より軽くなっているため、手入れ時の負担も軽減されるという。

調理性能に大きく影響する鍋底に関しては、火が当たり高温になりやすい部分のみリング状に厚くすることで性能を維持。このヒートコントロールリングにより、すばやい加熱と熱ムラによる焦げの抑制との両立を図った。

約30%の軽量化を実現

ヒートコントロールリング

瞬間蒸発ホーローと構造の見直しにより、調理時間の短縮も実現。従来は水1Lを弱火(450W)で沸騰させるのに25分かかっていたが、新製品は20分に短縮。無水カレーの調理時間は従来の70分から45分に短縮された。

このほか、フタが自立するセルフスタンディングリッドを採用。フタからハンドルへの熱伝導を遮断する「ヒートシールジョイント」により、30分程度の調理時間であればハンドルが熱くならず、素手で触れるという。さらに公式オンラインショップとフラッグシップショップ限定で、シンプルなデザインのノブが付いたベーシックノブタイプも用意。こちらのフタは自立しないため、専用のスタンドが付属する。

フタが自立するセルフスタンディングリッド

右がベーシックノブタイプ

オーブンポットは同社の人気製品だが、「鋳物ホーロー鍋は重くて使いづらい」「すごくおいしく作れるけど、重いし調理時間が長いから、ハレの日以外は使っていない」といった意見も寄せられていた。新製品のコンセプトは「さらなるおいしさと革新的な使いやすさの追求」。上述したさまざまな工夫で、より日常的に使えるようにした。

実際に「無水ベイク」で調理したブロッコリー、にんじん、たまねぎをそれぞれ試食したが、どれも野菜の甘さが引き出されていて、味付けに負けないくらい素材の旨みが強い。また無水ベイクならではのこんがりとした焼き目もアクセントになっており、満足感を高めてくれた。

調理も簡単で、最初に1分ほど焼き付けたあと、フタをして数分、ひっくり返してさらに数分待つだけ。今回はおもてなし用のアレンジソースで和えたりしていたが、普段は塩とオリーブオイルだけでも十分だそうだ。これなら普段の食卓の副菜としても手間なく作れるだろう。

1分ほど中火で加熱するだけでこんがりと焼き目が付く

ブロッコリー、たまねぎ、にんじんの無水ベイク

キムチチャーハンもパラパラに仕上がっており、鍋で作ったとは思えないほど。鍋に深さがあるため、混ぜるときに食材がこぼれてしまうことがなく、フライパンよりも作りやすそうな印象を受けた。

深さがあるため混ぜやすい

食材の旨みが凝縮された無水カレー

製品仕様は、18cmサイズが243×148mm(幅×高さ)、深さ81mm、重さ2kg、容量1.9L。22cmサイズが296×167mm(同)、深さ98mm、重さ2.9kg、容量3.5L。26cmサイズが339×192mm(同)、深さ115mm、重さ4.1kg。容量5.6L。いずれも専用レシピブックが付属。調理容量の目安は、22cmサイズでカレー8皿分が作れるとしている。

カラーバリエーションは8色で、カラーによって質感が異なる。マットリネンベージュ、マットカモミールイエロー、マットクラウドピンクの3色は、陶器のような質感の「プレミアムマットコーティング」を施した。ガラスのようなツヤがある「ベーシックコーティング」はオイスターグレー、シーソルトホワイト、ヘーゼルナッツブラウン、オーシャンネイビーの4色、重厚感のある「マットコーティング」はマットブラック1色。

カラーは全部で8色