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フィリップス、ドア開閉音や車の風切り音を抑えるAI補聴器

AI音声処理技術を搭載するフィリップスの補聴器

デマント・ジャパンは、同社が展開するフィリップスのAI(人工知能)搭載補聴器から、「フィリップス ヒアリンク 9040/7040/5040」の3型を5月16日に発売する。それぞれ充電タイプ(ミニRITE T R/ミニBTE T R)と、電池タイプ(ミニRITE T/ミニBTE T)をラインナップ。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は片耳25万円〜50万円前後。

ロイヤル フィリップスと商標ライセンス契約しているデマントが独自開発した、フィリップスブランドの耳掛け型補聴器。1,000万以上の音環境を学習させたAI音声処理技術を搭載しており、騒がしい環境下でも周囲のノイズを低減しながら音声を届ける。

「フィリップス ヒアリンク 9040/7040/5040」。カラーは全6色

新モデル「9040/7040/5040」は、大小さまざまな突発音や、車の風切り音などの耳障りな音を瞬時に抑制する新機能「サウンドプロテクト」を新たに搭載。AI音声処理技術との相乗効果で、キーボードを叩く音やドアがバタンと閉まる衝撃音などを抑制し、雑音の中でも会話をよりクリアに聞き取れるという。

またBluetoothによる外部機器とのワイヤレス接続にも対応。スマートフォンやタブレットなどに接続すれば、音声ストリーミングで直接補聴器に音声が届く。ワイヤレスヘッドホンのように使用でき、iPhone/iPadと連携したハンズフリー通話も可能とする。

さらにヒアリンク補聴器を手軽に操作できる専用アプリ「Philips HearLink 2(フィリップス ヒアリンク 2)」も登場。スマートフォンがリモコンとなり、補聴器の音量調整やプログラム変更をアプリで行なえるほか、補聴器を探す機能や電池残量表示、聴覚ケアの専門家による補聴器の調整を遠隔操作で自宅にいながら受けられる「リモートフィッティング」機能などを搭載する。

適合範囲はミニRITE T R/ミニRITE Tが軽度~高度・重度難聴(105dBHまで)、ミニBTE T R/ミニBTE Tが軽度~高度難聴(85dBHまで)。

充電タイプは1回の充電で1日間利用でき、充電時間は約3時間。電池タイプの使用電池は空気電池。IP68の防塵防水仕様。本体カラーは新色「ベージュ×ベージュ」を含む、髪や肌の色にマッチするベージュ系、グレー系の全6色。

(左)専用アプリ「Philips HearLink 2」の画面例、(右)新色ベージュ×ベージュ